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信越麺戦記Part5首都圏東北の章前半戦@イオン南松本店東側駐車場

GWである。
今年は特に旅行に出る予定もないし、GW期間中に仕事もそれなりにあったりするのでどうしようかと思っていたら、某ヲタから「一緒に行かへんか?」とオファーが。長野県松本市... 単純往復で約650km.... いつもの移動手段であるセロー225wでは日帰りは到底ムリ。ここはひとつ、ライドオーンすることにし始発に乗って集合場所に向かう。
というワケで、途中、南駒ヶ岳の威容など横目に見ながら中央道を順調に北上。
イオン南松本店到着。大型スーパーによくある感じの駐車場。こんなところでイベントやってんのん?
ちょっと歩くと、おお、やってるやってる。
ちゃんとカンバンも掲げられている。いろいろと見ていると、昨秋の「京都九条ネギラーメンバトル」に長野代表で出店していた「頑固麺飯魂 気むずかし屋」代表の、というか、かつて京都拉麺小路にあった「信濃神麺 烈士洵名」の、というか、要するに今では有限会社 BOND OF HEARTS(ボンドオブハーツ)代表の塚田氏が手がけるイベントであることが分かってくる。
コンテナハウスと青白ストライプのテントで設えた仮設店舗に6つの店が入る。
今回は3人で行ったので、チケットを一人2枚づつ買い、出店している6店舗すべてを網羅してみることにした。
一杯目には、ご当地長野の代表、Café de Kampoh。
店舗カード(名刺)の裏側。見るからに女性向けなアレンジを主眼としている感...というより、既にラーメン店ではない?後ほどネットで確認してみたら、なるほどラーメン店ではなく、自然食材によるお茶・スープ・スムージーを提供するお店で、経営する会社の社名も「株式会社 カフェ ド 漢方」。
で、このお店でこの前の冬に塚田兼司氏プロデュースのスペシャルメニューとして提供していたものが去る3月にレギュラーメニュー化したのが...
...この 「カボベジ稲庭めん」なのだそうだ。(その辺のことについてはコチラに書いてありました。)
食べてみると、まず、カボチャを柱としたクリーミーな濃厚スープの中にバターのような風味も感じる。具には加温したしめじとブロッコリー、ピリ辛味に仕立てた挽き肉、そして二色のパプリカ。スープの上には点々と彩るようにラー油が「見える」。そして、意図的に「見えない」ようにしたのか、後から絹ごし豆腐がスープの中から現れて来た。
当ブログでは珍しい「麺リフト」の図。
ちょっと柔めに感じたこの麺、実は秋田県湯沢市にある老舗、佐藤養悦本舗の稲庭うどんなのだそうな。ラヲタ的な見方をすれば、ドロッとしたかなり濃密な粘度のあるスープだけに、ある程度のカタい歯応えをもつような中太の縮れ麺が合うんじゃないかとかいろいろ思ったりもするのだが、ソコはソレそもそも和漢草を使った健康志向メニューなお店であることからこういう選択になった、ということなのだろう。それにしても、柔軟な発想なしには考えつくことの出来ない、塚田氏らしい一品だと感じた。
続いて2杯目。東京 高田馬場「二代目海老そばけいすけ」の海老そば。 さっきのカボベジ稲庭めんに比べれば、見た目も香りもとってもラーメン的である点、なんだかホッとする(笑)。
スープ自体はアッサリとした清湯だが、上層に浮かぶ油の層は結構な存在感。だから決して軽い感じではない。スープ自体からか、油もエビ油に仕立ててるのか、海老の香りと風味はなるほどグッと前に来る。
こちらも麺リフトしてみる(というか、麺リフトしてもらって撮る。)平打ち気味の中細麺。ちょっと茹で伸び気味なのは仮設店舗ゆえのコンディションもあるのかな。こういうイベントでは、麺が茹で上がって、ラーメンが客の手に渡って、それから席のあるところに移動して...(さらに、撮影して...というのもあるか。)という点、通常店舗のように手際よく...とはいかないものだろう。とりわけ細い麺はその真価を発揮させるのは難しいかもしれない。それにしても自分のホームグラウンドである京都で、これほどまでにエビエビとした香り高い清湯スープで勝負しているお店を私は知らない。強いて言えば京都拉麺小路にある「麺家いろは」にソッチ系のメニューがあるそうだが、麺家いろは自体は富山の地ラーメンでしょ。
本日の三杯目については、私のチケットを起用し、私が仮設店舗に並んだのでその様子を画像とともに紹介する。
「麺場 力皇」である。
何より気になるのは、このお店が「奈良・新潟」と紹介してあること。奈良に「麺場 力皇」なんて、今ある?
主力を「力皇らーめん」としながら、プラス現金300円で具材満艦飾の「無双麺」に切替可のシステム。
店主は「力士・プロレスラーとして一時代を築いた男」だそうな。その名も力皇 猛。ほう。会場では店主様御本人様が直々に行列に並ぶお客の整理・対応をされていた。画像はないけど。
で、結局満艦飾の無双麺にはせず、ノーマルの力皇ラーメンを選んだのだが、それでもこのルックス。小さめの器であるとはいえ、2つの炭焼き鶏つくね団子、魔法のパウダーと黒マー油、キャベツ、モヤシ、ネギと盛るとけっこうゴージャス。
濃厚でどっしりとパンチのあるスープにもちっとした極太麺がコレまたよく合っていて、トータルバランスとしてかなり美味い。
行列に並んでいる間に接客を担当されていた店主、力皇さんに、「奈良」のお店について直接きいてみた。
「私、実家が桜井でして、実は今、桜井市内でいい物件がないかなー?と、探している最中なんです。」ということだった。ということで、近々の内に奈良県に新店が開店することだろう。奈良県で、この味、この内容であれば、コレはかなり期待していいと思う。実に楽しみだ。
続いては埼玉代表「頑者」のつけめん。当日の注文時に「Twitter見たよ!」と言えば、味玉サービスの情報をそれこそtwitter上で事前に得ていた。
太すぎず、細すぎずのつけ麺として丁度いい感じの麺。むっちりとした弾力感、何もつけずに啜り込むと、口腔の中でむわっとくる小麦の香りと味わい。コレは美味い麺。
その麺に合わせるつけ汁。動物系出汁をベースとしながらも透明感がある。味わい的には節系の華々しい和風味がどーんと前に来ていて、そこだけを感じ取ったら、なんだかたこ焼きにかかっている鰹節粉ベースでつけ麺を味わっているような感。残念だったのはつけ汁の温度。イベント用のこの容器では、やはりアツアツ状態を維持するのは無理なのかも。
次に、地元長野の「麺屋義継・ちゃーしゅーらーめん梅の家~Team Skull~」の、やきアゴ濃厚ラーメン。パンフレットにある説明を借りると、「この6月に上越海岸沿い(谷浜)にて出店予定のコラボショップで提供予定の限定ラーメンの先行披露」とのこと。梅の家というから、私はてっきりあの竹岡式の元祖「梅乃家(因みに未食)」と何か関係があるのかしらん?と想像したりもしたのだが、どうやら全く関係がないようだ。
濃厚な豚骨ダシと、これまた押し出しの効いた焼きアゴの出汁のダブルスープに醤油ダレを組み合わせにチャーシュー、メンマ、ネギ、海苔の具材は、ラーメンとしては、まあよくある感じなんだけど、後で紹介する青森・津軽の煮干し一本のラーメンと食べ比べをすると、動物系出汁の土台がラーメンの美味さに及ぼす影響をしみじみと感じさせてくれて、トータルバランス的にコレはまた食べてみたいを思わしめるナカミのある一杯だった。
最後に味わったのは、青森・津軽のラーメン。今回の6店中、一番興味深く、一番食べてみたかったのがコレ。
「長尾中華そば」...平成16年に青森市三好2丁目に開店したというお店らしい。今回のこのイベントがなければ、味わうチャンスに巡り会うことなどなかなかないお店であろう。今回の出店では「新・津軽ラーメン ど・煮干し」を提供。
今回のイベントにおいてはわりと長めの行列に並んだ末、手にした一杯(といっても今回のツアー仕掛人曰く、この手のラーメンイベントとしては「全然大したことない行列&待ち時間」だそうな。)。
偶然のタイミング的に、先に紹介した「麺屋義継・ちゃーしゅーらーめん梅の家~Team Skull~」の、やきアゴ濃厚ラーメンとの食べ比べみたいな味わい方をしたこともあったので余計にそう思うのであろうが、煮干し一本のラーメンは、良くも悪くもやはり特徴的に感じる。良く言えば、口がキュンとなるほどの、ちょっとした酸味も感じるほどの特徴だった煮干し出汁の前に出た感が印象的で、それでいて、強気でガンガンとやらかした煮干し出汁にありがちなエグミは感じさせないという、独特のニボ感。これは味わったことない風味だった。いっぽう、悪く言えば動物系出汁がないゆえの、食べている間に感じる頼りなさというか安心感のなさというか、あまりにさっぱりとしたシンプルな風味。これらをどう感じ取るかによって、評価がハッキリと分かれる気がするが、今回の6店中では「カボベジの稲庭」はちょっと別の土俵ということにして思うに、やはり一番特徴的な味であり、このラーメンをこの場所で味わえたことは意義深い気がした。
さらに、麺リフトの図ではあらわしようがないのだが、一見、さしたる変哲の無いように見えるこの麺の、わりと細麺のクセに何ともいえないモチモチとした感触の独特さは、特筆もんだった。
ということで、今回、三人で行く利を活かして信越麺戦記Part5の全店をコンプリートすることが出来た。この手のイベントは、複数で行ってワイワイと楽しむのが面白いもんだと思うが、首都圏で開催される著名イベントとなると、遊園地の人気アトラクション並に2時間待ちなんてザラみたいになるらしい。そういう点、長野で開催のこのイベントは「ちょっと面白そうだから行って見ようかな」という首都圏在住層が挙ってわざわざ訪れて来ることもなく、はたまた京都大丸や京都駅伊勢丹での催事場でよく開催される〇〇県物産展でありがちな息苦しいスシヅメ感を余儀無くされるでもなく、ほどほどの賑やかさの中で、わりと落ち着いて一杯一杯のラーメンを味わえるとともに、何よりもイベントの仕掛け側が出店する店舗をよく精選していることを感じる。このあたりはさすがにラーメンのプロがこだわりをもって仕掛けているイベントだなぁ...と行って、味わってみて、感じた次第であるとともに仕掛人である塚田氏をリスペクトする。
ついでに書いておくと、このイベントの後半戦、4/30~5/6には、京都・東京の代表として、我らがムテの重ちゃんが臨むことになっているらしい。
でも、私としては、そろそろ重ちゃんには、関西に帰って来ていただいて、「豚の骨」で落ち着いて貰いたいなぁ...という思いもあるんだけど、皆さんはどうですか?
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