
「赤ちゃんポスト」に預けられたのは昨年度14人 全員が生後1週間未満
熊本市の慈恵病院では、親が育てられない赤ちゃんを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」を設置しています。
昨年度預けられた赤ちゃんは、前年度より5人多い14人でした。2ケタとなったのは5年ぶりで、過去10年で最も多い数です。
昨年度の14人は全員が生後1週間未満で、ほとんどが自宅や車の中など医療機関以外での孤立出産でした。
預け入れた理由としては、生活困窮やパートナーの問題が多かったということです。
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「いわゆる」とは付けていますが「赤ちゃんポスト」と言う呼び方に違和感があります。
赤ちゃんは郵便物ではありません。
ポストなんて言い方はあまりにも酷いです。
だからか熊本の慈恵病院では「こうのとりのゆりかご」と呼び、
東京の賛育会病院では「ベビーバスケット」と呼んでいます。
ベビーバスケットについて|赤ちゃんのいのちを守るプロジェクト|社会福祉法人賛育会 賛育会病院
同病院では3月31日に設置が始まりましたが、既に預け入れがあったようです。
都内「赤ちゃんポスト」に子どもの預け入れ…東京・墨田区の賛育会病院
それだけ已むに已まれぬ出産をする女性がいるという事です。
そんな女性を勝手だと言う人がいるかもわかりません。
無責任だと言う人もいるかもわかりません。
しかし、相手の男性はどうですか?
女性だけの責任ではありません。
勿論、性に無知だったり、だらしなかったり、
そして何らかの事情により大っぴらに妊娠した事を言えない女性もいるでしょう。
最近では「親に怒られるから」との理由で自宅ベッドに嬰児を遺棄した女母親もいました。
「親にばれたら怒られると思った」自宅トイレで出産の赤ちゃんを遺棄か 26歳の母親を逮捕 同居家族は妊娠に気づかず 兵庫・三木市 | MBSニュース
無責任ですし、もしかしたら何らかの障害があるかもわからない様な発想ですが、
それでも熊本の慈恵病院や東京の賛育会病院のような病院が近くにあれば、
こんな不幸な事は起こらなかったと思います。
親には言えない事でも相談に乗ってくれたり、受け入れてくれる病院が近くにあれば、
この赤ちゃんを助けることが出来たかもわかりません。
過去には何人もの不幸な赤ちゃんがいました。
そして犯罪者になった女性もいました。
赤ちゃん殺害・遺棄なぜ相次ぐ?母親・父親たちの告白 | NHK | WEB特集
性の無知による望まぬ妊娠なら中高校での性教育の不備もあるでしょう。
ですから学校教育と同時に、不幸な妊娠をした女性の為に相談出来、
そして出産できる病院を各地に設置すれば多くの赤ちゃんを助けられるでしょう。
そんな中、大阪泉大津市が同様の病院の設置を考えているようです。
大阪・泉佐野市が「赤ちゃんポスト」設置へ 調査費用約800万円を議会に提出 実現すれば全国3例目
ところで神戸には親身になって相談に乗ってくれる施設があります。
拙ブログでも紹介していましたが、5年前に出来た施設です。
「親にバレたら怒られると思った」と赤ちゃんの遺体を放置した三木市の女性。
三木市から神戸市北区までは比較的近いですから、
この施設の存在を知っていたら、赤ちゃんを助けられ、女性が犯罪者になる事も防げたかもわかないと思うと、
残念でなりません。
親が責任を持って子供を育てるのは当然ですが、
その当然の事が出来ない事情があるから悩み、そして最後には母親も子供も不幸な結果になるのです。
一人でも多くの女性、そして赤ちゃんを助ける為にも「こうのとりのゆりかご」や「赤ちゃんバスケット」
「小さないのちのドア」のような施設が各地設置されればなあ、と思います。
※はてなブログにも投稿しています。⇩
https://blue-obasan.hatenablog.com/