和dining 清乃@有田市:有田ブラック

一昨日の朝、無鉄砲&あっぱれ屋フリークの友人から電話があった。
友人:「いま、和歌山の有田の『清乃』ってお店の前で開店待ちしてるんだけど、何選んだらいいかなぁ?」
私:「えっ!?...ゴメン。そのお店、行ったことが無いっす...。」
奈良県在住で、日頃からよく食べに行くラーメン店に共通性がある彼が、わざわざ開店前に並んでまで食べに行こうとするお店とはどういうお店なのか?ココ数年、和歌山については全くノーマークだったのだが、彼がかけて来た一本の電話がきっかけでそのお店のことがなんだかとても気になり出してきたので、この日、朝から出かけてみることにした。
テレビの天気予報なんかでは同じ近畿の括りの中でしょっちゅう見る和歌山県。そんな親近感からワリと近いように感じてしまうのだが、Google地図で調べてみると、ウチから名古屋駅までが132km。コレに対してウチから有田市役所までは135km。けっこうな距離である。が、京奈和自動車道の奈良県と和歌山県の区間は無料で使えるので、サイフに負担かけること無く、時間的には余裕を持って日帰りが可能な世界でもあることを今回知った。唯一、不安な要素は昨日からのシャレにならないほどのピンポイント豪雨にいつ出会うか...ということ。しかしコレも、先日友人が教えてくれた「Xバンド雨量」という、現在地周辺直近から半径100km当たりにかけての雨雲の動きがほぼリアルタイムで把握できるという非常に優れたアプリ(しかも無料)のおかげで、かなりの精度で予測できる。しかし、ツーリングに突然の降雨は付きものなので、いつものように、一応合羽はリアシートのカバンに入れて出かけた。

電話の彼がそうであったように、私も開店時間の前には到着していたいところであったが、途中でミスコースして有田川町の山中に迷い込んだりしているうちに(停まって地図見りゃいいものを)開店時間を過ぎての到着となった。

実はこの時、何を食べようか全く決めていなかった。とりあえず、店外に掲示されているメニューをサラッと眺めてお店に入ってみる、入口扉に一番近いテーブル席に、どこかでお会いした方が...

え?
あれっ?
え”ーっ!!?

なんと!「中華そば○丈」店主、丈六さんがソコに居た。 コレには本当にビックリだった。
そういえば丈六さん、和歌山の人だ。お盆の帰省ついでに食べに来ていたらしい。それにしてもまさかの遭遇であった。





ちょうど、何を食べようか迷っていたところだし、丈六さんに「どれいっとこ?」とたずねてみる。
「このお店が初めてなら有田ブラックでしょう」と薦めてくれたのでソレを注文。
で、出来上がりを待つ間、いろいろとラーメン談義。

このお店はラーメン店になる前は和食のお店であったことや、

カウンター席の上のところに飾ってある「道」を埋め尽くすがごとくの寄せ書きというか落書きというかは、関西の名だたる大物ラヲタたちによるものだということを教えていただいた。が、行動範囲が極めて狭く、年間杯数もさして多くない私なぞの小物はそら恐ろしくてとうてい近づくことの出来ない世界である(ああコワいw)

そうこうするうちに、やって来ました有田ブラック。
「〇〇ブラック」の元祖富山ブラック、そして、丹後ブラック、湖国ブラック、はたまたブラックという名称ではないながらも濃口醬油の黒さをスープの特色とする新福菜館と比べてどうなのか?そういう興味でお箸を突っ込んでみる。
おおお~。醤油由来の見た目の黒さとはうらはらに、醤油の味わいも巧みに効かせながらも、なんともまる~い感じで上品なトリとサカナのダシのうま味。こりゃ、たまりません。
そんなスープにわっしりとした極太麺。(ここまで来て、あの麺屋かよ(笑)やるじゃないか!)具にはキャラメル状のメンマと和牛のホルモン。そのマッチングの妙たるや、本当に素晴しい。いやぁ!コレは来た甲斐ありました!
食後には柚子シャーベットのサービス。680円でここまで楽しめるこの愉悦。イイネ!
本当に、来た甲斐があった。そして、ぜひぜひリピートして全メニューをゼヒ味わってみたいお店だ。
ところでこの夏、今や関西一、(いや全国一?)の人気を誇るラーメンブロガーであるシナさんが「らの道」を企画している。これについては、私自身はすでにコレまでに訪れたお店と重複が多いこともあり、この夏に「らの道」を敢えて辿るよりも、自分は自分の行きたいお店を巡りたいという思いから、期間限定のあの巡礼企画に参画はしていないが、あの企画をきっかけに、関西にはこんなに魅力的なラーメン屋さんがあるんだということに気づいていただける方が増えればいいな、とは思っている。
そして思うに、ラーメンを巡るマスメディアというのは、とかく関東偏重ではないか。
しかしソレには理由がある気もする。
TV番組にはかならず制作予算というものがあって、一つの番組で全国を等しく評価して見て回るということ自体がそもそも困難なのだと理解している。
その結果、ラーメン店の人気投票はいつだって常に東京文化圏が上位に来る、という結果がかつては続いていたものである。しかし、現在、関西から関東方面に単身赴任している超マニアックなヲタから聞くところによれば、ここのところ、関東のヲタ界では、敢えて関西の味を試しにいくという傾向もよくあるやに聞いていて、関東方面の掲示板に突如「山崎麺二郎ウマ~」とかいうこともあるそうだ。今回、ここにあえてそういう話題を書こうとするのは、全国レベルでの私なりの「燃料投下」をこのお店に込めたいという意図からである。ソレだけの値打ちが、ココにはあると感じるのだ。
そして、「らの道」開催期間中に「月の家(私は未訪ながらいずれは行こうと思っている)」のオプションに、ココを訪れるのはアリだし、現に「らの道の寄り道」として訪れているフリークも多いようだ。



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【和dining 清乃】
 11:00~14:00 17:00~22:00
 火曜日定休
 0737-83-4447
 和歌山県有田市野696
 P:あり



清乃ラーメン / 箕島駅

昼総合点★★★★ 4.5

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