この先
一年間の肥培を考えると
1)スタート前の三相バランス と
2)春秋の日照不足対策
が大きなテーマになると思います。
◇
最近は、
従来の大きなテーマであった
「夏越し」=「高温多湿病害への対策」
に関しては、
油断できないテーマですが、
かなり有効な対策が講じられてきているようです。
まず、かなり薬剤の性能が向上し、
その投入時期やローテーションに関しても
有効な情報が共有され、
ダラー、リング、ピシウムに関しては ほとんど対策が取られ、
炭疽病や細菌病に関しても
ここ2~3年有効な情報が更新されているようです。
さらに、扇風機やサブエア等の設備導入で
表層の加湿を回避されているコースも増えてきました。
◇
しかし、
近頃のキーパーさん達の声を聞くと
「春らしい春でなかったのでコーライ芝の立ち上がりが鈍く、
テイーや外周等ストレスのかかる
コーライ部分のダメージとその修復に手間がかかった。」
「秋の日照不足で、
秋の更新作業から、逆に活性が落ち、
その回復が晩秋までかかり、
高いターフクオリテイをつくるタイミングがなかった。」
というような声を複数耳にします。
◇
整理して考えると
まず、
春や秋のスタート前の三相バランス
= 酸欠の回避
→ 新根の(白根の段階での)成長環境確保
つまり、
1)旧暦の正月 2/1~10 頃 固結・乾燥を緩和する
2)旧暦の七夕 8/7~15頃 加湿・酸欠を緩和する
事が重要といえそうです。
次に
地球温暖化が原因なのか、
四季の変化がはっきりせず、春らしい春や秋らしい秋が
なくなってきています。
3)早春の冷たい長雨(2月/下旬~3月前半)と日照不足
→特にコーライ芝の立ち上がりに悪影響
4)秋の長雨(9/15~10/15頃)と日照不足
→特にベント芝の更新作業からの戻りに悪影響
この 4つの時期をどのようにフォローするかで、
ダメージを最小限に抑制すると共に
高いターフクオリテイを創る時間的余裕を
確保できるような気がしています。
◆
よろしくお願いします!
(^。^)
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