硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

そこにも忖度があったのかな。

2018-04-17 21:44:36 | 日記
イラク日報の詳報を読んで思ったことを一石。

隊員の方々の現地での苦悩が読み取れた。そして、痛みや恐怖を感じる想像もせず、本土で好き勝手に言い争っている人達にがっかりした。

しかし、こうも思った。イラクという国は紀元前から多くの民族や多宗教間での争いが絶えず、渇いた大地に多くの人の血が流されてきた。そこには、断ち切る事の出来ない念が生じている上に、暴力によって権力を得る魅力に取りつかれている人々や、武器売買や人身売買を生業とする商人が暗躍している。

それは、朝、窓を開けると目の前で突然戦闘が始まる可能性が日常にある土地ともいえるのではないかと思う。政府はそんな国に部隊を派遣する前に、中東を研究する学者さんに派遣に問題はないか尋ねなかったのだろうか。それとも、そこにも忖度があったのだろうか。

知性を軽んじた文明はいずれ滅び行く運命にあるという事を歴史から学ぶことはしないのであろうか。それとも同じ轍を踏むはずがないと思い込んでいるのだろうか。
人は、そうやって滅んで行った文明があることに目をつぶってしまうのだろうか。

いや、歴史はこのようにして繰り返されてゆくものなのかもしれません。