輸出規制なのか輸出管理なのか、まあどっちでもいいのだが、韓国が日本の半導体の材料を実質輸入できなくなったことは、韓国経済に激震であることは間違いない。 

日本の取りつくしまのない態度に韓国の財界人は「もう文在寅に辞めてもらうしかない」と言ったそうだ。

 政府関係者によると、今回の半導体材料よりもっと厳しい制裁は沢山あり、いつでも「次」を出せるらしい。

その場合韓国経済はさらに打撃を受けるだろう。

この問題、落とし所はあるのだろうか。 

韓国側はいまさら徴用工問題を取り下げるわけにはいかないし、レーダー照射も認めるわけにはいかない。慰安婦財団に至っては解散してしまった。日本に差し出すものが何もないのだ。あるとすれば文在寅のクビくらいか。

日本はいい子でいることをやめた

安倍首相はなぜこのような厳しい決断をしたのか。

それは慰安婦合意の破棄、レーダー照射、徴用工判決と3つ続き、さすがに文在寅政権とまともにつきあうのは無理という結論に達した。

もう1つ「自分の国さえ良ければ」と思っている世界のリーダーはトランプだけではない。習近平、プーチン、欧州各国だってみんなそうだ。そんな奴らと付き合うのに日本だけが優等生でいることを安倍さんはやめた。だから国際捕鯨委からも脱退した。「いい子」でいることをやめたのだ。

韓国大統領弾劾もありか

韓国にとって文在寅をクビにするという選択肢はあるのだろうか。 

大統領弾劾の条件は、「憲法または法律に違反」「国会議員2/3の賛成」であり、ハードルは高いが、なんでもありの韓国なのでできないはずはない。現に前大統領の朴槿恵は弾劾された。

経済破綻の危険性を突きつけられた韓国の与党議員が文在寅を切る。

崩壊しつつある今の日韓関係を救う方法はそれしかない。

【7月18日 追記】

7月17日の本記事中、盧武鉉元大統領について、「弾劾の途中で自殺した」という記述がありましたが、正しくは、盧武鉉元大統領が自殺したのは退任後でした。当該部分を削除しました。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

【4コマ漫画:横川寛人】