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愉芽くじら /和歌山
(和歌山市上野町1の3)
◇夏にぴったり、創作「果実料理」
ヘルシーな創作「果実料理」が食べられる。以前は喫茶店だった場所に、昨年12月、本多碩峯さん(71)がオープンさせた。喫茶店のオーナーから店と共に、障害者の社会的自立を支えるという理念も引き継ぎ、2人の知的障害者が弁当配達などで働く。
人気メニューは、さわやかな風味でいくらでも食べられる「みかんパエリア」(680円)、辛みと酸味のバランスの良い「みかんカレー」(680円)。ビワやスモモなどの果実酢を使ったおかず4品を味わえる日替わりランチ(680円)も女性に人気だ。「果物の酸味は栄養もあって、さっぱりして食べやすいから暑い夏にはぴったりです」と店を支える妻栄子さん(71)。
ミカンを使った料理を考え始めたのは約40年前。ミカンの栽培指導をしていた父親に「ミカンの楽しみ方をもっと広げられないか」と言われたのがきっかけ。試行錯誤を重ね、ミカンジュースで炊いた「みかんライス」を完成させた。
柿のエキスなどを加えた「大師の柿塩」(400円)、「大師の柿甘茶」(100円)なども開発。本多さんは「フルーツソムリエ」を自称し、「栄養分があって、香りのよい果実料理を多くの人に味わってほしい。果実本来のおいしさを伝えたい」と話している。【藤顕一郎】
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◇メモ
県庁北側の浅見ビル1階。営業時間は午前10時~午後5時。土日・祝日定休。電話073・424・2270。
毎日新聞 2007年7月26日
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