たびびと

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食事の考察 食中毒

2010年04月05日 | トルコの風
8日目の朝をトルコ首都アンカラのホテルで迎えます。
その朝食後のことです。

数時間後に体調が急変しました。見事に食あたりです。
下痢、熱、吐き気。そしてひどい腹痛が始まりました。
開発途上国に住んでいたときに食中毒になったことがあります。そのときと同じ症状です。ピーンときました。

食中毒のベテランですが、今回の食中毒では、生まれて初めての体験がありました。
何とバスの中で吐いてしまったのです。

食中毒になったことがすぐにわかりました。吐くことも予測できました。だから、バス車内ではきちんとビニール袋に汚物を収めることができました。
もともと車酔いしやすいので、それも影響したかと思います。でも、吐いたことはありませんでした。

その日は、全旅行日程中、最もバス移動距離の長い日でした。首都アンカラからイスタンブールまで移動します。途中で観光のためバスを降りますが、バスにゆられる時間の合計は何と約9時間です。

毎日、添乗員さんが前から1、2列目に座る人を順番に指定します。それ以外の座席は自由席です。早い者勝ちです。
「今日前方に座ったら明日は後方、と座席の位置が偏らないように着席してください」
観光初日、添乗員さんからこのような留意事項がありました。実践は各個人の意志に任されます。

こんな体調のときに限ってバスは後部の座席となりました。
更に夜は寝台電車でギリシャへの国境越え。
過酷な試練となりました。

この日はバス車内で、何回も帰国、あるいは入院の危機を感じます。
「みなと一緒に行動できない。ツアーに挫折してしまう」
焦りました。

初めての海外旅行ツアーで味わう苦しさ。
個人旅行ならゆっくりホテルで休むことができます。
バスに揺られながら、ただただ体調が少しでも早く回復することを祈ります。
ひたすら忍耐と根性です。

食あたりしたその日は、当然何も食べることができません。
伝統ある歴史を感じさせる駅併設のオリエントエクスプレスレストランでの夕食。
おいしそうなスパゲッティやケーキのデザート。でも手をつけることができません。だから料理を断りました。

今回の旅行中、ずっと驚異的な健康を維持した妻。
「おいしい」
と言いながら、しっかりと食べています。

僕が把握している限り、今回の旅行中、妻のように体調の変化を感じなかった人はわずか数人でした。