広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

千秋公園のツツジを彩る花

2017-05-28 20:01:49 | 秋田の季節・風景
晴天と雨を繰り返す最近の秋田市。1年でもっとも美しくかつ過ごしやすい時期の1つであろう。
秋田市中央部の千秋公園は、ツツジの名所でもある。はっきり言って桜よりずっと見応えがある。
ツツジは花色が濃いもの(赤系統)から薄いもの(白)の順に咲き、現在は白がそろそろ終わりかけているので、今年のツツジもまもなく終わり。
先週後半、久しぶりに千秋公園のツツジを見に行った。
2009年には濃い花色のツツジを中心に紹介しています。

曇り空が残念
いちばんの見所である、二の丸・胡月池から本丸にかけての斜面は、今年も見事。
通称「裏門坂」と呼ばれるらしい階段
池のほとりには、フジも咲いている。
※日本に自生するフジ類は、ノダフジである狭義のフジと、ヤマフジの2種がありますが、ここでは両者を区別せず(判別できないので)に「フジ」とします。
フジとツツジ
ここには2つの藤棚が隣接していて、それぞれ花の色形と開花時期が違う。写真に写っていない花房が長いほうはまだつぼみ。
これは房が短いほう
以上のような手入れされて多くの人の目に触れる植物も、千秋公園の魅力ではあるが、自然に(というか勝手に)生えたさまざまな植物に触れられるのも、千秋公園の大きな魅力。その中にもツツジに彩りを添える花があった。

胡月池と本丸の斜面
写真上部の赤い丸で囲った箇所、白いツツジの中に青紫色のものが点在していた。
階段から見下ろしたほうが近くて見やすい。
クレマチスが咲いていた!
ツル植物のクレマチスがツツジにからみつき、花を咲かせていたのだった。1株なのか、複数株なのかは分からないが、ツルはけっこう伸びていて、花の数は多い。
※クレマチスを指して「テッセン」と呼ぶ人もいるが、テッセンはクレマチスの一部を指す呼称なので同義ではない。これは花弁の数からして、テッセンには該当しない。

クレマチスは自生しない。種は綿毛がついているので、どこかで栽培されていたものが風で飛ばされ、ここに根付いてここまで伸びたのだろう。
ツツジを見に来た人の多くはクレマチスの存在に気づかないようだが、写真を熱心に撮る人や植物に興味がある人はしっかりと発見していた。

もう1つ。胡月池の中央には、岩が数個ある。その1つに、
木が生えてピンク色の花が咲いている
この時期、秋田などの山野で花が目立つ低木、タニウツギ。日本海側の気候に適する植物とのこと。
秋田では「イワシバナ」と呼ばれるのは、イワシがとれる時期に咲くからだそう。秋田では分からないが、開花時期から「田植え花」と呼ぶところもあるそうだ。
なお、「卯の花」と呼ばれるのは「ウツギ」という植物だが、タニウツギとは科も異なり、直接の関係はない。
【29日追記】花は大きくはないが、はっきりとしたピンクがなかなか目立つようでいて、毒々しいようにも感じられる。そのせいか忌み嫌う地域もあるそうだ。
タニウツギとフジ
少なくとも数年前からこんな状態。なかなかいい池のアクセントだけど、こんな岩の上に人為的に植えるのは難しそう。勝手に生えたにしてもよく育っているものだ。ど根性タニウツギ。※一般的なタニウツギのことはこの記事後半。
※この岩にはタニウツギ以外にこんな植物も生えていた(リンク先中ほど)。もしかしたらタニウツギとともに植えたものかも。

千秋公園の別のフジについて、後日

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