竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

何もかもあつけらかんと西日中 万太郎

2017-07-30 | 万太郎
何もかもあつけらかんと西日中




季語:西日ー夏  出典:草の丈  年代:昭和20年(1945年:56才位)
前書き:終戦
8月15日、終戦の句である。
終戦の詔勅を拝し、
その日の太陽がようやく西に傾きかけ、
激しい西日の中で、
虚脱感を感じている情景。
(「近代俳句大鑑」)

流伴鑑賞

終戦の玉音放送を聞いた万太郎
56才といえば当時は晩年
去来する虚脱感
あっけらかん の措辞に万感が詰まっている


久保田 万太郎(くぼた まんたろう、1889年(明治22年)11月7日 - 1963年(昭和38年)5月6日)は、
浅草生まれの大正から昭和にかけて活躍した俳人、小説家、劇作家。
生粋の江戸っ子として伝統的な江戸言葉を駆使して滅びゆく下町の人情を描いた。
俳人としては岡本松浜、松根東洋城に師事、
戦後に俳誌「春燈」を主宰し文人俳句の代表作家として知られる。
俳句の別号に暮雨、傘雨。別の筆名に千野菊次郎。
文化勲章受章者。贈従三位勲一等瑞宝章(没時叙位叙勲)。
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