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ラーメンきたろう@京田辺市大住中島:夏季限定 冷やしラーメン

思えば不思議なお店である。田んぼの前にポツンと建つコンテナ店舗。

こういうの、ラーメン店の立地条件としてはどうなのか、素人目にはわからないが、すでに20年以上、この場所で続いている。

自分がかつて主宰していたサイトのアーカイブを確認すると、2002年5月に初めてこのお店のレビューを掲載しているが、その文中には「確か5年前の夏、なーんにもないところにポツンと開店し...」としているので1997年(=平成9年)頃に開店し、爾来22年続いていることになる。 華々しく開店しては3年、2年、1年も経たないうちに続けることが出来なくなって、あえなく閉店してしまうラーメン店は、近隣地域にもコレまでにたくさんあったが、ココは、ちゃんと、続いている。



一文字テーブルのカウンター席にあるお品書きにはいろいろなメニューがあるし、

正面の壁にもあれこれと貼ってあるが、

この日は決め打ちで夏季限定冷やしラーメンを注文。幸い、午前中の開店したばかりの時間はノーゲストだったので、店主様にちょっと訊ねてみたら色々とお話くださった。確かに、この地に開店してからすでに20年以上は経っているとのこと。
で、この冷やしラーメンを始めたのは6年前だったかなぁ...というこで、丁度世の中に「熱中症」というワードが浸透してきた頃、店にやって来るお客さんには近くの道路工事に携わる方が多くあり、ヒンヤリとした中で、水分と塩分を補給しつつ、ゴハンと一緒に食べて美味しい「冷やし中華」や「冷麺」とは違うメニューを開発しようと思い、試行錯誤を重ねる中で、今の形になってきたそうだ。
で、この冷やしラーメンを始めたのは6年前だったかなぁ...というこで、丁度世の中に「熱中症」というワードが浸透してきた頃、店にやって来るお客さんには近くの道路工事に携わる方が多くあり、ヒンヤリとした中で、水分と塩分を補給しつつ、ゴハンと一緒に食べて美味しい「冷やし中華」や「冷麺」とは違うメニューを開発しようと思い、試行錯誤を重ねる中で、今の形になってきたそうだ。

そんな試行錯誤の蓄積の成果が、この冷やしラーメン。ご覧のように具だくさん。さっぱりとした塩味スープのなかで、湯がいて冷やした細モヤシ、細ーく刻んだ青ネギたっぷり、サイコロ状に刻んでカリカリとした食感が映える「焦がしチャーシュー」、煮玉子、メンマ、ミニトマト。まず、細モヤシが冷たいスープにイイ感じで寄り添う。

鉢のへりのところにのっけてあるワサビのペーストを、「お好みでスープに溶かし込んでください」とおっしゃるので、試し試し加えてみる。なるほど、よく合う。中細ストレートの麺はおそらくレギュラーのラーメンで使っているものと同じだと思うが、やはり冷やしにするときゅっと締まって程よい弾力感とコシに満ちた食感となる。
縁のワサビは、最初柚子胡椒のほうが合うかと思ってそうしていたが、結局ワサビの方が相性が良かったこと、チャーシューを刻んで「焦がし」にしたのも、一時期鳥チャーシューなども試しては見たが、冷やしラーメンの中で多様な食感を楽しんでいただこうと考えた結果、コレにたどり着いたという。
このお店の場合、カウンター席から厨房の様子が見えるわけではなく、率直な所、鶏や豚のホネガラを下処理しては厨房の寸胴でグツグツ煮込んでいって...などという本格的なことをやってそうに見えないのは昔からなのだが、それでも開業以来二十数年、安定的に営業を続けてこられてきた。このお店、「当店はスープに〇〇産の厳選素材を贅沢に使用し...」とかいう蘊蓄をかたむけるタイプのお店ではない。しかし、そこには、「どうやったら美味しく召し上がってもらえるか」についてをたえず研究する姿勢があったのではなかろうか。ともあれ、冷やしラーメンをいただいた感想で云えば、そのようなことをしみじみ感じさせてくれるものだった。知らない者にとっては一見怪しい感じのお店にみえるが、実は中身は良い。滋賀でいえば「ラーメン酒場海坊主」もそのような存在かも。外から見た感じはかなり怪しい。が食べに行ってみると、なかなか満足感が味わえる。こういうお店の地味な凄さを私達は侮ってはいけない。というか、知っとかないと損かもね。
ラーメン きたろう (ラーメン / 大住駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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ここってたまに通りかかりますが、お店やってるんですね。非常に興味深いです。
一度、行ってみますね。
永年お店がが続いているということは...ちゃんと経営が成り立っているということなんでしょうね。ゼヒ行ってみてください。