吉田修一著「国宝」上下巻。

夢中で読んで心揺さぶられた。
ドトールで不覚の涙が。
他の客にばれないように大変だった。
映画ありきで購入した。
6月6日封切したばかりだが未見だ。
読了したら一目散で観に行こうと思ってたのでやはり映画ありきなのだ。
吉田修一は芥川賞作家だ。
純文学作家としてスタートしている。
だがこの人の本領は物語にあった。
映画化したのは前回「怒り」を監督した李相日。
信用できる監督。俄然見たくなった。
しかし予想以上にこの原作本に圧倒されて逆に心配になった。
はっきり言ってここ数年で読んだもので面白さトップ。
大筋として「歌舞伎役者残酷物語」だ。しかし密度が濃い分、青春小説、家族小説ともはたまた友情以上のBL小説とも男女恋愛小説とも色んな読み方が出来るレベルだ。
還暦手前として不感症ジジイになってるんじゃないかと落ち込んでいたのだが、ページをめくる毎に心を揺さぶられた自分にまだいけると思えたことが嬉しい。