たびびと

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善悪の基準 トルコの風

2010年04月15日 | こころの旅
「テーブルの上のジャムを部屋に持っていっていいの?」
ホテルビュッフェの詳細を知らない外国人の妻が僕に質問をした。
彼女は田舎出身なので、この手の質問がよくある。

「基本的にはレストラン内で食べるもので、持ち出しは駄目だよ」

「でも、あの女性が…」

トルコのヒルトンホテルでの朝食。
ボスポラス海峡が見渡せるホテルの最上階。
レストランに入り見晴らしのよさに感動。奥まで歩き、窓際の特等席を確保する。

曇りガラスから見える遊覧船が美しい。
このレストランで、できることなら数時間、ゆっくり食事を楽しみたいと思った。

ビュッフェスタイルなので、ざっと何があるのかを見てまわる。品数はそれほど多くはない。しかし、メープルシロップ、ドライフルーツ、ナッツなど、今までのホテルには置いていなかった食べものを発見。フルーツ、パンも今までのビュッフェとは異なり、日本人好みのものが多い。
ホットケーキはオーダーすると焼いて持ってきてもらえる。しかし、時間がないので頼まなかった。

ジャムや各種シロップ等、ビュッフェコーナーから持ってくることができる。
ところが、机の上にも3種類のジャムの小瓶セットが置かれていて、自由にパンにつけることができる。どこかのおみやげ店に売っているようなかわいい小瓶である。
わざわざ取りに行かなくても、テーブルにいながら手軽にジャムを食べることができる。気遣いが素晴らしい。

この小瓶セットを、ある女性ツアー客がカバンに入れたようだ。
ご主人は今年定年退職。一緒に食事を楽しんでいる。

朝食は、好きなものを好きなだけ食べてよいビュッフェ方式。少々持ち出しをしてもよいのではと思う。
しかし、ビュッフェ会場にはよく「持ち出しはできません」の掲示がある。このレストラン入口にこの種の注意書きがあったかどうかは確認していない。探せばあったかもしれない。

善悪の基準は時代とともに変化する。
場所によっても変化する。

では何を善悪の基準にして行動すればいいのだろうか。

「世界中の人が自分と同じことをしたとする。それでいいのかどうか」
「神との対話」という本に書かれていた指針である。

この判断基準がいいかどうかは別として、やはり、ジャムの持ち出しは、よくないことのように思えた。
とはいうものの、僕自身、カンボジア滞在中の朝食ビュッフェで、ヨーグルトを部屋に持ち出ししてしまった経験がある。
お恥ずかしいかぎりだ。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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