Abats奥村@ 松原通烏丸東入ル俊成町:春分の日限定Setランチ

前日に見た麺ランチ営業ツイート
冬季限定「葱塩つゆダクまぜそば」は結局食べに行けずじまいだったが、この日の「麺ランチ」は今までの「まぜそば」系でなく「ラーメン」であること。コレはキニナル。ので、前日に電話予約して行ってみた。
この日はメニューをこの「春分の日限定Setランチ」に絞り込んでの営業。絞り込んで….といっても4品セットの豪華仕様。熟成豚塩そぼろ丼の笑顔にシッポ、gibier鹿春巻きにはシカのツノ…さりげないところのアソビゴコロを見逃しちゃダメよ。
ところで、「燕五条」ってなんですのん?燕三条ちゃいまんのん? Abats奥村でまさかの背脂ギタギタ杭州飯店インス???
やがて出来上がってきたこの三品。マスターとスタッフのお二人で、丼と春巻きとラーメンを同時に仕上げて提供するために、調理の手順、段取りについて、あらかじめ綿密に工夫してあるんだろな(コレ、料理することがある人ならおわかりになると思います)。
始めはやっぱりラーメンから。燕五条系とはお店の位置が五条通から近いということでそう名付けたとのこと。ギッタギタの背脂でクルかと思いきや、そこはやっぱり品よく仕上げて来られ、スープのボディは煮干しの清湯に鮮魚の出汁も加わった感じ。スープに浮かぶ背脂状に見えるのが近江牛のホソ(モツ鍋でよく使うアレ。)
麺は棣鄂のTBH、全卵配合の低加水平打ち麺の切刃番手12番のツルツルシコシコ。
鶏の「バロティーヌ」とはナンデスカ?だが、フレンチのコース料理でもメインを飾る料理らしく、主に鶏肉や魚肉等の骨を除いて詰め物をしたものを低温で茹でたものの冷製をそういうらしい。鶏肉の間から梅肉の爽やかな酸味と大葉のハーブ感。
トッピングのハチノスは、メンマに見立てたものだそう。立体的な岩海苔が食べ進むに従い、スープに海の味わいを加える。
このラーメン、この日は春分の日限定ということで提供されたが、これからの春の季節のランチメニューになるのだそうだ。和牛のホルモンを巧みに生かした特上の汁ありラーメン、コレはゼヒ食べに行っとけ的素晴らしさ。

さらに、熟成豚塩そぼろ丼。豚挽肉を湯葉のおからと絡めたところに青ネギとともに。このまま何も加えずにいただいたが、ココに燕五条系ラーメンのスープを加えると、さらに美味かったかしらん???

そして、gibier鹿春巻き。gibier=ジビエからくる獣臭いイメージをマッタク感じさせない品のよさ。鹿肉って、ソレだけだとなんだかパサパサとしたイメージで、白味噌も単体で、というか京都によくある白味噌のお雑煮のあの淡白な味わいそれ自体は、あまり好みではないのだけれど、そんな両者を高い次元で組み合わせるというのは、まったく「料理」の妙だと思う。
シメのスイーツに蕗の薹アイスクリーム。そしてほうじ茶。
アイスクリームを口にすると、ちゃんと「ふきのとう」の苦みばしった、いかにも春の季節の到来を感じさせてくる味わいが!
アイスの傍らに添えてあるサックリとしたメレンゲは、ん?形状がラーメン鉢?
香ばしいほうじ茶とともに、満喫させていただきました。ここにいたるまでの多彩な味わい、季節感、これほどまでに楽しませてくれる料理の技術と創造力、ホントすごいもんです…。ゴチソウサマデシタ!



Abats 奥村和食(その他) / 五条駅(京都市営)四条駅(京都市営)烏丸駅
昼総合点★★★★★ 5.0

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