中華そば まるせい@福井市板垣2丁目:定食①&定食④

帰り道に福井で一軒寄っていこうとあれこれ迷う。近頃の北陸三県、どこともそうだが、福井県にもぜひ訪れてみたいお店は沢山ある。それらの中から今回は、昭和のカホリ漂うノスタルジックなお店を選ぶことにした。
住宅街の中にある店舗で、地元の人には大変人気の様子。店内待ちで40分ほど待ったかな?御夫婦で切り盛りされていて、大将はもっぱら厨房で調理に専念、奥様がホール係を取り仕切られる。
なんでも大将は、大学生の頃からラーメンに夢中だったそうで、一旦商社マンとして就職したのち、一念発起しこのお店を起ち上げたという経緯らしい。で、草創期は自らが思い描く味に到達するまでかなり苦労され、今でもスープに納得のいない日は臨時休業することもあるそうな。
日曜日が定休日なこのお店、私の場合、来れるとすれば土曜日しかないところ、この日は月曜にして振替休日と、ちょうどいいチャンスだった。席の順番が来るまでに壁のメニューを眺めつつ、とりあえずは中華そばの並とやきめしの小を注文しようと一旦決めた。
やがてテーブル席に通していただき、テーブル上のメニュー表をあらためて眺めてみる。
そのメニュー表、ふと裏返してみると…おお!定食メニューがあるではないか。コレを見て注文計画を急遽変更。ワタシは中華そば・からあげ・やきめし小の定食④を、同行者は中華そば・ギョーザ・ライス小の定食①を注文することにした。
テーブル席から眺めるカウンター席は厨房を囲んでいるが、厨房とカウンター席はアルミサッシの窓に遮られ、カウンター席に座る客は大将とコミュニケーションをとることは出来ない構造。
BGMは店舗の奥の方にあるテレビの音声が小さくかすかに聞こえてくるのみ。その静けさがお店の雰囲気を支配してるかのよう。個人的に、こういうムード、大好き♡
コレが「中華そばまるせい」の中華そば。スープの味わいは、まったくお懐かし系鶏ガラ醤油。ふつうの味わいと云ってしまえばそれまでかもしれないが、ダシ加減よろしく、油分ほどよくよろしく、二枚のチャーシュー分厚く、メンマもその辺の業務用味付けメンマに陥ることなくしっかり仕事がしてある感。思い出すのは、今はなき「 ふくまる軒」のあの味わい。どこかしら、あのときのあのお店で味わった記憶に共通するものを感じた。
定食④のカラーゲは、タップリのマヨネーズとともに供される。
カラーゲの大きさは、まあ、標準的にして、しっかりと下味の施された、モリンティックな味わい。添えられたレモンもよく合う。
定食①のギョーザ。皮の中に餡をタップリと籠めてぴったりと包んであるためか、パンパンに膨らんだ焼き上がりになっているのがわかる。また、この皿、タレを注ぐことが出来るポケットがついていて便利。
そして定食④のやきめし小。ネギ・玉子・チャーシューの細切れ加減よろしく、またラーメンと一緒に定食で頼んで、量的にも程々でヨロシ。
ところで今後、お店の後継者はいるのだろうか?ふくまる軒もそうだったが、こういうお店は、お店がお店であるうちに行っておいた方がいい。ほら、京都だと、芳珉しかり、珍元しかり…
それと、ラーメンもカラーゲもギョーザもヤキメシも、全ての調理作業は大将のワンオペなので、お店が混んでいるときは相当時間待つことになるのを折り込み済みで訪れた方が良いだろう。

中華そば まるせいラーメン / 赤十字前駅商工会議所前駅越前花堂駅
昼総合点★★★★ 4.0

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