荷の積み込みに一時間ちょつとの時間があったので、「紙の博物館」近くの椙本神社へいきました。「いの大黒」として知られているみたい。古い歴史があるみたいでした。竜馬伝にもでていた「武知半平太」の奉納した絵馬があるそうです。境内には碑が二つありました。
一つは、高浜虚子の句碑です。この地は俳諧が盛んであったようです。紙で経済的にうるおったからでしょう。
紙を漉く 女もかざす 珊瑚かな
当地は古くから紙漉きが盛んでした。女の仕事でもあったんでしょうか、当然その収入もあります。彼女らは、珊瑚の髪飾りをきそってしたんでしょうね。
二つめには、大正七年に全国的におきた米騒動に、この町の名望家「田中・・?」(メモしてないのでアバウトです)の取った行動の顕彰でした。米の不作と買占めで米価の暴騰となり、富山のある港町からこの騒動が始まった。この地でも商家やお金持ちの家が襲われた。ここで田中・・さんが大金を出し、同時に町のお金持ちのかたがたからも基金を募った。このお金で大量に米を購入し、廉価にて町民に売り、秩序が安定したという。
いつの時代でも・・どの場所でも社会が混乱した時には、こういう人があらわれるんですね。 歴史の年表には載ることがない地方の出来事です。このような史実を掘り起こし、顕彰して、碑に残すことはいいですね。