朱蒙(チュモン)が見た日本古代史(仮題)

「朱蒙」「風の国」「善徳女王」・・・韓国発歴史ドラマを題材に日本史を見つめ直す

「風の国」最終回

2009年10月16日 | 風の国
とうとうBS FUJI放送の「風の国」も最終回を迎えた。

2007年夏に地上波で昼間放送されていた「朱蒙」をたまたま目にし、あっという間にその魅力になった。81話の「朱蒙」が終わってすぐに「風の国」が始まり、以来今日まで毎週欠かさずドラマを見つづけて来たわけだが、その間2年強。ずいぶん楽しませてもらった気がする。

それまで韓国ドラマにはまったく興味なかったが、ドラマを見ているうちに古代朝鮮半島の歴史にも興味が湧き、そしてそれが日本の古代史と無関係ではない・・・どころか関係大ありだということが徐々にわかり、歴史を視る目もずいぶん変わったように思う。

最終回は、とうとうプヨ城を陥落させ、朱蒙以来の因縁にケリをつけた格好にはなったが、先週のマロの死に続いてヨンも亡くなり、トジンも自ら命を絶つなど悲劇的結末に収束していった印象が強い。ラストシーンのムヒュルとホドン王子が手をつないで歩く後ろ姿が唯一救いだったろうか。(もっとも、史実上はそのホドン王子も王になることはなく、悲しい終末を迎えるのだが・・・)

まあ、朱蒙の最終回で肩透かしをくらったような感じよりは少しましだったかもしれない。(朱蒙の超人的ジャンプはギャグにしか思えなかった)

それにしても、今になって思うのは大神官のお告げはなんだったのだろうということ。

「王子様は、コグリョを滅亡に追い込む星のもと、お生まれになられました。兄弟を殺し、父と母を殺し、ついには、実の子供まで殺す定めだそうです。」

確かに、ムヒュルに関わったヘミョンとヨジンは亡くなり、ユリ王も王妃も亡くなり、息子であるホドン王子も将来自ら命を絶つ運命にある。しかし、高句麗は滅びるどころか、大武神王の時代に領域を拡張し初期の基盤を築くことになるわけだ。いったい、大神官が自らの命を犠牲にしてまで守らねばならなかった天のお告げとはなんぞや?・・・なんてことを考えてみても意味はないのかもしれないが。

ドラマを通じて感銘を受けたのは、ムヒュルがムヒュルであり決してチュモンではなかったということ。衣装や髪型など製作スタッフの協力・サポートはもちろんあるのだろうが、ソン・イルグク氏には最大の賛辞をお贈りしたい。

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2 コメント

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Unknown (ミルキーウエイ)
2010-06-18 02:23:31
今頃 コメントとは思われるでしょうが・・・
最近 観だした韓国時代劇に ハマっています。
>ドラマを見ているうちに古代朝鮮半島の歴史にも興味が湧き、そしてそれが日本の古代史と無関係ではない・・・どころか関係大ありだということが徐々にわかり、歴史を視る目もずいぶん変わったように思う。

色々と知っていくうちに この言葉に共感してます。

>ムヒュルがムヒュルであり決してチュモンではなかったということ。

ホント そうでした。
風の国の為 減量されたそうです。

チュモンの中で イエソヤと洞窟で 再会する場面がありましたが、
メーキングでは、帯の紐が切れたそうです。
ソンイルグク氏の話で『最近太ったから』と言ってました。

海神⇒風の国⇒チュモン
を観て 韓国時代劇ワールドにハマりました。

最近更新された内容も 拝見し 韓国の事をもっと知りたいと思います。

足跡でした~

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足跡大歓迎です。 (takizawa)
2010-06-19 00:58:45
コメントありがとうございます。
足跡大歓迎ですよ。今後もお気軽にお越しください。

僕の場合は
チュモン→風の国→ヨンゲソムン→善徳女王
という流れで、その他のものはまだ観ていません。
韓国の歴史ドラマは巻数が多いので、時間に余裕があるときでないとなかなか手をつけにくいですね。

ここのところ仕事が繁忙でブログの更新も停滞していますが、近いうちまた面白いネタをアップしていくつもりですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
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