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武田邦彦氏のブログより 原発再開の最低条件(4)・・・核廃棄物の貯蔵所を先に決めること(大人の責任)

2012-04-23 14:00:16 | リンク

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原発再開の最低条件(4)・・・核廃棄物の貯蔵所を先に決めること(大人の責任)2012.4.22

原発の再開問題で、もう一つ、驚いたことがある。それは経団連が「電気が必要だから原発を再開して欲しい」と言ったことだ。特に権限も力もない一個人が言うなら少しはわかるけれど、日本の経済界と言えば「政治三流、企業一流」と言われるからだ。


でも、責任感ということでは三流なのかも知れない。というのは、原発を動かして電気を欲しいなら、原発を動かしたときに出る核廃棄物を引き取らなければならない。電気だけ欲しい、廃棄物やイヤというのでは子供だ。

アパート経営を始めた人が、借りる人の募集広告に「家賃はいただきますが、トイレは汚れるので使わないでください」という条件を書いたら借りる人はいない。良いところだけを取って、イヤなものは他人に任せるというのは子供なら許されるが、大人とは思えない。

経団連は子供の集団なのだ。それならそれらしく、テレビに出てきて意見など言わないで欲しい。

福島原発事故の一つの原因は、「良いとこ取りの原発政策」にあった。地震も津波もないアメリカで設計されたものをほぼそのまま使い、海岸に作るなら塩水の影響を最優先で考えなければならないのに、地下に電源、ポンプ、そして非常用発電機までおいて、今回の事故になった。

防潮堤が原発全面にあっても、潮が高くなれば四方八方から来るのに、それを守るのはサボった。さらに緊急時の対策もやらない・・・なにからなにまで「やるべきことをやらずに、電気を作ってお金をもらう」という考えに徹していた。

立地、地元対策、安全対策、廃棄物・・・全部、税金でまかない、そのために政治家にお金を配り・・・としているうちに内部が腐敗して多重防御もウソ、地震対策もウソになっていった。

「子供が運営する原発」から「責任をとれる大人の原発」にしなければならない。原発再開に当たって「仮に事故が起こったら四閣僚が責任を取る(とれるはずもない)」、「再開に反対するのは集団自殺を招くと同じだ(せいぜい10年前に帰るだけ)」などの発言を見ていると、政府も子供なので原発はできない。

技術陣も原子力安全委員会の委員は事故の責任をとらず、まだ任務についていて報酬ももらっている。このような子供のような責任の取り方で原発を運転するのは危険である。

原発再開に当たっては、まず「核廃棄物の貯蔵所をどこに作るか」・・・電力をほしがっているところに作るのが合理的だから、再開した自治体がまず引き受けなければならない。大阪は「原発の電気は欲しいが廃棄物はイヤだ」といい、原発の立地の自治体は「お金は欲しいが廃棄物やイヤだ」と言っているのも子供だから、危なくて仕方がない。

今、日本の原発は本格的に稼働してから30年も経つのに、まだ核廃棄物は宙に浮いている。これをどうするのか?と日本人の大人に聞くと、「子供に任せる。おれは汚いものはイヤだ。電気だけ欲しい」という。世界に対しても恥ずかしいし、大人の態度ではない。

原発再開の第四の条件、それは「核廃棄物の引き取り手、場所を決める」ことを優先することだ。電気が欲しいといっている今がチャンスである。


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