
天皇陛下の退位に向けた特例法案を審議する参議院の特別委員会は、理事懇談会を開き、7日特別委員会を開いて法案を審議し、直ちに採決を行うことで与野党が合意しました。特例法案は委員会で可決され、今月9日にも参議院本会議で可決・成立する見通しです。
天皇陛下の退位に向けた特例法案が、今月2日に衆議院を通過したのを受け、参議院の特別委員会は5日、理事懇談会を開いて法案の審議日程を協議しました。その結果、7日、特別委員会を開いて特例法案を審議し、直ちに採決を行うことで与野党が合意しました。特例法案は特別委員会で可決され、今月9日にも参議院本会議で採決が行われ、可決・成立する見通しです。
また、法案の付帯決議をめぐって自民党が政府に対し、安定的な皇位継承を確保するための課題や女性宮家の創設などについて、特例法の施行後速やかに検討することなどを求める、衆議院で可決されたものと同様の案を示し、与野党の筆頭理事の間で調整を続けることになりました。
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「天皇の退位等 に関する皇室典範特例法案」が9日に参院本会議で可決成立する見通しだとか。
法案ですから、正式名で報道して欲しいところですが、各社バラバラです。
特に「陛下」を入れるか否かとの議論では「陛下」を入れれば今上陛下だけになるとの理由で
「陛下は入れない」となったと思いますが、全社とも入れていますね。
どうでもいいと言えば、どうでもいいのかもしれませんが・・・・。
※「天皇陛下の退位に向けた特例法案を審議する特別委員会」(NHK)
「天皇陛下の退位を可能にする特例法案」(時事通信)
「天皇陛下の退位を実現するための特例法案」(読売新聞)
「天皇陛下の退位を実現する特例法案」(毎日新聞)
「天皇陛下の譲位を可能にする特例法案」(産経新聞)
法案名以上にもっと拘りたいのが「女性宮家創設」の付帯決議です。
女性宮家を考える前に旧宮家の復活の方が断然正当性があると思いますが、
この事に触れている報道機関が殆どありません。
まるで国民に「旧宮家」の事を知られたくないかのように。
ところで下記産経新聞によると、理事懇談会の理事のひとり有村治子議員が辞任したとの事。http://www.sankei.com/life/news/170605/lif1706050050-n1.html
有村治子議員の真意を知りたいとHPを見ると
平成29年6月2日 参議院 天皇の退位等に関する皇室典範特例法案特別委員会の理事を退任しました。
経緯をご報告申し上げます。こちらをご覧下さい。
有村氏の理事退任報告を抜粋すると
附帯決議案に「女性宮家の創設等について・・・検討」という、従来、安倍政権や自 民党が検討も主張もしていなかった文言が、民進党の主張を呑む形で突如現われました。
皇統の正統性をめぐって将来世論が二分・三分する懸念が拭えない「女性宮家」 問題は、その本質的危険や皇統の危機を招く影の部分があるにも関わらず、その深刻 な問題点が党内の平場の会議で一度も議論されることもなく、野党との妥協点となり、 最終段階の決議案に載ってきました。
宮家の役割は、平時には両陛下をお支え頂き、皇統の危機が生じるいざの場合には、 皇位を継承して日本の皇室・国柄を維持・発展させていくこと―――――これが、宮家の本質的お務めでは・・・・
「女性宮家創設」は民主党の主張を呑む形で突如現れたものであり
党内で一度も議論される事なく、野党との妥協点となった、ようです。
ただ有村議員の主張には「旧宮家の復活」に触れられていません。
次世代を担われる皇族方の減少を懸念しているなら、その解決策には全く触れられていません。
「女性皇族のご結婚後のご活動を検討」を加える事だけを主張しています。
旧皇族復帰はそんなに触れてはいけない事なのでしょうか。
何か、釈然としません。
旧宮家の復帰が女性宮家創設より遥かに正当性があり、もっと国会でも議論してもらいたいです。
また私たち国民も、旧宮家が離脱した経緯を知った上でこの問題を考えるべきではないでしょうか。
宮家創設より旧宮家の復籍の方が筋が通っています。
男系男子継承の意味からも、離脱した経緯からも。
自民党内では付帯決議について勉強会を開催している様ですが参加する議員は少ないです。
参加された議員のひとり鬼木誠議員がFacebookで意見を述べられています。
https://www.facebook.com/onikidon/posts/1356950017685673?pnref=story
もしも旧宮家の方々の復籍が実現したとしても、現状では風当たりが強い事も予想されます。
そうならない為にも政府は国民が納得するよう説明する義務もあります。
色々考えていると、旧宮家の方々の復籍が正当であっても厳しいものがありそうです。
皇族減少は愛子さま誕生の頃から予測できたこと。
今、慌てて議論するのはあまりにもお粗末だとも感じます。
有村治子氏の件、参院審議に入るとの事で参院自民の保守系で浮かんだのがこの方で、HPを拝読、
当日にこのような事に為った事を知り、残念でもありましたが、文中の「~将来的に生ずる懸念を
訴えましたが、びくとも動きません」とあり、暗澹たる状況を知りえましたが、諦める訳にはいきません。
有村氏自体、神社庁推しだと思いますので、男系男子での皇統維持は当然のはずですので、
行間からは読み取れるものがあります。苦渋 の思いだったと思います。
個々の思いとは違う党としての方向性と、判断せざる得ないです。
「女性皇族のご結婚後のご活動を検討」については、安倍総理も提案していた内の一つでしたので、
違和感はないのですが、本質ではないです。
女性宮家は「旧宮家皇籍復帰」を拒む為の要素もあり、その延長線は皇統廃絶ということでしょう。
女性宮家・女系天皇の容認は、今上M后なのでしょう。
憲法16条で定められた“請願権”、天皇への請願書 を、内閣総理大臣 安倍 晋三殿宛てにという、
方法もあると、わかりました。