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 名古屋市名東区 赤帽タケフジ運送の「ふ箱」

赤帽タケフジの車窓から見える光景

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ある子殺し事件

2010年10月21日 | 障がいのある人

 運送日誌をはなれ・・ちょつと気になった新聞記事・・・

 82歳の父が障がいのある娘・53歳を絞殺した事件です。主に世話をしていた母親が亡くなり、その十日後のことでした。

 娘は食事・排泄などに介助が要った。週四日は障害者施設に通っていた。通所しない日は、被告の妻と介護していた。妻の死後、父は失禁した娘をたたくなどしたという。

 検察側の主張では、妻が亡くなって五日後に、「もう耐えられない」として殺害を決意し名古屋城域内にて殺害した。

 一方弁護側では、通っていた施設の職員と相談したが、宿泊施設への入所はすぐにはできないと知り悲観したと主張。

 以上が事件の概略です。

 親なき後、障がいをもった子の行く末への不安はとても強いものです。その底なしの不安が、子殺しの動機になることはよくわかります。この事件で思ったこと・・・

  • 老親二人でなんとかしていた介護が突然一人ですることになりパニック状態になった。妻の死・・即殺害となってしまった。
  • 施設の職員に相談したが、すぐにも入所させたい・・逃れたい・・という気持ちが先行した。緊急の対応があることに耳を貸さなかったようだ。例えば、ヘルパーによる入浴サービスや生活介護などを利用することだ。父は高齢であり、日頃より福祉サービス等の知識が少なかったよに見える。
  • 施設職員はその説明が父親に届かなかったことを悔いていた。障がいのある子と何十年もくらしていくには、福祉サービスや、数多くの関係者の助言・協力が要ります、決して家庭内に抱え込んではだめです。それらのノウハウが高齢の父になかったのが残念です。また親身にそれらを説明する人が周りに一人でもいたら・・

 一つのハードル・・一時的にでも緊急介護してもらうサービスを利用する・・を超えさえすればこの事件はなかったかもしれない。

 障がいのある娘を持つ自分にはなんとも 身につまされる寂しい事件です。

     

 


娘のヘッドギア

2010年10月06日 | 障がいのある人

 10/5(火)本日は定期のみ。

運送日記はやめて、夕食時に妻と話し合ったことです。

 我が家には、障がいがあり、なおかつ発作のある娘がいます。発作は突然きてバタリと倒れます。その際顔面から倒れることが多いです。過去そのために何度も怪我がありました。とくに歯の打撲が深刻です。そのためにヘッドギアをしてるんですが、現在のものは口周りの保護はなく頭部のみです。

 今夜妻と話したのはこのヘッドギアをフルフェイス型にしようかという話しでした。最近2度顔に怪我を負ったのがきっかけでした。フルフェイス型はボクシングのスパーリングの時なんぞに装着するヘッドギアといえばわかるでしょう。見た目にはよいもんではないです。 初めて作ってもらったときにパンフで見た覚えがあるからです。その時はこんな格好の悪いのは娘に使用させたくないと思ってたんですが・・・しかし怪我するよりはいいかという思いです。

 娘の日常は「NPOかわせみ」www.kawasemi-na.comへ通っています。そこでも絶えず職員さんがサポートしてます。もしフルフェイスにすれば、娘が怪我する確率も少なくなる。そしてケアする人の精神的負担も減少するでしょう。検討してみようと思ってます。

 


わたしは、倒れた人に声をかけられるか?

2010年08月09日 | 障がいのある人

  娘は障がいがあり、なおかつ発作持ちです。ドタリと倒れるので常に介護者がいなければならない。三四年前までは妻がまめに散歩をしていたが、体重が逆転し、妻も歳もとってきたので咄嗟の発作に対応できないようになった。その結果ついつい娘は座りぱなしになってしまう。

 運動量の少ない娘は骨密度が、二十歳代前半なんですが、すでに三十歳台です。これをなんとか持ち直すのは運動しかありません。自分が早く帰った折には努めて娘を散歩に連れ出すようにしてます。

 本日夕方散歩に出ました。途中二度発作で崩れる。腕を絶えず握っているので、バタリと顔面から倒れることなく無事済む。回復には数分時間が要る。路の真ん中でしたので、車がきます。道路わきに移動させますが、うずくまった二人の前でまじかに車が停車してるとあせります。そして車が二台通り過ぎました。通り過ぎる人もあれば、声をかけてくれる人も二人ありました。「だいじょうぶですか?」「お手伝いしましょうか?」・・・ 

 ほんとうにありがたいことです。娘の発作は、たいてい数分で回復するのでその好意にはいつも「ありがとう、直ぐに回復しますから大丈夫です」と答えます。

 声をかけてくれる人、無言で通り過ぎる人。このことに良し悪しを私はいえません。もし自分が赤帽仕事で急ぎの荷物を積んで走っていた時に、うずくまった人に出会ったとしたら、遅れるのを覚悟で停車できるか?ということです。

  自分に置き換えてみると、安直に人を批判できません。明日はワタシが無視して通過する人になるかもしれませんから。

 


娘とトマトの出荷

2010年07月25日 | 障がいのある人

7/25(日)赤帽は全休。 

 猛暑の中、長久手町にあるトマト畑の摘果と草刈です。娘が利用している「NPO法人かわせみ」www.kawasemi-na.comが運営している畑です。本日の当番は二家族です。計6人で2時間ほどで終了でした。

 収穫したトマトは、長久手の温泉「ござらっせ」に隣接する「あぐりん村」の農産物直売場で販売します。

 まずはトマトをひとつずつ拭きます。そして400グラムの袋詰めにし、口を閉じて販売用のシールを貼ります。これらの作業は障がいを持った人がおこないます。わが娘もその一員です。彼女の仕事は袋にトマトを入れること、そしてシールを貼ることです。しかしすべてはできません。今回は私がサポートしましたが、いつもは優秀なスタッフがしてくれます。

 商品が出来上がればそれを直売場に陳列します。大勢の人で繁盛してました。昼までの作業となりました。気持ちよい汗一杯かくボランテァでした。娘は休日出勤手当をゲットしてますよ。

 障がいがあっても、こうして地域で暮らしていけるのはありがたいです。健常者にしてみればあたりまえのことが、障がい者にとっては極上のことです。NPO法人「かわせみ」のスタッフとそのサポーターのおかげです。


カゴメ㈱さんありがとう

2010年04月29日 | 障がいのある人

娘の利用する、005 NPOかわせみwww.kawasemi-na.comトマト苗植えがおこなわれました。畑のある長久手町三ケ峯地区は、早朝雨で気がもめましたが、快晴のよき日となりました。

 下準備にマルチをかぶせ、土を脇にもる作業をしました。引越しできたえた?足腰で、Img_1403_5 馬力を入れて畝の五本ほどやりましたが、そこまで・・・疲れました。

 参加者は、百数十名です。苗は八百余?ありましたがその人数ですから一挙に終了、みごとなもんです。苗の提供は

カゴメ㈱の提供で、もう十六年?めです。長きにわたり、応援していただきありがとうございます。

 一仕事のあとはかわせみ名物、畑で食べるピザの窯焼きです。青空のもと、食い物はうまい!今回は三十枚焼きました。

 しっかり食べたあとはバンド「ミニてん」の演奏です。これも毎回ボラでやってきてくれます。あれこれ唄いさいごは「かわせみ」の唄で終了。

 みなさんありがとうございました。あ~ぁつかれた~。


ほんとうに楽しいパーティ

2010年04月25日 | 障がいのある人

 昨日あるパーティーに行ってきました。参加者280名余の規模です。主催者は、娘が世話になったある福祉関係の方です。昨年病を得、治療に専念してますが、現役を終わることになり、区切りにワイワイ集ってお別れしましょうというものです。

 小康状態ですが、芳しい状態でっはありません。「でも暗くなるのはいやだからにぎやかにやりましよう」という彼女の気持ちどうりに、大変楽しい集いでした。

 福祉の仕事一筋のかたで、私の子がこの園でスタートしたことは、幸運でした。数々の出会いと学び、自分は劣等生の部類でしたが・・・。でも障がい児をもった親として「よかったとは決して思いませんが、不幸とは思わなくなった」きっかけをもたらしてくれた人でした。

 このパーティーに集う人達は、すべてこんな思いを持った人たちでした。そんな人達が、280名です。旧知の人達の集う機会を設けていただいて、ありがとうございました、ゆっくり療養してください。

 


ドキドキの慰安旅行

2010年03月10日 | 障がいのある人

 娘が2泊3日の慰安旅行に行きました。総勢23人で、行き先はデズニーランドです。彼女は長久手町のNPOかわせみwww.kawasemi-na.com)に通っています。

 NPOかわせみを一言でいえば、障がいを持ってる人が、地域で暮らし、仕事をするという、あたりまえのことをサポートするNPO(非営利活動法人)です。スタッフの活動は目を見張るものがあります。

 まず仕事を開発する、障がいがあってもできる仕事をみつけ、その人に向いた方法で仕事を用意するというようなことです。今は、パンの製造販売、農業、その生産物の販売や加工、いろんな苗の栽培販売等です。そこの年一回の旅行ですが、送り出す親にとっても一大イベントです。なんせ娘は、発作もちの障がいですから・・。いつ発作でドタッと倒れるやもしれん。顔や歯の怪我は何度もあり外出がたいへんです。

 旅行のずいぶん前から、病気をしないよう、怪我をせぬようにと気をもみます。行ったはいったで、発作がでないだろうか、倒れはせぬだろうかと心配の種はつきませんでした。

 無事に帰った時はほっとしました。ましてや彼女が「楽しかった」、とボソボソとつぶやくにいたっては、親ばかまるだしでうれしかったです。かわせみスタッフの皆さんありがとうございました。


いつくしむ心・・・

2010年01月12日 | 障がいのある人

 最近娘のてんかん発作が多い。さまざまな発作のパターンがある。

痙攣発作は全身ガクガクと体がゆれ、顔がゆがむ。また、ふっと突然、顔面から倒れていくものもある。そして失禁を伴うこともある。

 このところのパターンは、顔面を打つものだ。こんな発作がある時は用心して、いつも腕を抱えての移動だ。しかし十分注意してても、その間を縫って倒れる。土曜の朝にそれがあった。ドタッと倒れ、歯を打撲。幸い、重傷ではなく、折れることはなかった。

「介護」・・。 いろいろ話題にも、事件にもなります。

介護する人にとっては、自分が満足する介護をした、という人はほんとうに少ないと思います。精一杯しても悔いが残る。ああすればよかった、もすこしやさしくしてやれば・・とか。また介護そのものにとことん疲れてしまい、自分の感情、生活が崩壊しそうにまでになってしまうとか・・。

 人のできることはこんなものと思います。

 おもうがごとくたすけとげること、きわめてありがたし。・・・今生(こんじょう)に、いかに、いとおし不便(ふびん)とおもうとも、存知のごとくたすけがたければ、この慈悲始終(しじゅう=結末)なし・・・。

 時に読み返す本です。 ・・・の部分が肝心なんですが・・。

 

 


「新型インフルエンザ・ワクチン」ゲット!!

2009年11月09日 | 障がいのある人

 かねがね娘に新型インフルエンザのワクチンを早く頂けないかとあちこち打診していたんですが、どこでもだめでした。娘には、障がいがあり、加えて小学時代に難治性てんかんを発症しました。

あれこれ投薬の試行錯誤をくりかえし、それなりにやってきたんですが、今年2月に風邪から重積発作(痙攣発作の連続)に陥り、緊急でA医大に行きましたが、入院を断られ奈落の底に放り込まれる思いをしました。 てんかんの強直発作は、短距離の全力疾走するほどの消耗ときいてます。ブログにもしるしましたが、あの思いは二度としたくないです。

そんなことから、娘がインフルエンザに罹患することがこわく、かかりつけの内科医、先回入院した日赤等になんとかワクチンをと打診したんですが、だめでした。腎臓透析をしてるもの、喘息、糖尿病のものという、メディアでいわれているとうりでした。自分だとここいらであきらめてしまうんですが・・・。

 本日、てんかん専門医にて定例の脳波検査があったので、妻が先生に尋ねてみたら、あっさりOKでした!胸をなでおろしました。ワクチンの絶対量が不足しているのでしょう。各医院でもバラッキがありますね。あきらめずに懸命に尋ねてくれた妻に感謝。


「NPOかわせみ」のトマト収穫祭

2009年07月27日 | 障がいのある人

F1000137_5                                                                                                                   「NPOかわせみ」(www.kawasemi-na.com)主催のトマト収穫祭が7/26,長久手町で梅雨の晴れ間におこなわれました。

百数十人の参加者がありました。トマトの収穫は、見る見るうちに、赤いトマトが袋にあふれました。楽しい食事には、畑にある手作りの窯でピザを30枚以上焼きました。かき氷とソフトクリームも飛ぶようにでました。バンド「ミニ天」の演奏と歌、子供たちが喜んだゲームなど楽しい一日でした。

この収穫祭は1996年にカゴメ㈱より苗を無償供与していただて続いています。障がい児をF1000140_5持った親が、子供たちが地域で働き、生活できるようにと始めたものです。いまでは、愛知学院の先生とその生徒十人のボラがテントの設営から撤去までやってくれます。テントや発電機等も地域の学校、会社や個人から貸していただいてます。地域で受け入れられ、多くのサポーターがあってこそ成り立つものですね。始めたころ子供たちは、まだ幼いときでした、今はみな成人し新しい人生のステージをあるきはじめてます。


弥生時代の障がい者

2009年07月20日 | 障がいのある人

 娘の話です。彼女は20歳、知的障がいがあり、なをかつてんかん発作がある。夕方妻と3人で散歩した。突然発作で倒れることがあるので、腕を絶えずつかんでいる。30分程のところで、発作あり。気をつけていたが、手がすべり、顔面をすこしこすった。幸い大怪我はなくよかった。いつも薄氷を踏む思いだ。過去には、前歯を傷めたり、あごを怪我で縫ったりしている。妻は最近娘と二人で出歩くことに自信をなくしてきた。娘が自分を上回る体重になり、また発作時に機敏に対応できなくなったからだ。

しかし現在の日本に在って良かったと思う。色んな助成や制度があるからだ。もし過去の時代に障がいを持って生まれたならば、ハンディをもって生まれた動物のように生は短いものであろう。この時代でもアフリカ、アジアの貧しい国では同じことだろう。「福祉」という社会の合意が形成されている国にあるありがたさを思います。

 昔の話です。それも弥生式時代です。その時代の遺跡から幼児の骨がでてきました。その骨は脳性麻痺?を患った、きわめて細いものでした。その骨からわかることは、麻痺をともないつつも生存していたということです。今に比すればとても障がい者が生きるのに困難な時代だろう。それにもかかわらず...。集落の中で、皆が一生懸命に麻痺のある子を育てたとみえる。二千年以上の昔のことです。人間の営みのすばらしさを思う。


NPOかわせみのカフェ「うたたね」

2009年07月10日 | 障がいのある人

娘の通う「NPOかわせみ」www.kawasemi-na.comの話です。このたび長久手町の温泉「ござらっせ」に隣接する「だいたいむら」(たいようの杜運営の老人養護施設)内にカフェ「うたたね」をオープンしました。

かわせみ工房特製のパンとコーフィー、生ビールもあります。名の示すとおり、「だいたい」であり、ゆっくりと時の流れる喫茶店です。なにもかもが効率と、出来高の時代に、あえて非効率の効用をぜひにも味わってください。隣のアグリンむらでは、地域の取れたて野菜や、NPOかわせみの育成したさまざまな苗の販売もしてます。温泉に入り、新鮮な野菜があり、食事も喫茶もありの地域交流の場です。一度よってみてちょ~!!


トマト草刈

2009年06月28日 | 障がいのある人

F1000100_2 27日、娘の通う「NPOかわせみ」(www.kawasemi-na.com/) が,耕作してるトマト畑の草刈に行きました。尻ぐされ病がでたのでカルシュウム散布するための除草です。

毎年カゴメ㈱の協賛で、トマトの育成をしてます。この日は梅雨の晴れ間でとても暑い日でした。NPOかわせみには、障がいを持つ人が通っています。畑はその親達も面倒をみています。畝の間に急速に伸びた草を刈るのはとても重労働です。とくに日頃畑仕事に縁のないものにとっては。でもこのトマト作りは十年以上続いています。

毎年、苗植えと収穫祭は、皆さんを招き、その数は二百人余にもなり、町のイベントになってます。草刈は午前中で終わりましたが、翌日も引き続き行うんですが、私は仕事で日曜はゆけませんでした。      

   草刈や声すぐにやみ鎌のおと


トマト苗植えとピザの窯焼き

2009年04月28日 | 障がいのある人

娘の通うNPOかわせみwww.kawasemi-na.comの生活支援センター(障がいのある人達が、地域で暮らすのを支援する)の畑でトマトの苗植えが行われた。

K㈱の寄贈の苗だ。総勢百人以上が参加した。六百本余の苗が、一挙に植え終わりました。ボランティア、地域の人達の協力の賜物でした。

昼には当NPOの名物、窯焼きピザ(なんと畑にピザ窯がある!)の振舞いと、地域のバンドの生演奏で盛り上がりました。

苗の生長は、水遣り、草抜きなど夏場の地道な面倒が欠かせません。でもその後には楽しい収穫際が待つています。この事業はもう十年以上前からですので、すっかり地域に溶け込み、多くの支援をいただいて、うれしい限りです。 有り難し、有り難し。


入院その二

2009年03月09日 | 障がいのある人

Img_0609 娘の入院で、妻が付き添い。私も3回泊まりを交代した。入院が長いゆえに気づくことがある。

看護士も色々ある。忙しいのは見ていてよくわかる。患者の立場は不安のかたまりだ。看護士さんの言葉ひとつで心和むこともあり、また反対に動揺することもある。医療に関しても担当医に直接、あれこれ要望をした方がいいこともある。

今回の入院でも、経管食、尿管のはずし、食事の改善(流動食はやめて普通食にする)等、担当医に申し出て実現したことは多い。

もっとも患者は、物言えぬ障がいをもっている子だから、親が容態を察して医師に代弁しなければならない。医師にはこちらの要望を申し出、容態について聞き出すことをすべきだと思う。

さいわい今回の担当医は、こちらの的外れかもしれないようなことにも、親切に対応してくれた。  

今夜も自炊。昨日お隣さんに頂いた大根と菜の花を、調理する。菜の花を湯通しするとみごとなグリーン色になることを発見。春の味をひとり味わう。  

 なばな茹で 一人夕餉のコップ酒