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北朝鮮の貨物船が中国に鉄鉱石を輸出したのが明らかになりました。

貨物船はエンジン故障で日本の領海に入った為、海上保安本部が立ち入り検査をしましたが

北朝鮮国内の運搬だからとの申告を信じ取り締まりませんでした。

しかし、その後の位置情報によればこの貨物船は中国浙江省の港に停泊していたとか。

日本はまんまと騙されたのです。

国際社会が取り締まるべきところ、中国の抜け駆けで安保理決議を破られたのです。

以前から中国の瀬取りが噂されていましたし、

韓国もその疑いがかけられています。

 

これでは北朝鮮への制裁は形だけのものになります。

北朝鮮を追い詰め、ミサイルや核開発を止めさせる為の制裁が効力を発揮できません。

こんな時、国際社会が一致団結すべきのところ、これでは制裁の意味がありません。

このニュースの詳細は NHKのサイトにありますが

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191222/k10012224721000.html

古川勝久氏によれば

「領海内でも制約があり、海上保安庁ができるのは貨物検査だけで、それでは禁輸品かどうか判断できない。制裁を履行するため日本は時間がかかっても法整備や体制整備を進めなければならない」

との事です。

北朝鮮を追い詰める為に日本はもっと積極的に動くべきです。

その為には古川氏が述べるように法整備や体制整備をすべきですし、

首脳会談でもこの事を指摘すべきです。

また来春、習近平氏を国賓として迎えるなら、この問題も追及しておくべきです。

 

そう言えば1年前の韓国艦船から自衛隊機への火器管制レーダー照射事件。

韓国が瀬取りを誤魔化す為ではとの意見もありましたが

有耶無耶にされたままです。

北朝鮮船の小ささからすれば瀬取りではないのかもしれませんが、

それでも何かを隠していた可能性があるのでこの点も追及すべきではないかと思います。

曖昧で済ますと、それが狎れ合いになり結果的に誤魔化しにつながります。

外交では曖昧で終わらすことなく、常に疑いを晴らすよう努力してもらいたいです。