うんざりだ

建前に。

余所行きの、言葉と格好と。

仕事と、プライベートと。

ひとはみな、仮面をかぶる。

うんざりする、時が来る。

別れが来る。

仮面は、捨てられる。

人々は、その仮面のせいにする。

自分たちが悪いのに。

自分以外の、人や、海や、川や、山や、赤の他人に罪を負わせる。

それが、疲れるの。

ウンザリするのだ。

でも、誰にも言わないよ。

言ってはいけないから。

世の中では、自分の責任というカテゴリーになっている。

くだらない。

つまらない。

空しい。

僕の心は、まるっきり空洞です。

株も、不動産も、預金も、薄っぺらです。

雲が、笑っています。

風が、刺さります。

心地よさは、遥か遠くに。

ララバイ

添削も、批評もいらない。

相槌もいらない。

飢えているが、もの乞いはしないぜ。

おれは、乞食じゃない。

愛情乞食がこの国には多すぎるから。

慈悲は要らない。

消えてくれ。去ってくれ。

おれには、子守歌だけが。

だから、ボランティアは消えてくれ。

惨めじゃないんだぜ。

あんた。

どの目線で、おれを見ているんだよ。

ゆっくり、まったり、穏やかに長い一日を過ごせ。

それどろじゃ、こっちはないんだから。

現実と夢の狭間で。

給料もらって、仕事しているときは言えない。

今は言える。

なぜならば、自分自身の時間だから。

笑えるけど、威張って言うことじゃない。

泣いているのか、にやけているのか？

もちろん、……

50年以上生きてきたら、格好つけても意味がない。

無様に泣いて、叫んで、夜中に飛び起きて、恐怖の夜を過ごす。

相応しい。

顔も意思も分らない、その人を思って。

夢幻に。

ボリュームを下げて。

目立たぬように。

今日を生きて。

あなただけに、そっと伝えて。

別れが、正常にする。

いつまで続くのかと、思うだけでオカシクなりそうだ。

いつかこれは終わると、自分に言えるから、まともでいられる。

世間の、ペルソナはある。

でも、自分には仮面は通用しないから。

泣いて、金使って、仕事して、帳尻合わす。

税金も払う、でも国は見捨てる。

使い捨ての、この国で死ぬまで生きること。

偏差値が高い。

命の偏差値が高すぎる。

居残りの、居残り授業の常連のオレには。つらい。

馬鹿らしい匡。

スキルの壁

世慣れた知識は、限界が来るよ。

ちゃんと、痛みと悦びと、動物的な神経を通過しないと。

飛ばして、生きているから、右往左往するのか。

まあ、十代も二十代も。

むかしの、恥ずかしいおれと同じだ。

半世紀過ぎても、同じだ。

残念だけども。

でも、悪いことでもないかも。

もっと、泣きなさい。