ネコのしつけは、難しくもあり、簡単でもあるといわれる。
ネコのしつけで簡単なのは、やってはいけないことを、
しっかりしかって、止めさせることぐらいである。
イヌは、飼い主をふつうリーダーと思い、リーダーの気にいること、ほめられることをする。
だから、ほめさえすれば、しつけられるといえるが、ネコの場合はほめてもなんの効果もない。
ネコは、ほめられようと努力したり、気にいられようと、ゴマをすったりしない。
ほめられることの意味が理解できないのだ。それは単独生活者で、孤高に生きていたわけであるから、
リーダーもおらず、だれのいうことも聞かなくてもいいという暮らしをしていたわけである。
したがって、こうしてほしいとか、こんな芸をさせるとか、人間が喜ぶことは
まったく関知しないわけで、このへんをしつけようとしても無駄である。
むりにやると、混乱し、かえっていままでのしつけも混乱し、反抗期の息子みたいに
ぐれてしまう。まったくネコはやっかいな動物であるが、そこがまたたまらなくいいなんて
いう飼い主が一杯いるから、ネコも安穏とくらしてゆけるのである。
うちのちゃーちゃんも、理解ある?飼い主のおかげで安穏と暮らしている。
メタボになるくらいの安穏族なんです。
ちゃーちゃんに、「お座り!」と「お手!」をやらせようとして、いろいろ苦労しましたが、
最近、やっと「おすわり!」「おて!」をやるようになりました。苦節3ヶ月。
食事の前に必ず、お座り、お手といい、やらないとお預けということを繰り返していました。
あまりやらないので、一時はあきらめかけたのですが、最近、やっとお座りし、お手をするようになりました。
もうお座りをしたとたん手を上げたりしています。けっこう賢いねちゃーちゃんは・・・(親ばか!)
ユーチューブに載せたので見てください。
https://youtu.be/vIYFbUyrTi8
今「おかわり」を特訓中ですが、一度お手をした手を下ろして、もういちどあげるという変則的なので
まだ「おかわり」はだめですね。
でもあまりお腹が空いていないときは、「バカらしくてやっていられないわ!」という感じで逃げてしまいます。
ネコは、個人主義者で、自己中ですね。
飼っている方、みんなそう思っているとおもいますけど。
もともと、ネコは集団はつくらないで、単独生活していました。
ですから、1匹オオカミというか、1匹ネコで、自由気ままな生活を楽しむ習性があります。
これに比べて、イヌは集団で狩りをしていましたから、
群れ生活の最重要なルールである、リーダーに従うという習性がすり込まれています。
ですから、リーダーとみなす人のいうことはよく聞き、言いつけを守り、いろいろなゲイをします。
これに対して、ネコは、人のいいつけなど、へのかっぱで、
「なんであんたの言うことを聞かなくちゃならないのさ!」なんて、
言うとおりにならないのは当たり前なのです。
ところが、熊本阿蘇の動物園の「ネコハウスで」で見た光景(写真)は驚きました。
ネコが言いつけ通りに、階段状の棚に、逃げることなくじ~~っと座っているのです。
これは、ネコにとってかなりきついゲイ(芸)なのではないでしょうか。
む~~ん、ここまでしつけるのは、すごいな~、ちゃーちゃんを思い浮かべながら、
心から感心しました。
もっとも、ロシアのネコサーカスなんていうのもありましたが、
なにかやらせるよりも、じっ~と、着物を着せられて、
おなじ姿勢を保つの方がたいへんなのではないかと思います。
トレーナーのお姉さんが来て、OKを出すまでじ~~っとしているんです。
チョット感動してしまいました。みんなかわいいネコさんでした。
「抜き足、差し足、忍び足」といういい方があります。
これは、忍者の歩き方から来ているそうです。
忍者はこの歩き方を徹底して訓練するそうです。
こうすると、足のつま先を中心に使って歩き、音も立てずに忍び寄ることができるんです。
この辺の歩き方は、ネコは生まれつきに身につけていますね。
獲物をねらうときなど、まさにこの歩き方。
しかも、骨格的には手も足も普段からつま先だけをついて歩いているんです。
骨格の構造から、かかとはふつうに歩くときに使いません、というか使えません。
さらに肉球というクッションによって、歩く音を消します。究極の忍者です。
超音波も聞き取るというネズミが相手ですから、わずかな音を立てては近づけません。
進化の妙ですね。
実際、家ではネコに鈴をつけないとどこにいるか分かりません。
もしも、忍者がそのまま進化してゆく事があったら、ネコみたいな脚になっていたかもしれませんね。
ちゃーちゃんは、ふだんほとんどあくびしないです。
ですから、こんな写真は珍しいです。
あくびは伝染するといいます。それは人間同士のことと思っていたのですが、
この写真を見ているうちに、あくびが出てきました。ネコのあくびも伝染するのですね。(私だけか?)
一般的には、あくびは呼吸運動の一種で、思い切り深呼吸する動作です。
別の意味では、起きたての眠気をさます、眠くなっても眠気を払うために出るなど、
眠気を払うということも関係しているようです。
ヒヒなどは、自分の犬歯(牙)のすごさをライバルに見せつけるために、
わざと大きいあくびをします。眠気とは関係なく、
お互いに、まじのケンカを避けるための威嚇しあっているわけです。
猫は、やはり眠気と関係があるようです。
睡眠不足なんでしょうかね?ちゃーちゃんは。
ねこは寝るのが仕事みたいな動物で、寝てばかりいるので寝子となったといわれています。
これも、夜行性のため、昼間は夜の活動に備えて寝ているわけです。
動物園のコアラは、いついっても寝ている姿しか見れません。夜行性もあるでしょうが、彼らの場合は
栄養の少ない、毒のあるユーカリの葉を食べているため、栄養不足であまり動けないのです。
ひたすら、眠って、エネルギーの損失を防いでいるわけです。
省エネ型動物の典型的な行動パターンなのです。ナマケモノもそうです。
猫は、夜行性のネズミを捕らえるために夜行性になっていったと考えられます。
ですから、昼間はいつみても寝ていますが、人間が寝静まる頃、活動をはじめるんです。
典型的夜型動物なのです。
最近読んだ本で、こんなことが書いてありました。
「ネコとイヌのボディーランゲージがまるで正反対の意味をもつものが、
しっぽを振ることである。イヌは、しっぽを左右の振るのは、友好のしるしで、
思い切り振って、相手に大好きだよ!と知らせている。
ところが、ネコがしっぽを左右にぱたぱた振るときは、
怒っているとき、非常に不愉快なときなのである。
このため、イヌとネコを一緒に飼う場合、この正反対のボディランゲージで
お互いに誤解を生じて、上手く行かないのである」
そういえば、そうですね。人間でも、日本人と西欧人では手招きの仕方が正反対だと
いいます。日本人が手招きする手のかっこうと動きは、
西欧人にとっては「あっちへ行け!」となると聞いたことがあります。
人間の場合は、なんとか言葉で誤解を解けるかも知れませんが、
イヌとネコでの誤解はちょっと解けませんね。
イヌがネコを見て、しっぽを思い切り振った場合は、友好を示しているのに、
ネコは自分を不愉快なやつと思われているかと思って、「ふん!なにさ!」と
イヌに背を向けることになるわけです。
逆に、ネコがしっぽをぱたぱた振っているのを、自分を大歓迎してくれていると
誤解したイヌがネコに近づけば、ネコパンチをあびるのは目に見えています。
大人になってから、イヌとネコが仲よく行くためにはやはりたいへんなのでしょうね。
屋上のプランターに植えた柿の木に登っているところです。
人の背丈ほどしかない小さい木なので、登り降りには苦労しないようです。
降りるときは、ほとんど飛び降りています。
でもネコは、木に登るのは上手ですが、降りるのは下手ですね。
木にしがみついて登っていったそのスタイルで、
お尻を下にして、徐々に降りればいいのですけど、それができないのです。
前脚から降りてゆこうとするため、落ちやすくなります。
たとえ後ろ脚から降りても、先が見えない不安か、ずり落ちてゆくかっこうになります。
ニュースや投稿動画でもネコが木などの高いところに登ったはいいが、下りられなくて救助隊まで出動と言う
のを良く見ます。
記録映画など見ていて、ヒョウは木の上から下にいるえものを襲って狩りをし、
木の上に獲物を引き上げて食べるなど、ネコ科では珍しく、樹上中心の生活者なので、
さすが、木登りも降り方上手なのです。
イエネコの先祖はリビアヤマネコといわれていますが、
リビアヤマネコの住んでいる環境は、木の少ないほとんど乾燥した地域ですから
木に登ることのなかったご先祖様のせいで、木の降り方下手なのも、無理もないです。
体が水に濡れるのも嫌いなのも、こんな乾燥地帯の環境にいたせいでしょう。
「雨の日ネコはとことん眠い」なんていいますけど、
やはり乾燥した晴れの日の方が好きなせいなのでしょうね。
夏に撮った写真ですが、屋上の朝顔とちゃーちゃんのツーショットをねらいました。
「ネコに小判」といいますけど、この写真は「ネコに朝顔」。
ネコにとって、どんな美しい花もまるで関係ないですね。
彼らはモノクロの世界にいますから、きれいな色は見えないわけです。
動視にすぐれているので、動く物には敏感に反応しますが、
動かない花にはまったく興味が湧かないです。
夏の間、屋上に朝顔を見に行きますが、ちゃーちゃんもお伴します。
朝顔と一緒に撮ってみましたが、すぐそっぽを向いてしまいますし、動いてしまいます。
カメラ目線は苦手なのかな?
猫じゃらしをカメラのところで振ると、カメラ目線にはなりますが、
あいにく、猫じゃらしがなくて、声をかけながら撮りましたが、不機嫌そう。
ネコの雑誌見ていると、ネコカメラマンという猫撮影専門のカメラマンがいるようです。
その人達の必須アイテムのなかに、猫じゃらし、カリポリのえさなどが、
必ず入っているそうで、いつもポケットに入れて撮影に挑むそうです。
けっこう苦労しているんでしょうね。自分の猫でもこうですから、
まして他人の猫を撮るのは・・・・
「いいいね~~!今の顔もう一度やって、わぉ~!素敵素敵!そのままよ。バシャ!バシャ!」
なんて、声をかけながらやっているんでしょうか?
ちゃーちゃんはモデル失格ネコです。モデルにはならないからまあいいか!?