釣りバカはただのバカ!

崖っぷち人生を送るT-REXの釣りブログ

愛艇 『シーニンフ10K』

2013年02月06日 14時23分41秒 | ボート
 現在は手放してしまい所有していないが、18歳の時に初めて購入した船が『シーニンフ10K』だ。実にこの船には15年もお世話になり、本当に多くの釣りの経験と記憶をプレゼントしてもらった。

 名艇のシーニンフ12Kはご存知の方も多いだろうが、10Kは存在すらあまり知られていないマイナー艇である。12Kとの違いは船の幅は12Kと同様140cmあるが長さが300cmの為ずんぐりむっくりしており、重量が40kgとV型としてはかなり軽量なのが大きな武器であった。最大搭載馬力は12Kの9.9PSに対し5PSがMaxであった。が、なぜか!?僕の船には『スズキ DT○PS』が載っており、さらに途中からは現在もフォーカスポインターへと受け継がれている『ヤマハ V-Max Jr.○5馬力』に載せ換えられていた。(良い子はきちんと規定内のエンジンを載せましょう笑。壊れますぜ!)

一人乗りとしては手ごろなサイズで最高でした!

 なぜこの10Kを買ったのか、いちばんの理由は一応東京在住の身、駐車場の脇に置くのになんとか300cmぴったりの船なら置けたがそれより10cmでも長かったらアウト、そして今ほど船の選択肢なんてなく、シーニンフかグラマン、ロウ位しかなかった。V型かジョンだったらやっぱりかっこいいしエンジンも積める『シーニンフ10K』しかなかったのだ。しかし結果としていい選択になったと思う。エンジンの機動力を生かして霞・北浦・八郎潟のようなビッグレイクから、軽さを生かしてごく小さい野池巡りまでお手のものだった。

 当時は車なんて持てなかったので(大学生の僕に車の購入、維持費、駐車場月/4万円なんて無理!)釣り行く時だけ家の車に勝手にボートキャリアを取り付け、帰ってきたら全て片付けていた。ちなみにセダンのトヨタ『コロナ』に無理やり載せてました(笑)まぁ、そのあと自分で買った、かなりチャラチャラした真っ赤なクーペのホンダ『プレリュード』に船が載ってる姿はもっと異様でしたが(爆)

真っ赤なプレリュードに船が!?相当目立ちます(笑)

 実際の使い心地はというと…。
 
 まず軽いのでカートップが楽!これかなり大事!大体重い船買った人はそれがおっくうで船の釣り自体を辞めてしまう人が本当に多い。何を隠そう自分は後に船の販売も仕事にして多くの方に船を買って貰ったが、残念ながらすぐに手放してしまう人を多数見てきた。もしくは結局トレーラー仕様にするかだ。(かくいう僕も後のフォーカスポインターはステップワゴンに積むのは無理!って感じでトレーラーにしますたが笑)また、軽いがゆえに船を担いだり転がしたりして運べるため、アプローチが困難なフィールドでも船を降ろすことができた。基本的に人が降ろしにくいような場所はスレてない魚が多く、よく釣れる釣り場が多いんですよね!

ビッグレイク・川・野池など全てのフィールドで活躍してくれた!

 広さは一人での釣行が多かったので問題なかったですが、二人だと少し狭いかな。ここだけの話、4人乗ったことがありますが恐ろしくて釣りなんてできませんでした。3人ならなんとか!?(笑)若い頃はほんとバカでしたね。今は大バカですが(爆)バランスは…。良くないです。V型自体バランスが悪いですが、シーニンフは軽い分なかでも良くないほうですね。何度も落水しかかりました(^。^;)

 ただ軽いのでスピードはそこそこでます。が、強度が弱いので荒れた湖面で飛ばすとエンジンマウントが曲がったり、ハルが割れたり、リベットが緩んだりするので気を使う必要があると思います。僕の船は○5馬力のエンジンを載せていたのでかなり補強を入れていましたが、それでもさすがにエンジンマウントが曲がってました。ただビックレイクでも使用していましたがなるべく波にぶつけないように走っていたのでリベットからの浸水はあったもののアルミが割ることはありませんでした。

 まぁ、どの船も一長一短がありどの船がいいとか、この船があればいいというような船はありませんが、少なくとも僕にとって『シーニンフ10K』がベストパートナーであったことは間違いないでしょう!

 今でも写真を見るたびに貴重な思い出がよみがえります。八郎潟で1時間かけて端から端まで移動したものの、途中で台風が直撃し、死にもの狂いで漁港に避難。船はそこにおいたままタクシーを呼んで船を降ろしたところまで行ってもらい、再び漁港まで戻り船をピックアップしたこと。新規開拓の川で、1時間半かけて急な土手を何とか汗だくで船を降ろし、期待とドキドキを胸にスロットルを開くこと20秒、1つ目のカーブを曲がるとそこには堰が…。苦労して船をおろしたもののわずかな長さしか釣りできなかったこと。結婚3ヶ月前にもかかわらず、四国1周釣り行脚を2ヶ月間かけて行うことを婚約者に話したところ、婚約破棄になりそうになりながらも強引に強行突破して2週間かけて四国釣行してしまい、結婚後もしばらく責められたことなどなど。もちろん何千匹もの魚との出会いも。無数の熱く語れる経験を『10K』とともにしてきました。感謝です!!

秋田から四国まで本当にあちこち行った。共にいろんなことを経験し、僕の生きがいだった相棒!

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2 コメント

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Unknown (yasu)
2013-02-06 19:29:28
シーニンフ僕もアルミ買うときに迷いましたよ。
買ったのは房総野池爆発時期だったんで12のジョン。
僕もジョンで野池爆釣り50アップに三本巡り会えたのは嬉しかったな。
その後は売ってしまいメジャーレイクでレンタルボートにエレキ、ギョタンでぷれっしゃーのツリヲ楽しみますたw
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Re (tactbass)
2013-02-06 22:55:19
yasuさん>
 野池にジョンは正解ですね!
 ぶっちゃけ僕も未だに欲しいくらいで、どうにかして置くスペース考えてます(笑)
 でも昔は良かったじゃないけど、今はお金をかけてバス釣りの道具を買ってもそれに似合うだけの釣果が伴わないですよね(汗)
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