うちの大学、病棟実習でも毎週金曜日には夕方に1コマ講義がある。ひたすら臨床と関連した話を聞かされる。「この症例を見てどう思う?」と教室を縦横無尽に動きながら学生に聞いて回る先生。当てられた後ろのほうに座っている同級生が、「ぼくの経験として……」と言ったあたりから教室がざわつき始め、「こういう症例はありません」と断言したときには爆笑の渦に包まれた。我々病棟を回りだしてからまだ半年に満たない。この天才的な回答をしてくれたのは、某人気ブロガーの高校の同級生と最近知って、世間は狭いなというか医学部業界狭いなと改めて気付かされた次第です。医大生・たきいです。
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」という睦月から弥生にかけての時の流れの早さを述べた言葉は有名だが、それと同じくらい10月、11月、12月の年末に向けての時の流れの早さも似たようなものがあると思う。無論物理的な時間の長さに関しては3か月という期間は同様であるはずであるから、時間の経過の感じ方は人の受け取り方に依存するということであろう。
昨年の11月は試験勉強が非常に忙しく、死んだようなひと月を過ごしていたように思う。対して今年はレポートは書かなきゃいけないし、口頭試問の対策もしなくちゃいけないし、患者さんのところにいって問診や診察もしなければならない。このように実習は実習で大変なのだが、試験というプレッシャーがない分、些か気が楽で、既に年末までの見通しがついているような気がしているのだ。去年よりも10月、11月、12月に時間の流れの早さを感じざるを得ず、おかげで既に忘年会の予定を1件入れたほど。行く、逃げる、去るのような感覚を感じている。
しかし、流されて生きるのではなく、自分で時間を手繰り寄せたい。自分にとってちょっとした勝負どころな気がしているのだ。このあたりの貪欲さ、受験生のときには持ち合わせていた気がするのだが、大学生になって以来ちょっと停滞気味。悲しいところではある。
(年末の休みが待ち遠しい人(笑))