薪ストーブのある家

2007年01月20日 | 人生は物欲は避けがたい。
薪ストーブは、最近ではある方面ではブームになっているようですが、実際にそれを持っているという方は日本では珍しい部類になるのではないかと思います。北海道や、東北方面の旧家ならいざ知らず、現代の、それも東京の郊外に一戸建てを建てるにあたって、薪ストーブを置くといった決断をする人は、そう、多くはない。わが友人はそういった人なのですが

友人の買った薪ストーブは輸入物であります。販売価格は25万円程度ということで、まあ、うす型大型テレビに比べたって、今やたいした値段ではないですよね。

しかし、ひがし。

そもそも、家の中で木を燃やしちゃうわけですからいろいろ気をつけなきゃいけないことがあります。

まず、煙突。
そうです、煙を外に逃がすためのものですね。
日本国中眺め渡して薪ストーブがある家よりは、煙突のある家の方が多いと思いますが、東京の郊外あたりでは、あまり多くないでしょう。

次に、床。
薪ストーブはやっぱり畳の上に置くというわけには参りません。それなりの硬さの床じゃないとね。友人宅は外壁と同じ、へーベル材で固い床を用意されました。

そして、部屋の広さ。
多分このポイントが一番ではないかな。広いだけでなく、容積(床面積×天井高)がそれなりにないといけません。
何しろ家の中で木をバンバン燃やしちゃうわけですから、結構暖かい。多分酸素もたくさん使う(と思う)。友人宅の薪ストーブを置いたリビングは2階まで吹き抜け。薪ストーブのおおらかな暖かさを受け止めるためにはこのくらいの空間が必要です。

ま、早い話、すげ~贅沢なのですが。

贅沢さは単に家を建ててしまえば終わりとはまいりません。。
薪を手に入れる、薪を割る(そのための空間)、ストーブに薪を入れて火をつける(その手間)、燃え具合を見ながら薪を足す。
なんとも、手間のかかる贅沢が、薪ストーブを持つことで手に入るわけなのです。

なによりも、一瞬として同じもののない炎という化学反応が作り出す芸術作品を眺めるという"贅沢"は、家の中にあるどんな楽しみにも勝るとはいえますまいか。

そんなわけで、贅沢な時間は過ぎていくのでした。

薪ストーブの炎(Mov版)

薪ストーブのある空間を体験したければ、この友人を紹介するわけには参りませんので、長野県の御岳山にいらっしゃい。
山荘きっこり







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