もう一つの長い列

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光目覚ましPER3




ホンジュラスで見られる早朝の長蛇の列。
一つは病院。


もう一つの列とは何か。


当たった人はすごい!


答えは、病院である。


国立病院は誰でも原則無料で利用できる。
日本のような保険制度はない。

診察、検査は無料。
薬も、在庫があれば無料でもらえる。
手術も機材等の設備がそろっていて、日程があいていれば原則無料だ。

「日本より社会保障が進んでいる。それはすごいな」

そう、その通り。形式上はすすんでいる。
でも、現実はたいへんだ。


政府は慢性的な予算不足。
必要な薬剤、病院の医療機器を購入することができない。

検査機器、最新の医療機器、点滴、薬剤などを十分にそろえることができない。
医師への給料もとどこおる。当然、優秀な医師は私立病院に移動する。


ならぶ理由は何か?
無料で利用できる国立病院ではあるが、早朝からならばないと、よいサービスが受けられない。
途中で消毒薬などがなくなると、診察に影響がでる。
手術の予約を一日でも早くとりたい。
そんな人々の思いが、長い列に表れている。




並ぶ理由はそれだけではない。

絶対的な患者数が多いのがもう一つの理由だ。


「開発途上国なので、大自然の中、健康的な生活をしているのでは」
と思うかもしれない。


現実は違う。
逆である。

日本では見たこともないような古い車、バスが道路を走る。すごい量の排気ガスをまきちらす。
バスが通ると、黒鉛で道路に霧がかかる。

増加する都市人口。山、森林が切り開かれ、住宅が次々と建設されていく。
汚染された水が流れる川。真っ黒な水が流れている。

非衛生的な生活で、今だに肺結核の患者が多い。

病人が多い理由は、環境ばかりではない。




多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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