7/2旅人 

山と旅が好きです。

彷徨える登山者Ⅱ

2018年07月29日 | 安倍奥

さて前回の続き 海の日は山に行こう その3なのだ。

 

十枚峠で一服していると、山梨側からゴソゴソとなにやら登ってくる気配がする。

クマちゃんか??、すると山頂で逢ったオジイサンが登ってきた。

オジ「水場、無いですね・・・」

く「そっちは、反対側ですよ!コンパス持ってますか?」

オジ「・・・・・・・・・・・・・・・」

いいですか、コンパスを出して方角を示し、水場は西側、あなたが降りたのは東側。オジイサンに納得してもらう、なんかヤバそうなので、ちょっと話をした。

オジイサンは、梅ヶ島温泉から山に入り、昨晩はワサビ沢の頭のちょっと先で、泊まったようだ。

山に来るのは久しぶりらしい、よく話を聞くともう山に二泊している。一晩目は安倍峠と八紘嶺の分岐の駐車場で幕を張ったそうな。

え!!梅ヶ島温泉から一時間くらいだよ。昨日泊まった所はそこから三時間くらいのコースタイムだし。なんかな~~。

何処まで行くか尋ねると「樽峠」と答えた。

樽か、ってことは青笹から下り田代峠へ。そこから砂子、赤岳、高ドッキョウそして樽峠に下りるつもりだな、このペースではあと3日はかかりそうだ。

このままだと遭難しかねない。オジイサンに青笹から田代峠への道は結構前から通行止めになっている事、無理しないで安倍川に下りたらどうか、バスも出ているし。などどと諭す。

食料は10日分背負っているらしい、しかし水場が樽峠まで下らないと無い。 

 

まあ、なにはともあれ一緒に十枚峠下の水場まで下る。10分弱で1つ目の水場に到著此処は少し斜めだけどテントが二張位、張れる。

ジイ「私此処で、テント張りますよ、ありがとうございました。」

長々と話し込み、水を汲んで稜線に戻るのも億劫になってしまった。アブも多いし。もう一つ下の水場の小屋に泊まることにする。

 

ヤカンと山小屋、以来だね。

お、ヤカンがあったあった。^ー^

しかし、あれから人が泊まった気配はない。

十枚を泊まりで来る人はいないだろうし、稜線からも離れているかね。

 

二日目で残り少ないスコッチをチビチビ、鳥のレバーの缶詰をチビチビやる。

美味い美味い。。。^ー^ 

お酒は少ししか無いので、酔いが浅い。

山では、いつも七時位には寝てしまうのだが。

十時くらいまで起きていた。

昨日話したオジイサンは、秋田出身で狩野川台風の時伊豆に仕事に来て静岡が気に入って、移住したそうだ。山歴は、あまり無さそうだ。危なっかしいのでいろいろ話した。けどキッパリと下りなさいとは、言えなかった、気持ちは伝わったと思う。人柄は良い人なんだけどなあ、

地図はコピーした物を持っていたけどコンパスは無し二度も反対方向に行ってしまった。コンパスは必須だね。

 

翌朝、今日も良い天気だ。しかし暑い。

夕べも暑いくらいだった。

十枚峠へ登り返す。そういえば沢コースは復旧したようだ。

 

展望のきくところに出ると、雲海だね~~ 

 

そして、またもや。続くのだよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

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