春休みらしいことをしようと思って、久々に映画に。勢い余ってひとりで来た。映画といえばとりあえずデートの際に行きがちな場所ではあるが、それって一体どうなのかと思った。映画というのは2時間くらいの時間座って観ているものである。極論、誰と観てようが関係ないわけである。その観ている時間は共有できないのだから。仮に特に気のない相手と映画を観に行ったところで、半年後にはその映画の内容は覚えていても誰と観たかは思い出せないということが往々にして起こりうるわけだ。故に気合を入れたデートの時には映画は避けるべきであり、相手と共有できる時間の過ごし方をした方が一層いいわけだという結論を得た。と、チケットを買ったところで今日はふたりで来ていたらふたりで2000円ということに気付かされた。なんちゃら割引が効いたおかげで1200円で観れたのだが、これまでの議論が一気に吹っ飛んだ気になってすごくさびしくなったものである。余計に。医大生・たきいです。
本日観たのは、「偉大なる、しゅららぼん」。
「鴨川ホルモー」で一躍有名になった万城目学の原作である。万城目学は筆者のイチオシの作家であり、このところ一番好き。新作に「とっぴんぱらりの風太郎」があるが勿論買ってある。そろそろ読もうとずっと思っている一冊である(笑)。きっと「とっぴんぱらりの風太郎」も映画化されるであろう。「偉大なる、しゅららぼん」は読了時にこれは絶対映画化されるな思った。琵琶湖が「割れる」ところを映像で観たいとワクワクしたわけだ。実際その通りで、実家には万城目学のサイン本があるくらいにはファンだ。ファンだと公言したのでそろそろ読まないといけない。でも、ちょっと厚いんだよな「とっぴんぱらりの風太郎」。
万城目学の作品は、西日本のいにしえより伝わるモノを題材としたものが多い。日本史好きの筆者としてはワクワクさせられる作品ばかり。「鴨川ホルモー」は京都の大学生たちがオニを操っていたが、さて今回の「偉大なる、しゅららぼん」は琵琶湖が舞台。不思議な力を持つ日出家と棗家が話の中心になっている。
一見すると、アホな話にも見えよう。しかし、それがアホとしか取れなかったのならその人がアホなのではないか。上映中にぺちゃくちゃ喋っていた中学生か高校生のことを言っているわけではないが。
「偉大なる、しゅららぼん」は実はかなり深いことを示唆している作品のように見える。筆者お気に入りの俳優の濱田岳演ずる日出淡十郎が物語の終わりに「しゅららぼん」の意味を龍から教えてもらったと日出涼介に話した。
人間同士の戦取っ組み合いなんて、所詮は下品なことに過ぎぬ。きっとそういうことだ。
映画も原作もオススメの作品。是非、劇場へ。
それにしても、万城目学作品の映画は面白い。原作の面白さが損なわれていないのがすごい。
「フルボッコにする」
というセリフが万城目学の映画にはよく出てくる。「鴨川ホルモー」では栗山千秋が、そして「偉大なる、しゅららぼん」では深田恭子がそのセリフをしゃべる。筆者も気の強い女性に「フルボッコにする」と言われてみたいが、一体誰の趣味なのだろう。万城目学の要望とかだったら、ますますファンになりそうな気がしてならない。笑
(映画始まる前にトリプルセットを食べきってしまって後悔した人(笑))
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