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シャムネコ大好きの「わがはいはネコである記」

チーターの謎?!(1)

2017年10月27日 | 日記

  多摩動物園のキングチーター(模様が特殊です)

 

チーターと聞くと、世界一速く走る動物として有名ですね。

しかし、それ以上のことはあまり知られていません。大形のネコ科動物のなかでも、私はチーターはすきな動物です。

チーターが地球上に初めて現れたところはどこでしょう?

「それはアフリカでしょう!」ほとんどの人はそう言います。答えは・・・

 

北アメリカなのです。チーターの一番古い化石は北アメリカで見つかるのです。

北アメリカで誕生したチーターは、当時地続きだった、ユーラシア大陸に移動して、

アジア、アフリカ、ヨーロッパまで達します。そして、現在はアフリカ以外の地域に残ったチーターは絶滅したのです。

かって、ヨーロッパにもライオンほどの大きさの巨大なチーターがいたのです。

またアジアにもわりと最近まで、分布していました。

 

チーターは、大形ネコ科動物の中で強さはどのくらいでしょう?

 

答えは、最低です。チーターはスピードを出すために、強力なネコ科動物の武器を二つ犠牲にしたしまったのです。

まず、スピードを出すためには抵抗の大きい頭は小さいほど良いので、牙を小さく、頭骨も小さくしてしまいました。

ですから、かむ力は弱く、捕まえた獲物は喉を嚙んで、気道を塞ぎ窒息させるだけです。

大形ネコ科動物の強力な武器であった牙を小さくしてしまったので、脊髄をかみ切るとかは出来ないのです。

また、爪もスピードを出すために先が鋭くない、スパイク型の爪(イヌと同じ)に変わってしまったのです。

ライオンなどは、獲物をひっかけて引き倒す大きな鋭い爪を持ち、

また、尖った爪の先がなまらないように引っ込めることが出来ます。

ところがチーターは、爪を引っ込めることが出来ず、出しっ放しで、走るときのスパイクとしているのです。

ですから捕まえるときは爪をひっかけて引き倒すことは出来ません。

こんなことで、ネコ科動物の最大の武器を二つも犠牲にして速く走る道を選んだのです。

つづく。