硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

恋物語。108

2021-09-01 21:28:44 | 小説
(きららは、どうなの? )

しばらく、返信を待つ。さすがに悩んでいるんだなぁ。きらら、大丈夫だったかな。

(私からも報告です。無事、告白できました。泣いちゃったけど。)

ああっ、号泣している姿が目に浮かぶ。ここは励ましてあげなきゃ。

(えらい! えらいぞきらら。よく頑張りました)

(川島君、好きな人がいるからって言ってたけど、私、それでも待ってますって言っちゃった)

(wwwwwww)

(笑うなよぉ。はずかしいじゃないか)

(ごめん。けど、これでいいんだね)

(もちろんです)

(おkです)


(私、川島君の事が本当に好き。だから、彼の事、待ち続けようと思う)

うわぁ~。純粋。きららって、こんな事言える人だったんだ。ちょっと茶化しとこかな。

(熱いねーwww)

(うっさいよ)

(wwwwwww)

(綾乃。本当にありがとう)

きららなら、受験も恋も、きっと上手く行くはず。

(どういたしまして。受験に恋愛にがんばんなよ、きららは両立できそうだから羨ましい)

(そんなことない。いっぱいいっぱいですwww)

(www応援してる)

(ありがとう。綾乃も、参考書開いてねwww)

ふふっ。じゃあ・・・。

(ここにも川島が~www)

(wwwwwww)

(じゃあ、また、学校でね)

(うん。じゃあまたね)

((‘’◇’’)ゞ)

((''◇'')ゞ)

二人とも、分かってくれた。すごく、ホッとした。年が明ければ、卒業式までほとんど顔を合わさないから、こじれてしまったら、ずっと、言葉にならない気持を引きずったまま、受験日を迎えてしまう。それじゃあ、良い結果なんて望めない。
私からの告白じゃないから、そこまで、気にしなくていいんだろうけれど、私の性格じゃあ、とても無理。
だから、告白されたのが、川島君ときららの二人で、本当に良かった。

「綾乃―! 早くお風呂に入ってしまいなさい! 」

また、お母さんから催促されちゃった。私って、いつまでたっても、子供なんだよなぁ。

「わかってるー! 今から入るよぉー! 」

バッテリー容量が10%を切った携帯を充電器に戻す。私も、心身ともにローレベルだ。お風呂に入ってチャージしなくちゃ。