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『なにわ友あれ』 南 勝久 著

2015年05月29日 | マンガ
今回取り上げるマンガは、
週刊ヤングマガジン(講談社)で連載していた
『ナニワトモアレ』と続編の『なにわ友あれ』です。

1990年代初頭の大阪を舞台にした
「環状族」と呼ばれる走り屋たちの物語です。
とにかく内容が濃い!のひと言。

作者自身が元環状族であり、
そのときのエピソードなどリアルな体験をベースに書かれており、
実際こんなんやったんやろなぁと思わせる内容ばかり。

料金所突破から一般車両の脇をすり抜ける「アミダ」、
180キロオーバーでのコーナーリング、
極悪非道な暴力や卑劣な強姦、容赦のない拷問など過激なシーンの数々、
実話がベースならではの迫力と、
愛すべき登場人物たちが繰り広げる細かいギャグが同居する大傑作です。

クルマのバトルマンガとしても、暴走族の抗争のマンガとしても
エロいマンガとしても、ギャグマンガとしても
そのどれもが一級品の面白さ。
この手の暴力や非合法な行為のマンガに眉をひそめるヒトも
読めばその面白さが分かって貰えると思います。

ボクのお気に入りのキャラクターは
作中最強人物で、前世はティラノザウルスだと公言するゼンちゃん。

抜群のうたれ強さと必殺「実印はり手」を繰り出す「1ヶ月戦争」の主役。
無茶苦茶なゼンちゃんですが、問答無用のカッコよさ。

脇役の大人たち、シゲさん、居酒屋「きみちゃん」のマスター、
ハジメちゃんのお父さんも皆いい味を出していて、
特に「そんなデカイ訳ないやろ~」が口癖の
板金工場の社長さんがお気に入りです。

現在、週刊ヤングマガジンでは
同じ作者の新作『ザ・ファブル』が連載中です。

殺しの天才が1年間殺し屋稼業を休業し、大阪で暮らす話なのですが、
これがまた大変面白く、この先どう展開していくのか楽しみです。

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