広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ここからも鳥海山

2020-01-21 20:47:57 | 秋田の季節・風景
まずは、最近撮影した秋田市内の風景をいくつか見ていただこう。
秋田駅自由通路ぽぽろーどの西口側から南方向
左がかつてJR東日本秋田支社があった跡にできたABSの新社屋、右がホテルアルファーワン。手前は駅の平面駐車場跡に芝生広場を整備中。道路は右が中央通り、奥が明田地下道・秋田南中方向。

秋田駅東口の秋田拠点センター アルヴェ5階(詳細後述)から南方向
東通地区の家並みの向こうの小高い丘は金照寺山(きんしょうじやま)。

イオン秋田中央店近くの太平川・猿田川合流点右岸から南方向
奥から来るのが猿田川で、橋が国道13号の開橋。太平川は左から右へ流れる。
地名としては撮影場所が楢山、対岸右側が卸町(昔はキャンデー沼と通称される河跡湖があったとか)、対岸左側が牛島。
タイミングよく、太平川を1羽の白鳥が下っている。この付近には、北へ帰るのをあきらめて住み着いた白鳥がおり、何年か前は2~3羽いた時もあるが、今はこの1羽のようだ(代替わりしているのかもしれないので、同一個体かは確証なし)。
いつもの冬ならば、渡って来て太平川へ降りる群れもいて、しばし一緒に(再会なのか初対面なのか)いるのだろうが、暖冬の今冬はもっと南へ行ってしまったのか【2月6日訂正・暖冬ならば、北に留まるはずで、矛盾していたので削除します】、群れは見かけない。

さて、以上、3つの写真に共通して写っているものがあるのにお気づきでしょうか。
以前の記事でも取り上げた場所の写真も、改めて。
ぽぽろーど東寄り、新幹線ホームの上付近から南方向
左端に写っているのが、JR東日本が建てて春から入居が始まる、学生向けマンション。ぽぽろーどやホームから、低層階室内が見えてしまいそう…
2013年にここからそれが見えることを知って驚いたのが、冒頭の3か所からも見えた。

記事のタイトルで分かってしまったでしょうが、答えは鳥海山。
秋田市から鳥海山は、天候によって見えない日のほうが多いはずだし、市街地の地上~低層階では建物にさえぎられる場所も多い。
しかし、見える日もあれば、わずかなすき間から見通せる場所も少なくないようだ。その場所は広く知られているわけではなく、偶然気付いてはっとさせられる。

今年の冬は晴れるタイミングが長いということか、あるいは単に今までより注意しているためか、雪をかぶってまっ白な鳥海山を何度か見ることができている。
それでも、快晴でなくても曇っていてもくっきり見えることもあるし、太陽光線の状態もあるし、見えかたは運も大きい。

以下、上の各場所からの鳥海山をズームした写真と場所の詳細。
アルヴェ5階
以前の記事へのコメントで教えていただいた場所。新幹線ホームから数百メートル東へ移動しただけで、同じく金照寺山越しだが、視点が高くかつ周りに高い建物もないので、横方向に広く見られる。

アルヴェは、東横インが入る高い民間棟に隣接して、5階建ての公共棟がある。
5階は、公共棟側に秋田市自然科学学習館や秋田市子ども未来センター、民間棟側にケアセンターが入る。
その境目部分が、わずかにソファなどが置かれただけの、がほんとした空間になっている。そこが南向きのガラス張りになっていて、外来者が容易に南方向を自由に眺望できる、おそらくアルヴェ内で唯一の場所。
※民間棟14階の展望スペースを兼ねるエレベーターホールからは東方向しか見られない。東横インの客室は東西面で、廊下と思われる小さい窓が南向きにあり、そこからよく見えそう。
人が座っている時は近づきづらいのが難点

窓際からの眺め。分かりにくいが鳥海山は見えており、それが左端の子ども未来センター事務所の窓ガラスに映っている
ガラスにはドアがあって、外がデッキ風になっているが、出ることはできない。
下からのアクセスは、公共棟側の階段・エレベーター。民間棟のエレベーターは止まらない?

ぽぽろーど西口側
これはたまたま発見した。
少し東の新幹線ホーム付近からは、線路で建物がないことで生じた空間越しに見えていた。それより西側では建物が多く、見えないと思いこんでいた。しかしこちら側にも、建物の間の道路のすき間に頂上がうまく収まるポイントがあったのだった。下の金照寺山が目立たず、窮屈ながら迫力がある感じ。
鳥海山が見通せる空間が生じるのは、まさにピンポイント。上の写真だと、もう少し左(東)へ動けば、山の左右バランス良く見えそうなものだが、そうすると建物に隠れて見えなくなる。見えるのは、ぽぽろーど上の数メートルの区間だけということになろう。この下の地上からも見えなくはないと思われるが、木や電柱もあるため2階の高さのぽぽろーどのほうがよく見えるはず。
【12月8日追記】ここの後方に当たる、秋田オーパのエレベーターの窓からも、高層階では見えるだろう。

太平川・猿田川合流点から見えるのも、たまたま発見。
太平川堤防の歩行者道から、合流点で見通しが開けたところで見える。
合流点のほんのちょっと太平川上流寄り
対岸・左岸側も遊歩道で、そこからも見えそう。13号線開橋からは、建物で隠れて見えないだろう。
上の写真からわずかに移動して合流点
見える距離は合流点付近数十メートルほど。
秋田駅よりは西の位置に当たる。仁井田・大住の旧農業試験場跡から鳥海山が見えるが、その延長線上。秋田市では海岸から海越しに鳥海山が見えるが、ここはまだ陸伝いで見えていることになるようだ。
【2020年10月31日追記】この少し下流、イオン秋田中央店の正面側駐車場からも、県道・太平大橋~秋田まるごと市場越しに鳥海山が見えた。

見えるのを知るとちょっとうれしく、通るのが楽しみになる。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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JRより早かったIC対応 (あんなか)
2020-01-24 17:44:17
写真で見ると一瞬何処だろう?と。
見慣れた街も知らない街のように写って面白いですね。
鳥海山は綺麗な山でもじっくり見ると山体崩壊を起こしさらに噴火で高さを上げてきた
浅間山もびっくりの怖い噴火をしてきたのが分かりますね。

今日の地元紙を読んで驚きの発表でした。
中央交通がSuica対応するとのことでJRより実地が早そうです。
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希望的憶測 (taic02)
2020-01-24 21:28:26
高層マンションやビルに在住・勤務している人は見慣れているのかもしれませんが、たしかに秋田市の風景とは違う気になります。
季節によって真っ白だったり、黒かったり青かったりという変化もそれぞれ美しいものです。
太平山より遠目ですが、存在感がある山です。

ICカードは2021年導入予定とのこと。
盛岡のバスでも同時期導入の話が進んでいます。希望的憶測(妄想)ですが、そのタイミングでJRも秋田・盛岡同時にSuicaエリアに、となるかもしれません。
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