朱蒙(チュモン)が見た日本古代史(仮題)

「朱蒙」「風の国」「善徳女王」・・・韓国発歴史ドラマを題材に日本史を見つめ直す

チルスクも実在していた

2010年03月13日 | 善徳女王
ようやく今月から「善徳女王」のDVDレンタルが開始になったので第1巻、2巻を借りてきた。「朱蒙」以来おなじみのことだが、BS FUJIで観る韓国ドラマは重要なポイントがちょくちょくカットされているので、ノーカット版を見てようやく前後のつながりが見える/話の辻褄が合うということが多い。だからどうしてもDVDで見直さないと気が済まないのである。

ドラマの初期を見直して思うのは、少女時代のトンマン役を演じていた女の子が良かったなあといこと。なんというか存在感がある。いい目をしているよね。成人になってからのイ・ヨウォンも好感度高い役者さんだと思うが、砂漠の少女トンマンにもいずれどこかで再会したいのものである。

一方で、ファラン(花郎)時代のチルスクには良い印象がない。ファランの衣装が似合っていないというか、バナナマンの日村を細くしたようなイメージで(失礼!)、イケメン俳優揃いのドラマの中では浮いた感じが否めない。

ところが、砂漠に現れてからのチルスクはまるで印象が違う。その姿はまるで日本の「武士」のようだが相当に格好いいのだ。(鶏林に戻ってきてからはさらに男前度があがっている感じがする)

チルスクがソファに惚れ込むというのは意外な設定だったが、この辺も重要なエピソードがカットされているのかもしれない。この先の展開を楽しみにしておこう。

ところで、チルスク(【柒宿】)もまた歴史書にその名前が刻まれている人物である。

『三国史記』真平王53年(631)の記事に次のような記述がある。(以下、平凡社の「東洋文庫」版より引用)

『夏五月、【伊飡】の【柒宿】(しっしゅく)が【阿飡】の石品(せきひん)と叛逆をはかった。王がそのことを知って、【柒宿】を捕え、これを〔王都の〕東の市場で斬罪に処し、さらに九族まで罰した。』

【伊飡】・・・新羅の官位で2等官
【阿飡】・・・同じく6等官
叛逆・・・「反逆」と同意

Wikipediaによれば5等級以上の官位は「真骨だけが任じられ、他の宗族は任命されない」ということなので、チルスクも実は王族の血を引く人物だったということか。

※ 注:【】の中の文字はブラウザによっては文字化けします。当方の環境ではFirefoxやGoogle Chromeで見ると正常に表示されますが、Internet Explorerではダメのようです。

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