FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊たちへ愛を込めて

1Q84-BOOK3

2012-01-22 21:12:45 | 日記



この本は読了するまでに時間がとてもかかった。

とても複雑なことを極力簡潔に描くことを肝に銘じて書き上げたと作者は言う。

曼荼羅図に人生の全てを描ききるような感じがする。

複雑怪奇な人生を分りやすい絵で見せる様な感じ。

登場人物の会話。

預言。

幽霊。

現実と幻想。

組織。

人格。

冒険。

信頼。

試練。

時間。

町。

運命。

知恵。

導き。

色々と象徴するもの。

1ページ、2ページ、と読んでは本を置いて色んなことを思い出し考える。

その繰り返しだ。

読破するスピードじゃない。

どれだけその世界に「浸かりきって」感じ取ることができるか。

あ、これはと感じたらしっかりとつかまえて手放さないでいること。

焦らず、苛立たず、ひと呼吸おいてじっくりと向き合おうとすること。

自分を信じて目の前の本を通じて心の奥底を覗いてみる。

よく分からなければ素直に来た道を戻ってみること。

道筋が見えそうだと思えてきたら自分を信じて一歩一歩進めること。

答えはない。

解答はいらない。

ヒントだけだ。

細い細いヒントの糸をそおっと手繰り寄せていくしかない。

静かに心落ち着かせ、耳をそば立てて、その声を聞く。

自分だけの、自分の為だけの答えを聞くしかないのだ。

答えは自分の中にある。

他の誰にも当てはまらない、自分だけの答え。

みんな本当はそれを知っている。

知らないフリをしているだけだ。

聞かなかったことにしているだけだ。

もしくは忘れているだけだ。

答えは自分の中にしかない。






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違和感・質問・答え

2012-01-08 21:14:03 | 日記
違和感を感じたら、憶えておくこと。

違和感を違和感のままにして憶えておくこと。残しておくこと。

高村薫の言葉。

・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・

日常生活の中で、自分の心に引っ掛かりそれが居残るとき。

絨毯の上に、ホッチキスの針を落としてそのままにしてしまった時の

感じをそのまま留めておくこと。

忘れようとしないこと。

無かったことにしないこと。

見なかったことにしないこと。

聞いてなかったことにしないこと。

自分を騙そうとしないこと。

・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・

自分だけの解決策を見つけること。

自分だけに問いかけること。

生き残っていく方法はそこからしか生まれない。

まず自分を助けること。

生きのびさせること。

サバイバルすること。

世の中に解答は用意されていない。どこにもない。

だが自分だけの最高の問いかけは沢山隠れている。

自分のための、自分だけの、最高の問いかけを探そう。

それを見つけよう。

自分の内側には解答が眠っているのだから。

自分の為だけの問いかけを、外に出て見つけてこよう。

その問いかけが、眠りを覚ます最高の引き金になるのだから。


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「1Q84」Vol・3〈10月-12月〉へ突入~!そして、キューブリック

2012-01-01 17:20:03 | 日記
日本中の熱狂する「村上春樹ブランド」に抵抗感があり、しばらく読んでいなかったことは

むかしブログにも書いたと思う。

四十数年生きてきて、自分なりの経験や感動や失望など色んなことを味わってきて

ようやく再び出会ったと言えばカッコイイが実はそんなんじゃない。

とんでもない売れ方をしているこの「1Q84」もなかなか手が出なかった。

「本の厚み」にも手に取りにくいところがあった。

まだまだ、読んでいる途中だから感想はひかえたいと思う。

勿論、最後の巻Vol・4〈1月-3月〉も出たら読み通したい。

・・・・・・   ・・・・・・・ ・・・・・・・

ところで、

このVol・4〈1月-3月〉まだ出版される気配が無いようなんだけれども

ひょっとして村上春樹はもう一度最初から書き直しているんじゃないだろうか?

全四巻分が実は完成していたんだと。

そして、

2011年のどこかで出す予定だったのではないだろうか?

だけれども、

最終巻の出版計画も緻密に計算してタイミングを見て出す予定だったものを

原作者と出版社との緊急会議の結果中止となった。

だから、

当初の「4巻」は存在はするが作者本人の意向により「お蔵入り」されていると。

推敲に推敲を重ねた気の遠くなる作業を村上春樹が今しているのではないだろうか?

いやひょっとしたら全面書き換えしているかもしれない。

いやいやそんなこと無いかもしれない。どっちなのか分からない。

「1Q84」が世の中に出た当初も(一応予定では)全四巻になるかもしれないと、

明確に全何巻になるかを打ち出していなかったように記憶している。

やっぱりスティーブン・キングみたいに書き直していくうちにボリュームが膨らんでしまったか。

ひょっとしたら〈1月〉〈2月〉〈3月〉各一巻づつ出るかもしれないよ?いや分からん。

そうやって愚考しながら楽しみに待つのも良いことだと思う。

・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・

昨日深夜にwowowでキューブリックの「アイズワイドシャット」をやっていたが、

主人公が「なんだか不可思議な危うい世界」に踏み入れていく様がとても村上ワンダーランドになっていた

感じだった。「1Q84」っぽかった。

キューブリックのことだから英訳版村上春樹は当然読んでいただろう~。

優秀な医者でイイ男で金持ちで良い父親で一見非の打ちどころのない男のくせに、自分の奥さんには

頭が上がらない顔色をうかがう自信のない夫の役をトム・クルーズが演じていたが。

映画の最後のシーンで、「ところで、俺たちこれからどうしようか・・・・」とオドオドしながら、トムが

ニコール・キッドマンに「お伺い」をたてるんだ。

僕を捨てたりしないでね?顔がバッチリ出ているんだけど。あれは地でやってるんだよな。演技じゃないよ。

そこで、

自信満々・オーラ大全開で言うニコール・キッドマンのキメ台詞がまた最高でここで一気にこの作品の

完成度がグイ~ンと上がったもんね。ラストシーンは良かったぁ。

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