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今年一年間の肥培を考える

2017-01-11 13:41:29 | 芝草「年間の肥培計画」に

この先

一年間の肥培を考えると

1)スタート前の三相バランス と 

2)春秋の日照不足対策

が大きなテーマになると思います。

最近は、

従来の大きなテーマであった

「夏越し」=「高温多湿病害への対策」

に関しては、

油断できないテーマですが、

かなり有効な対策が講じられてきているようです。

まず、かなり薬剤の性能が向上し、

その投入時期やローテーションに関しても

有効な情報が共有され、

ダラー、リング、ピシウムに関しては ほとんど対策が取られ、

炭疽病や細菌病に関しても

ここ2~3年有効な情報が更新されているようです。

さらに、扇風機やサブエア等の設備導入で

表層の加湿を回避されているコースも増えてきました。

しかし、

近頃のキーパーさん達の声を聞くと

「春らしい春でなかったのでコーライ芝の立ち上がりが鈍く、

テイーや外周等ストレスのかかる

コーライ部分のダメージとその修復に手間がかかった。」

「秋の日照不足で、

秋の更新作業から、逆に活性が落ち、

その回復が晩秋までかかり、

高いターフクオリテイをつくるタイミングがなかった。」

というような声を複数耳にします。

整理して考えると

まず、

春や秋のスタート前の三相バランス

= 酸欠の回避

 新根の(白根の段階での)成長環境確保

つまり、

1)旧暦の正月 2/1~10 頃 固結・乾燥を緩和する

2)旧暦の七夕 8/7~15頃 加湿・酸欠を緩和する

事が重要といえそうです。

次に

地球温暖化が原因なのか、

四季の変化がはっきりせず、春らしい春や秋らしい秋が

なくなってきています。

3)早春の冷たい長雨(2月/下旬~3月前半)と日照不足

→特にコーライ芝の立ち上がりに悪影響

4)秋の長雨(9/15~10/15頃)と日照不足

→特にベント芝の更新作業からの戻りに悪影響

この 4つの時期をどのようにフォローするかで、

ダメージを最小限に抑制すると共に

高いターフクオリテイを創る時間的余裕を

確保できるような気がしています。

よろしくお願いします!

(^。^)

 

 

 

 

 

 


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