ラーメン9@甲賀市信楽町勅旨:焼きあご柚子ラーメン&自家製煮干しバターとバラ海苔の醤油ラーメン

恥ずかしながら、実は全くノーマークだった。今年の12月9日、信楽に新しいラーメン店がオープンしたそうな。で、この日早速行ってみた。
現地入りしたのは午前11時30分すぎ。店前にウエイティングシートが出ていたが、待ちはなく即入店。テーブル席に通していただく。近頃よくある食券制ではなくメニューを見てから店員さんに注文を告げるシステム。で、メニューには塩ラーメン的位置づけに「焼きあご柚子ラーメン」と、醤油ラーメン的なところに「自家製煮干しバターとバラ海苔の醤油ラーメン」。ともに価格は900円とスタンダードメニューの位置づけにしてはかなり高め。とくに醤油の方は自家製煮干しバターとバラ海苔はイランから抜いて、ノーマルの醤油ラーメンとして700円あたりで出来ないものか?と想いつつ、同行者とともにこの二品を注文。
冊子になっているメニュー、ページをめくるとラーメンの上にカニが載っている。
…ナンデスカコレハ????
カニの旨味をスープに活かしたラーメンというなら、わかる。
いまはもう味わうことは出来ないが、かつての「麺屋裕」のスタンダードだった「名物蟹塩そば」なんかはその最たるものだった。そういうラーメンなら、わかる。
しかし、このお店のカニラーメンは、ただ「カニを載せただけ」。しかも、カニ1杯を、まるごと。しかも「豪華まるごとカニラーメン」に乗るカニは紅ズワイで小1800円から大5800円、まともなズワイガニが載るバージョンは15000円!!
…インターネット黎明期の頃、私達のバイブルだったラーメンサイト「京都ラーメンマップ」に「ラーメンの基本を忘れた蟹ラーメン」というコラムがあった。コレである。
ラーメン9のカニラーメン、まさにあのコラムの内容を地で行くようなメニューではないかコレ。しかしだ。
本日はカニラーメン提供停止…そうですか。そもそもカニラーメンの需要って、あるのか?知らんけど。
メニューにはこれらの他、丼ものと餃子とそれらのセットメニューがあった。
で、完成してきた「焼きあご柚子ラーメン」がコレ。豚レアチャーシューに鶏むね肉低温調理チャーシュー、極太メンマにカイワレを添えノリを挿すデザインはなかなかイマ風。清湯塩の焼きあごのスープ、淡麗水の如し。厨房での作業を見ていると、一応ラーメン鉢は温めているようだが、なんかヌルい。別皿に柚子皮。名前が「焼きあご柚子ラーメン」といっても、これだけの柚子皮を全部ラーメンに放り込んだら、どういう味わいになるかを考えてのこの量か?
つづいて「自家製煮干しバターとバラ海苔の醤油ラーメン」。具材には「焼あご柚子」と同様の内容に加えて自家製煮干しバターとバラ海苔が加わる。
バターと海産物の組み合わせって、不思議に相性の良いもので、その点に関してはこのお店の「自家製煮干しバター」も例外ではなく、清湯醤油スープの中に溶け出していくソレはなかなか独創的な味わいに寄与している。バラ海苔の、磯のカホリもまた同様。ただし、煮干しバターやバラ海苔を加えない「醤油ラーメン」として味わうことを想定すれば、肝心要のスープからくる風味や香りにコレといったものを感じない。
とはいえ、食べている間はまあまあいい感じではあるが、お店を出た後に化調的後味が長くまとわりつく。
R307号沿いの、かつて「やきもの横丁」だった場所を、でっかいタヌキの置物以外を更地にし、そこに店舗・駐車場&ドッグランを新設し… と、相当お金をかけてこの店舗を開業されたに違いないと素人目にも思う。店内には5人程度の従業員を常駐させており、人件費もそれなりにかかることだろう。
ラーメン1杯の最低価格が900円という設定は、開店に係る資金や人件費等々、店舗を維持していくための様々な計算をした結果だろうと思う。そしてカニのラーメン…  カニは確かに美味いもの。そして、鮮度が命。日が経つにつれ味は落ちる。某口コミ投稿サイトにどなたかも書いておられるが、古い蟹や冷凍モノを使うようになるとこの手のモノは終わりだ。
さて今後、このお店はどういう方向に進んでいくだろうか。

ラーメン9ラーメン / 玉桂寺前駅勅旨駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.0

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