麺亭茂司＠南青山

突然、東京への出張命令が出たついでに寄って来た。ここ、もともとはお寿司屋さんだったそうな。店構えはその名残りがうかがえる。「白麺」と称する塩と、「青麺」と称する醤油の二種のスープに、太麺か細麺かを選択するようになっている。オーダーしたのは「白の太」。店内は結構混んでいて、カウンター、テーブル席ともそれぞれが注文したラーメンを待つお客で一杯だが、厨房で采配を振るう大将の様子を見ていると、どうやら一度に作るのは二人前ずつらしい。（それが限度なのか、それがこだわりなのかは知らないが、とにかくそうしていた。）そんなだから、席について注文してからがずいぶん待たされるが、そのオペレーションでもこのお店は回していけるのだろう。
みため、焦がしネギ、青ネギ、菜っ葉の具、コラーゲンたっぷりの高粘度スープに香りたつ魚ダシ。スープはなかなかの味。スッポンエキスも入っているらしいがスッポンのストレートダシがどういう味なのかを私はしらないので、「うん、すっぽんが効いてるな」とは思わなかった。動物系の際立った味でもなく、何とも形容のしがたいスープではあるが、６分超の時間をかけて茹でられる太麺も、なかなかあっていると思う。分厚いチャーシューもまあまあ旨い。特別深い印象はなかったが、青山のあの近辺で食べた「麺屋大海」よりはずっといいと思うし、「だるまや」の女性的な味わいよりはこっちの方が好みではある。もし、また今度行くときには、青麺の細麺と言う楽しみもある。
仕事がハネた帰りにもう一軒寄ろうかとも思ったが、仕事先でもらった資料のあまりの重さと関ヶ原～米原間の雪が心配だったので、今日はさっさと京都に帰ることにした。