医大生・たきいです。

医大生的独言。

部屋の片づけ論

2015-10-26 23:59:59 | 医大生的生活

8時集合くらいがちょうどよい。うちの大学、座学は8時30分からと決まっていて、講義だけの下の学年のときには8時集合だなんて早すぎると思ってたけど今となってはそうでもない。なぜ8時か。職員食堂が7時30分に開くから、ギリギリ間にあうという寸法である。近頃職員食堂への貢献度がハンパない気がしております。医大生・たきいです。





片付かない洗濯物の山を眺めながら、小学校2年生のときに「身の回りの整理整頓ができる」という項目の評価が担任の先生から最低評価の「がんばろう」を付けられた記憶が急に蘇った。純粋な心の持ち主の当時のたきい少年は、悔い改めようと机の中のお道具箱の整頓に力を入れたらしい。次の学期では「がんばろう」は「よくできました」に変わっていてクラスのみんなの前で褒められた記憶がある。所謂やればできる子ということか。

しかし、人間そうそう簡単には変われないらしく、只今の我が部屋は間違いなく「がんばろう」、この惨状を小学生のたきい少年に見せたら絶句させてしまうことだろう。どうしてビールの缶捨てられないの、と怒られそうだ。何も言えない。

人から見れば雑然としているような環境でも、自分の中には法則性が見出されている。読みたいけどまだ読めていない本はこの山、暫定的な書類はこちら、ゴミはこっち。こうした法則に則れば、そこに物があるのも必然であるわけで、無理に片づけようとも思わなくなってしまう。これが片づけを先延ばししても心が大して痛まない理由ではないか、というのがここ最近の考察である。

部屋をきれいに保つには、まずは前提として、物の定位置の概念から整理しないといけないのだろう。物の場所は変化しうるのではなく、定位置が存在する。それは我が部屋にとってはコペルニクス的転回であるわけで、一向に部屋の整頓を保てない理由がここに見えてきた。







(Up to Dateを読んでいると昔の英語力を取り戻したいと切実に思う人(笑))

【やさしイイ】呼内回る前に読んでおきたいこの一冊

2015-10-25 23:57:04 | 医学書レビュー

プレゼントでもらった天下一品のラーメン並無料券でタダメシだった晩御飯でした。抜かりなく期限内に使い切ります。医大生・たきいです。



久々に「読んでおきたいこの一冊シリーズ」でございます。本日は呼吸器内科編。CBTを受けるまででわたくしがメジャー科の中で一番理解できていなかった気がする科目しれません。そんな苦手な呼内もようやく分かってきました。本日ご紹介する、理解の助けとなった一冊がこれ。


レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室[ベストティーチャーに教わる全27章]改訂第2版
長尾大志
日本医事新報社



この本、元はブログだったそうです。著者は滋賀医大の長尾先生という方。「ベストティーチャー」の称号をお持ちで、若手医師、医学生から絶大な支持を得ておられるそうです。

「ブログを毎日継続することで何より自分の知識の整理になりました。」(「初版のまえがき」より)

毎日ブログを書いているのはわたくしも一緒ですが、下らない内容の「医大生・たきいです。」と有用な情報がたくさんの「やさしイイ呼吸器教室」との両者のブログの質は雲泥の差です。アクセス数くらいはひょっとしたら勝っているかもしれませんが(笑)。こういう役に立つ系ブログには敵いません。わたくしも長尾先生のように人の役に立つようなブロガーになりたい。。。

さて肝心な内容は。かゆいところに手が届く一冊というべきでしょうか、よく分からないから丸暗記しちゃっていたような箇所がハッキリクッキリ説明されてあります。そういうことだったのか、の嵐。

フローボリューム曲線、A-aDO2の考え方、間質性肺炎、このあたりは「やさしイイ呼吸器教室」を読んでようやく理解できました。

膨大な医学知識の迷路に入って途方に暮れることがよくあります。まず押さえるべき内容はなんなのか。どれも大事だと言われてもどう覚えたらいいか分からない……。そんなときに学習の道標となるのが、専門家の「これだけは」というお言葉。その教えに従って知識を整理していけば、教授試問で「一番大事なのはどれなの?」だなんて問われても、バッチリ答えられちゃうわけなのです。

続編もあるらしいです。

レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室[ベストティーチャーに教わる胸部X線の読み方考え方]
長尾大志
日本医事新報社


画像教室編もただいまさっそくAmazonでポチっちゃったほど。それだけ分かりやすくていい本でした。








(掃除に着手せぬまま土日が終わってしまった人(笑))

化粧をしなくていい分男たちは長めに寝れる

2015-10-24 23:59:59 | 医大生的生活

パァーっとやろうぜという話になって……



ホルモンにはハイボール。飲み過ぎました(笑)。医大生・たきいです。





昔から朝が弱い。楽しい用事が控えている休日なんかは元気よく起きられるのだが、平日はしんどい。寒い時期ならなおさらだ。1分1秒でも長く寝ていたいだなんて考えてしまう。布団から出るか出るまいか悩みながら、ふと思いが掠めることがある。ああ、男に生まれてよかった、と。



女性は化粧をしなければならない。我らが医学部女子の中には「してません!」と言い切るたくましい子たちもしばしば見受けられるし個人的にはそれはそれで好感がもてるのだが、女の子は20代前半くらいになってから、きちんとお化粧をするのが大人としての礼儀だとかマナーだとか言われてしまうのではなかろうか。特に就活なんかが始まると、世の中は女性たちに化粧を強いているように見える。

高校は男子校だったので、女子高生の化粧事情はよくわからないけれど、少なくとも中学生までは女の子たちが化粧に手を伸ばすのはあたかも軽犯罪かのような扱いさえされていた覚えがある。身だしなみはきちんと。中学生らしく。ふさわしい恰好を。中学生から10年も経たないうちに「ふさわしい」の基準も変わってきてしまうのだから女の子たちも大変だ。

そして今日もまた、まだあと10分イケるぜ…と男のありがたみを感じてわたしは布団を剥げないのであった。





(土日は昼夜逆転しがちな人(笑))

【祝ドラマ化】フラジャイル4巻を読んで【病理医岸京一郎の所見】

2015-10-23 17:41:52 | 読書感想文

ようやく1週間終わりました。華金ということでこれからちょっくら飲みにでかけます。医大生・たきいです。




さて、本日は病理医マンガ「フラジャイル」の発売日。Amazonから届いてました。

医大生・たきいイチオシの「フラジャイル」、感想の過去記事はこちらから▼
フラジャイル1巻感想―「医大生・たきいです。」2014/11/22
フラジャイル2巻感想―「医大生・たきいです。」2015/2/25
フラジャイル3巻感想―「医大生・たきいです。」2015/7/25


▲初版には限定小冊子が付いてきます。

そしてなんと!!


ドラマ化決定しました!おめでとうございました!


ここで、去年の「医大生・たきいです。」をご覧ください。


(「医大生・たきいです。」2014年11月22日のブログより)

ついにこのブログもテレビ業界にも影響力が出てきたかもしれません

阿部寛と予想した岸先生役は惜しくも外れましたが、TOKIOの長瀬も大アリかと思います。

4巻はアミノ製薬編のクライマックスでした。一部ではこのマンガには製薬会社のスポンサーつかなさそうだしドラマ化は流石に厳しいか……とかいう話も出ていただけにドラマ化の展開は嬉しいものがあります。アミノ製薬編の次は定年間近のベテラン放射線科ドクターの登場と、フラジャイルの今後の展開にも目が離せません。

来年1月からのドラマの放送が今から楽しみなのでした。






(因みに病理学は苦手な人(笑))






▼最新刊!
フラジャイル(4) (アフタヌーンKC)
草水 敏
講談社


▼既刊はこちらから

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(1)
草水敏,恵三朗
講談社

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(2)
草水敏,恵三朗
講談社

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(3)
草水敏,恵三朗
講談社



ようやく気管支体操覚えました

2015-10-22 23:59:59 | 医大生的生活

本日朝昼晩の3食職員食堂でいただきました。サンショクショクショク、早口言葉みたい。食費やばいんじゃない?とかいってよく批判を受けますが、3食食べたって、いいラーメン屋で餃子つけたくらいの値段しかかかりませんし、無理矢理自炊すると炭水化物大目になっちゃう傾向も改善できるのでアリだと思います。別な視点でモノを述べると、忙しい科を回りながら自炊するのは諦めたということでもございます。医大生・たきいです。




医学生であろうとなかろうと、誰でも知っているであろう「肺」。やはり医学部ではかなり詳しく勉強しなければいけないわけで、正常構造や正常機能はもちろんのこと、病気のことまで深く理解する必要があります。学年が上になれば基本的な解剖と生理はマスターしているのだろうと思われがちでしょうが、残念ながらそうは問屋が卸しません。いわば肺の住所ともいうべき「肺区域」。これが立体構造なわけで、今日の今日まで試験の直前になんとなく覚えてみては直前に忘れるという繰り返しでうまく記憶できていませんでした。そんな医学生たちの救世主がこれ。ご存知「気管支体操」。



1年生のときの解剖学の講義でちょろっと名前が出てきたので昔から存在は知っていたんですが、解剖学の教授先生が、教壇の上でやろうと見せかけて急に恥ずかしくなったご様子で、

「わたしがやるわけにはいきません」

だなんて仰ってしまったものだから、それ以来スルーしてきてしまいました。必要に迫られてようやく学んだ次第です。

このブロンコ体操、亜型がいろいろあるらしく、そのへんは滋賀医大の長尾先生のHPに詳しいです。
やさしイイ呼吸器教室―ブロンコ体操

長尾先生のご著書には大変感銘を受けたのですが、その紹介はまた今度。

最近、動画の観る方じゃなくて作る方に関心があるのですが、「医大生ブロガーがブロンコ体操踊ってみた」とかいうクオリティ高いやつ作ってみたいなとかくだらんこと考えている今日この頃です。




(4年生があっという間に終わりそうな気がして怖い人(笑))






レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室[ベストティーチャーに教わる全27章]改訂第2版
長尾大志
日本医事新報社