ご存知のとおり、京都のラーメンにはいくつかのタイプがある。
いずれも、ちょっと多めの刻み青ネギと細めの低加水気味ストレート麺は共通する条件として、
1 不透明鶏ガラスープ+背脂+醤油ダレ=いわゆる「ますたに」系
2 豚肉のダシ+醤油+モヤシ=第一旭、ラーメン藤の系統
3 豚骨スープにとことん黒い醤油スープ=新福菜館系(京都府庁の西、「元町ラーメン」もこの系統か)
4 鶏ガラ+モミジ+鶏油の強火煮出し超高粘度こってりコラーゲンたっぷりスープ+醤油ダレ=名門、悟空、ちょっとソフィスティケイトしたところで天天有、極端な高粘度あるいはもはや別物としての天下一品
これらのうち、自分がラーメンにハマるきっかけになったラーメンは、4のタイプ。しかしながら、この4のタイプについてはなかなか「これだ!」というラーメンに出会うことがない。
今日、かなり久しぶりに家族連れ立って京都市内に買い物に出かけた。そのついで、といってはかなり不自然なのだが、息子が食べにいきたいというので、子供をダシに使って「福三」へ。
そこで食べた「濃厚鶏そば」は、現在のところ、4のタイプでの「これだ!」的最高の一品だと思った。
かつて、山科の「東洋」にハマったという人には強くお奨めする。ただし、かつての「東洋」と同じというのではなく、より洗練されて、刻みネギ、白髪ネギ、揚げネギの凝ったトッピングなどでより味わう楽しみを増したものに仕上がっている。一日二十杯の限定だが、昼の時間帯ならばまずありつけるだろう。
あの辺りに行くなら、まだレポートしていない「タンポポ」や「日本一」も気にはなるのだが、家族らの間では「福三はウマイ」ということになっているので、つい。