南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 もともとはプレイステーション(PS1)で発売された恋愛アドベンチャーゲーム。今回買ったのはそのPS2移植版(のさらに廉価版)。
 とはいってもそれほど恋愛要素が強い訳ではない。しかし、普通の恋愛ゲームとは決定的に異なることがある。それは時空から抜け出せず同じ日々を繰り返すということだ。


 ゲームの概要はこんな感じ。


 石原誠(主人公)は大学3年生。4月からゼミに所属することになるが、このゼミでは親睦のために男女2名ずつの計4名で合宿をすることになった。
 しかし、その初日(4/1)の未明、誠は女の子が亡くなる夢を見てしまう…。それは1週間後の4/7の日付だった。
 これは正夢なのか? その女の子は誰なのか? その悪夢を回避できるのか?
 誠は夢のことを気にしながらも、ゼミ合宿の日々を楽しく過ごす。そして運命の日。誠は最愛の女性を失ってしまう。悪夢は正夢だったのか!
 絶望感を感じ、うなされ、気を失った誠がはっと目を覚ますと、何故か日付は4/1に戻っていた。
 これは夢か現実か…。しかし、次第に誠は本当に4/1に戻っていることに気づく。永遠に繰り返される1週間。
 女の子を救うために、悪夢を繰り返さないために、誠はこの運命から抜け出す道を探る。


 ここに書いたように、シナリオがSFチックになっていて、PS1の発売当時はとても新鮮に感じた。
 PS2版を改めてプレイしたが、うん、今でも色あせていないシナリオだ。

 このソフトは完全クリアしても全部の謎は解けない(?)という少々困ったところもある。
 そこはプレイヤーのご想像にと言ったところだろうか? そこがまたいいんだけどね。


 キャラデザインや背景画像など、グラフィックはちょっと一昔前の感じだが、それもなんというか、素朴感(?)があって結構好きだったりする。
 また、BGMもすごくいい。絶望感が漂う「ONCE MORE」、悲しみと安堵感の両方を表現した「MAGIC OF TRUE」なんかは個人的に珠玉の曲だと思う。

 PS1版ではシナリオを進めることができないという致命的なバグがあったので、メーカーにディスク交換を依頼までしてはまった作品だ。KIDというメーカーが好きになるきっかけになったソフトでもある。

 プレイして損はないと思います。オススメです(今は安く手に入るしね)。

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