爆発な夜
土曜日は雨だった、日曜日の天気予報は ☼マークが付いた。
真富士山に行ってきた。
前回は人混みを嫌って登るのをやめてしまったので、リベンジだ。
また、平野の林道から登ると人が多そうだ
そうだ、昔、よく登った俵峰から登ってみよう。
真富士の里に車を止めて、一番のバスに飛び乗り
俵沢で降りた。
林道を歩くこと小一時間、
俵峰の集落へ
あ、懐かしいねえ
ここ、俵峰には思い出あるんだ。
山を登り始めた頃、僕は静岡歩行会という山の会に仲間と入っていた。
この時期、7月になると「夏山前夜祭」と称し宴会を行った。
ここ、俵峰には水月院というお寺があって、ユースホステル、キャンプ場、バンガローなどあり
みんなでワイワイ飲んだものだ。
なんか、昔の記憶を掘り起こし、歩いていると
ここじゃないかな?と思われる場所が見つかった。
中に入って行くと女の人が洗濯物を干していた。
あれ、人の家かな??
静かに退散して
先の林道へ
すると、バンガローの傾いたのが
やっぱし、ここだ。
近くの案内板を見たら
間違いなく水月院と書いてある。
しかし、今は、ユースホステルもキャンプ場もやめてしまったようだ。
寂しいねえ(;_;)
おお、雨が降ったり、寒い時期の宴会で使った
大部屋のバンガローだ。
そうだ、ここで
こんな事があったのを思い出した。
宴会の鍋をバカ山と一緒に作っていた。
ガスのバーナーで作っていたのだが。
火力が急に落ちてしまった。
最近のガスバーナーは断熱材が入っていたり、
ガスの内容を火力あるものに変えていたりで、あまり火力は落ちない。
まだ、この頃のガスバーナーは出始めで、冷えてくると火力が落ちる欠点があった。
すると、バカ山は、
「おい。くわ、鍋を下ろせ。こういう時はこうするんだ。」
バカ山は、もう一つのガスバーナーに火をつけ
火力の落ちた方のガスボンベを火をあてて温め始めた。
すると、ガスバーナーの火力は徐々に勢いを増していった。
「ほら見ろ、くわ、火力が戻ってきただろう」
バカ山、ドヤ顔で俺に話しかけた瞬間。
ボッカーン!!!!!!
目の前が真っ赤になり、耳が聞こえなくった。
なんかいや~~な予感はあったのだが。
やっぱし、バカ山は正真正銘のバカだ。
爆発したガスボンベはチューリップの様に接続口が開いて、
五徳は なんと天井に突き刺さっていた。
「五徳があんな所に刺さっているよ、ハハハ」
バカ山は嬉しそうに笑っていた。
まったく、バカ山の奴は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昔を思い出し、少しクスクス笑いながら
僕は、林道から登山道に入っていった。
続きます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7/6 2014
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