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赤倉観光ホテル@妙高市田切

例えば今年の2月・3月に訪れた四国うどんツアーでは、なるべく安い宿を選び、しかも素泊まりばかりだったので当ブログのカテゴリー「旅・キャンプ・温泉」に掲載するのを見送った(というよりうどんの記録だけで精一杯だった)が、今回の旅は、あることの30周年アニバーサリーとして、ちょっと高級なところを狙ってみることにした。明るいうちに到着すれば、そこはスキー場のゲレンデが眼前に広がる絶景。滋賀では桜が咲こうとしているこの時期に、雪景色である。
部屋の鍵のキーホルダー。なんとも昭和レトロな渋いデザイン。
部屋の窓からも、絶景が広がる。住まうところも泊まるところも、眺めがイイのが一番だで。今回、このホテルの中では最廉価なツインルームだったが、十分以上のクオリティと眺望。
展望ラウンジからだと、こんな風景が当たり前に撮れたりする。
ベッドにはさり気なく折り鶴。やはり、タダモノではない。
部屋にあった資料には昭和12年開業にして、昭和40年に焼失。その翌年に焼失した旧館に似せた現在の本館が建立されたとのこと。その後21世紀になって諸施設のリニューアル、新築、増築を経て今に至るらしい。
また、気象条件によっては雲海を望むことが出来るらしい。
そしてこのホテル、14時から17時のあいだ、ロビーにフリードリンクサービスがあり、新潟限定生ビールやワインが飲み放題と、信じられないような太っ腹サービスがある。コレはオドロキ&飲まなきゃモッタイナイでしょ。だからというてガブガブ呑みまくるのはアレだけど。
で、ワタシはビール、同行者はスパークリングワインで、乾杯。
また、温泉も素晴らしく、硫黄臭豊かで湯の花が揺蕩う素敵な湯が全館源泉かけ流しでドバドバ。画像は家族風呂のソレ。もちろん大浴場&露天風呂も入りに行ったけどサスガに画像は、ちょっと、ね。
で、ディナーはメインダイニング「ソルビエ」へ。
そして、この日のディナーコースメニューがコレ。メイン料理は三種から選べる。
滋賀県からやって来て、ココでわざわざ近江鴨でもないだろうし、こんな山の上の高地で日本海産鮮魚も何だし、ココは牛フィレ肉のステーキを選ぶことにした。
ところがだ。実はプラス3300円で1ランク上のスペシャルディナーを選ぶこともできると、ココで初めて知らされることになる。むむう!コレは迷うところだが、なにせ初めてやって来た身だから、敢えてスタンダードなディナーコースにしておくことにした。まさか、それで物足りなくなるなんてことはまあ有り得ないと思ったもので。
さらにだ。ディナーコースのスープをホテル伝統のビーフコンソメスープに変更できたり、メインディッシュを特別な一皿に変更できたり、おすすめの逸品をコースに組み込むことが出来たり…というオプションはいかが?と勧められるのだ。コンソメスープにはかなり心が揺さぶられたが、結局オプション追加&変更はしないでおいた。
そして、ワインを選ぶことになる。もちろん、ワイン以外にもドリンクメニューは数々あるが、メインに肉を選べば、そこは、赤ワインだろうて。
リストの中から、たとえばボルドー地方の赤ワイン。最安で7,150円。高いのを選べば204,820円!違うページにはブルゴーニュ地方の赤ワインがあって、最安はやはり7,150円で最高は61,050円。いずれにしても、家でたまーに飲むワインなんかは3桁価格か千円ちょっとの物しか選ばない私達には桁違いの価格にしか見えない。
一方、新潟県産のワインリストもあって、
コチラの方も、まあ、それなりの価格。この中に、唯一ハーフボトルで提供される「深雪花」という銘柄があるので、それを選ぶことにした。もはや風味の特徴とかを見てはいない。ただ、価格だけを見ていた(汗)
しかしだ。この「深雪花」、決して悪くはない。いや、十分以上に深みのある味わいではないか。このブログでこんなことを書くのは初めてだが、ワインの味は、価格に比例するものではない、と思う。下手な舶来ワインより、酸化防止剤無添加の国産ワインの方がウマいことが多いとさえ思うのは、たぶん自分が本当に高価かつ高級なワインを味わったことがないからかもしれない。コルクの栓はレストランのスタッフ(ソムリエ?)が開けてくれて「テイスティングはどうなさいますか?」と聞かれる。が、ワインリストの解説に目もくれず、ただひたすら価格のみを追いかけている身にテイスティングもヘッタクレもない。こっ恥ずかしいもんだから、「て、ていすてぃんぐは、いいです…そのまま、ください…」 って、なに緊張してんねんジブン。
さて、コース料理が運ばれてくる。まず、3種のカブのサラダ からすみ風味。
意外や意外。フレンチなのに、かなりの和テイストから始まる。
やがて、ホテル内ベーカリー特製のパンが運ばれてくる。
次いで、紅ズワイガニのパイ包み焼き 新ごぼう風味。
春キャベツのポタージュスープ。
メインディッシュ、国産牛フィレ肉のステーキ。聞けば、肉の目方は100gだそうな。同行者はすだち香る醤油ソースを選ぶ。
ワタシは、生の黒こしょう風味を選んだ。その「生の黒こしょう」というものを初めて味わった。収穫したてのコショウの実を天然塩に漬け込んだものらしい。誤解を恐れず表現するなら、その食感は正露丸を舌に載せた時のあの感覚に近く、味わいは黒胡椒そのもの。肝心の牛フィレ肉のステーキは、いうまでもなく極上のもの。ミディイアムレアに火が通ってて柔らかく、ソースとともに肉そのものの旨味を堪能。
ここで、シェフのサービス?ということでか、メニューには書かれていたかったじゃがいものグラタンが一品追加されてきた。薄めにスライスしたじゃがいもをホワイトソースとチーズでオーブンで焼いたものだろう。シンプルかつ素直な味でしたわ。
デザート。桜のヌガーグラッセ 温かい苺のソースとともに。このヌガーグラッセの冷やっとしつつフワッとしながら噛みごたえもある食感、絶品。
コーヒーと小菓子。コーヒーはエスプレッソをリクエスト。何も加えず、強い苦味を味わってゴチソウサマ。
ーー
翌朝、ちょっと外に散歩に出たりホテル内のギャラリーを眺めたりしてしばらく過ごした。
その時の画像はヤマほど撮ってあるが、ココに載せだしたらきりが無いので
ギャラリーにあった、このホテルのトレードマークの基になっているスキーとストックの画像を一枚だけ。ギャラリー内には天皇家の皆様方のお宝画像等、貴重な資料が多数。なかなか面白い場所ですよ。
朝食は「旬菜ダイニング 白樺」へ。
バイキング形式の朝食だった。あまりに品数豊富。アルコールドリンクもあって、朝っぱらからスパークリングワインを楽しんでいるヲジサマもチラーホラー。
ホテル内ベーカリー特製のパンも食べ放題といえば食べ放題。
けれど、そこはそれ。食べ過ぎてしまわない程度の量にとどめて置こうと心がけつつ、けっこう喰っちまったかな?もちろんこの画像意外にもあれこれと取ってきてはつまみましたとさ。
そしてチェックアウト&出発。今回は一番廉価な部屋で一番廉価なディナーと一番廉価なワインで過ごしたわけだが、それでも非常に贅沢で、優雅で、上質な時間を堪能することが出来た。それなりの価格はするホテルだが、それなりの価格以上の価値を提供してくれる素晴らしい宿だった。リピーターが多いというのもよく分かる。ワタシも、今後、是非リピートしたい。


赤倉観光ホテルオーベルジュ / 妙高高原)
夜総合点★★★★★ 5.0

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