朱蒙(チュモン)が見た日本古代史(仮題)

「朱蒙」「風の国」「善徳女王」・・・韓国発歴史ドラマを題材に日本史を見つめ直す

安市城の戦い

2009年10月09日 | ヨンゲソムン
いよいよ本日からBS朝日で淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)の放送が始まるのだが、実は先日「風の国」のDVDをレンタルしたついでに、淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)も第1巻を借りてきてすでに観てしまったのである。

ヨンゲソムンは朱蒙の81話を超える全100話であり、大きく前半の青年期(三国流転 立志編)と後半の壮年期(高句麗動乱 英雄編)に分かれる。ヨンゲソムンを演じる役者さんもそれぞれ違う。

ところが、第1巻はなぜか壮年期の物語から始まる。歴史上も有名な645年の安市城の攻防を描いたものである。

唐の高宗(李世民:イ・セミン)が30万もの兵を率いて高句麗征伐に向かうが、戦略的にも重要な拠点であった安市城だけはどうしても陥落できない。高句麗のいわゆる「山城」は、石を高く積んだ城壁で防御するもので、一旦その中に逃げ込まれると外側から侵攻するのは容易ではないのである。

そこでイ・セミンは、城の外側に土塁を積み上げ、「土手」と呼ばれる小山を延べ50万人を動員し60日かけて築きあげ、城内への侵入を図ろうとする。ところが、ヨンゲソムンの奇策によってこれも徒労に終わる。

しかし、このドラマには決定的な間違いがある。安市城の現場にヨンゲソムンはいなかったはずなのである。ヨンゲソムンは軍を送って支援はしているが、安市城を守りきった中心は城主の楊萬春(ヤンマンチュン)という将軍である。

ヤンマンチュンは、大祚榮(テジョヨン) にも出てくる人気キャラクターらしいが、大祚榮はまだ観ていないのでよく知らないのだ。

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