木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

舟橋

2009年08月01日 | 江戸の交通
前回、佐屋路について述べたが、宮からは東海道と中山道を結ぶ美濃路という脇往還も通っていた。
土地勘がないと分かりにくいのだが、美濃路は宮から名古屋、清州、稲葉、萩原、起、墨俣、大垣を経て垂井に至る道である。
現代の土地名でいうと、名古屋から清州、稲沢、一宮を経て大垣、垂井に至る道のりである。
この宿の一つ、起は、舟橋で有名であった。
この橋は、起川(木曽川)上に架けられたものである。
270隻の舟の上を橋を渡し、全長は800mになった。
起川は通常は渡船によって渡ったが、将軍上洛時や朝鮮通信司が通行の際は、臨時の舟橋を設けた。
この橋を渡す労力はかなりのもので、撤収にも何ヶ月も掛かったという。

この川は、吉宗が輸入した象も渡った。
その際は三方を囲んだ巨大な筏をつくり、その絵に象を乗せて運んだという。


模型は一宮市尾西歴史民族資料館にて見ることができる。
0586-62-9711 一宮市起字下町211番地 月曜休館

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