漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-②に向けての学習状況  その102 鱶 免 淹数 数  

2015年10月19日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●見落としあるかもしれないが、漢検漢字辞典第2版の読み込みは終了・・・ということにしよう。
●今回は、第1版と第2版まで手を広げて学習したからなあ・・・1、2点はアップするかな(^^;)
●あと1週間、
 ①漢検・四字熟語辞典の復習(3回目)
 ②広辞苑の熟語の復習(主として、語選択問題・同義語類義語問題への対応のため)(2回目)
 ③当ブログ内の演習問題などの復習(2回目)
 ④熟字・当て字群の復習・・・漢検辞典内のもの+α
 をやりましょうか・・・って、こんなにできるか!!また、本、借りちゃったし(^^;)
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
①「鱶」・・・和語・邦語で訓読みは「ふか。①サメ類の大形のもの」。
・意味の②に「ひもの、干し魚」とあった。熟語は記載なし。
・大漢和・大字源に「鱶魚」という熟語あり・・・魚のひもの、いしもちの乾物、ほしうお・・・の意味らしい。
・んで、この熟語の音読みは「ショウギョ」です。
②「免」・・・中学レベル:メン 高校レベル:まぬか(れる) 準1レベル1:ベン、ブン、ゆる(す)、や(める)、う(む)
・第2版で、音読み「ベン、ブン」が追加、意味で「うむ、子をうむ」が追加。熟語は記載なし。
・音熟語の記載なく、「免(う)む」とでも出題するんだろうか(ーー)音熟語なく、掲載することに意味があるんだろうか(ーー)
・準1レベルなので、1級で出るかどうかわからんけど、この「ベン、ブン」の熟語・・・大字源によれば、
 「免尽(ベンジン)」・・・つとめはげむ意。
 「免身(ブンシン)」「免乳(ブンニュウ)」=分娩、子をうむ 意。
 (注)「免身」は「メンシン」と読めば「自分一身の罪を免れる」意。
●その他・・・雑知識・・・
①「淹数」について
・同義語は「ちそく(=遅速)」となります。
・ただ、「淹数」が同義語問題で出題されるかどうかは疑問・・・広辞苑にはこの熟語は載っていないので・・・(私の記憶では広辞苑に載っていない熟語で同義語・類義語問題で出題された例(ためし)は無かったような気がするので)。・・・なお、「淹速(エンソク)」も「淹数」と同義です。
・「淹数」の読み:「エンサク」「エンソク」両論あり・・・大漢和・大字源は「エンサク」。字通・漢字源は「淹速」のみ。「ソク」で読むと主張しているものは「数(ソク)」音に「はやいという意味あり」としているようですが、「数(サク)」にも「はやい、すみやか」という意味ありとしている辞典(大字源)があります。
②「数」について・・・スウ、シュ、ス以外の「サク」「ソク」音について・・・
・「数数」の読み・・・
 ア.当て字で「数数(しばしば)」、訓で「数(しばしば)」とあるように、「たびたび、しばしば」の意味では「サクサク」
 イ.一方、「はやい、すみやか」という意味のときは「ソクソク」(=あくせくする、せかせか忙しいさま)
 と読むようです。
・「多言数窮」・・・四字熟語で「タゲンスウキュウ」・・・「多言なれば数(しばしば)窮す」と読んでいるようです(漢検四字熟語辞典も)。・・・混乱させるようですが、大字源によれば、「しばしば窮す、しばしば行き詰まる」意のときは「サクキュウ」、この孟子の言葉は「スウキュウ」読みで良いみたいですが、意味は「道理が行き詰まる」という意味で「「数」は道理の意」との事(大字源)。
・「数罟」・・・目の細かい網という意味・・・
「サクコ」「ソクコ」両方の読み方があるようです。

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その101  演習問題

2015年10月18日 | 日記
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●まだご覧いただいている方は、だいぶ余裕あるか、なるようになれと居直っている方か・・・(^^)
●もう、ほとんど、出し尽くしている感がありますが・・・
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●漢検漢字辞典第2版から・・・練習問題・・・解答は末尾・・・
①同義語  :忽然=チョウゼン  
②書き問題 :「ヨウチョウの地」(はるかなさま、遠く奥深いさま) 
③熟字・当て字
 ア.飄石
 イ.蘇民書札
 ウ.専女
④音読み問題
 ア.亨通
 イ.亨熟
 ウ.菜羹
 エ.羊羹
 オ.糝薯
⑤訓読み問題(当て字ではありません)
 ア.莎
 イ.梔

<解答>
①輒然
②杳窕  *あせって「窈窕」としないように。
③ア.ずんばい  *小石・つぶて・つぶてうつこと・その遊び 「振飄石(ふりずんばい)」
 イ.そみかくだ *山伏、修験者
 ウ.とうめ   *①老女 ②老狐の異称
④ア.こうつう イ.ほうじゅく(=十分に煮る意) ウ.さいこう エ.ようかん・ようこう オ.さんじょ *広辞苑では「しんじょ」。漢検辞典では第1・第2版とも「サンジョ」としてある!!・・・普通、「しんじょ」と読むのでは?・・・なお、ちなみに音読みだけではないが「糝粉」は「シンこ」と読む。
⑤ア.はますげ イ.くちなし

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宮部みゆき  「悲嘆の門」

2015年10月18日 | 読書
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●あ~、面白かった。一気読みでした👍
●毎日新聞の連載物の単行本だった・・・予約でだいぶ待たされたな。
●途中から、なんとなく、舞台設定が前に読んだ記憶あったので、アトで調べたら「英雄の書」の続編というか、同じ舞台を使っているということだった・・・でも、この本単独で十分読めました。
●サスペンス、スリラー、推理ものかと思ったら、「ホラー」の位置づけの模様・・・。
●確かに下巻からは一気にホラー的になりましたが、上巻はそれほど気にならずに楽しめましたよ・・・。
●なんにしろ、結末が悲惨で暗いものになるかとヒヤヒヤしていたら、そうじゃなかったので良かった👍
●ちょっと、宮部作品の中では異質なジャンルに入る著作なんでしょうねえ・・・。

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その100 英絢 椎輪・・・漢検2

2015年10月17日 | 日記
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●読書・・・困ったことに、宮部みゆきの「悲嘆の門」(上・下)が、この時期に借り出せてしまった・・・だいぶ待たされたけど。27-②までガマンして封印しておこうと思いつつ、チラッと読んでしまったら、もうイケマセン・・・今、下巻の1/3ぐらいまで読んでしまっている(^^;)あと、1点、2点の上乗せ・・・これからが大事な時間だというのに(ーー)
●漢検漢字辞典第2版から・・・
・「音による読み分け」から離れて、同辞典中、気になった熟語などをご案内・・・。160点クリアのための、アト1、2点のために、役立てば幸い👍
①「英絢(エイケン)」=美しさが抜きんでていること・きらびやかで美しいこと  *模試・語選択でも出題しました。
②「椎輪(ツイリン)」=竹や木で作った古代の粗末な車。転じて、物事の はじめの段階。漢検:物事のはじめの段階。転じて、素朴で飾り気のないもののたとえ。 *語選択分野で出そうな熟語か。
③「疼腫(トウショウ)」・・・「腫」・・・この熟語のみ、「・・・ショウ」となっていた。後の掲載熟語はすべて「シュ」(浮腫とか腫瘍とか)。
④「箭篠」・・・読み問題・・・「センショウ」 「箭筱」で出ても「センショウ」。「筱」は「篠」の本字。
⑤「薈」の読み・・・蘆薈(ロカイ)、薈蔚(ワイウツ)、叢薈(ソウワイ
⑥蝲蛄(当て字で「ざりがに」)・・・音読みで「ラッコ」。
⑦「漣猗(レンイ)」=さざなみ、波立つ
聊浪(リョウロウ)ー聊(たの)しむ*「聊浪」=ほしいままにふるまう、きままにぶらつく、心がのびのびとして物事にこだわらないさま。
⑨「鮫函(コウカン)」=鮫の皮でつくったよろい
⑩「魴鰥(ホウカン)」=大魚の名
⑪「ガンカの電」・・・故事成語類分野か・・・「眼光が明るく輝いて鋭いさま」・・・「巌下の電
⑫「訝賓」・・・読み、意味・・・読み「ガヒン」、意味「客を迎えてねぎらうこと」 *現行の訓読みには該当なし。(それなのに、漢検辞典には載せていました(ーー))

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その99 泯 僻 黽

2015年10月17日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
 
●「剖判」=開闢 ・・・以前、模試問題で「ホウハン」で出題。以前、秀まろさんに指摘されていましたが、「ボウハン」(漢検第2版)とも読みますので、ご注意ください。「ホウハン」は広辞苑所載。
●熟字・当て字・・・いろいろと掲載したり問題つくったりしていると、どこかで載せているかも。重複していたら失礼・・・(^^;)
・「戦捷木」・・・第2版の本文中に載ってました。紹介したかしら???・・・「なつめやし(棗椰子)」です。
●漢検漢字辞典第2版から・・・
①「泯」:ビン、ベン、ミン、メン、ほろ(びる)、つ(きる)、くら(む)
・「ビン」:ほろびる、つきる ・・・泯滅(ビンメツ)
・「ベン」:くらむ  ・・・眩泯(ゲンベン)←第2版初出!! あやしい!!  *目がくらむ、めくるめく意。
 *あまり混乱させたくないのですが、「ゲンベン」読みは、漢検第2版と大字源のみでした。
  大漢和「ゲンビン」 字通「ゲンビン」 漢字源「ゲンメン」(←「メン」は呉音) ここは漢検サイドの「ゲンベン」で覚えておかないとダメかも(ーー)。
②「僻」・・・第2版では「ヘイ、ひめがき」が追加。熟語は記載なし。
・「ヘキ」: (略)
・「ヘイ」:ひめがき・・・僻倪(ヘイゲイ) =俾倪(ヘイゲイ) =城の上のひめがき(姫垣) *俾倪=睥睨の意もあります*
③「黽」
・「ベン、ビン」:つとめる、はげむ・・・黽勉(ビンベン)
・「ボウ」:かえる、あまがえる  ・・・蛙黽(アボウ)

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その98 趨  摶 湛 伯  窕 

2015年10月16日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●27-②受験票到着・・・しかし、毎回毎回、試験会場が違うのは億劫だなあ(ーー)
●リピーターとして今度合格すると、10回連続合格になる(^^)一応、2ケタ台の合格回数になれば中堅リピーターと言えるでしょうか(^^)こういう、キリの良いときに某かの賞というか表彰状というか感謝状というか、漢検さんも何かやってくれればいいのにナ(^^;)
●ま、それは冗談として、点数分布とか自分がどの程度の位置にいるのかがわかるようなデータなり、資料なりを開示するか連絡するかしてくれてもいいんじゃないですかねえ・・・。満点をめざしてはいますが、ちょっと、満点以外の目標というか向上心を刺激するような何かが欲しい気がする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●漢検漢字辞典第2版から・・・音による読み分け  *1級対象漢字に限らず掲載しています*
①「趨」:スウ、ソク、シュ、はし(る)、おもむ(く)、はや(い)、うなが(す)
・「スウ、シュ」:はしる、おもむく・・・趨向(スウコウ)、趨勢(スウセイ)、趨炎(附熱)、帰趨、疾趨
・「ソク」:はやい、すみやか、うながす・・・漢検辞典には熟語記載なし。
 *第2版で「ソク」音を追加しているのに熟語を載せないのは何か意味、意図があるのでしょうか・・・。
 大漢和:①趨食(ソクショク)=飲食をうながす・催促する、②趨数(ソクソク)=いそがしく迫る ③趨趨(ソクソク)=.行くことの早いさま・威儀少なきをいう。.虫の名(こおろぎ)=促織の異名。
 例によって、字通ではすべて「スウ」音よみ。大字源・漢字源はほぼ大漢和と同様ですが、微妙にことなるところもあります。割愛。
②「摶」:タン、セン、まる(い)、まる(める)、もっぱ(ら)
・「タン」:まるめる、まるい・・・摶飯(タンパン)
・「セン」:もっぱら・・・摶一(センイツ)       *模試か何かで出題したような・・・。
③「湛」:タン、チン、たた(える)、あつ(い)、しず(む)、ふか(い)、ふけ(る)
・「タン」:たたえる、水がみちている、あつ(厚)い、ゆたか、ふける・・・湛然、湛湛・・・
・「チン」:.しずむ、しずめる(類:沈) .ふか(深)い ・・・(漢検辞典には熟語記載なし)*湛湎(チンメン)、*湛冥(チンメイ)など
④「伯」中学:ハク 準1:、おさ、かしら、はたがしら  *準2級レベルの漢字*
・「ハク」:・・・略。
・「ハ」:覇(はたがしら)。諸侯の盟主。熟語記載はなし。・・・五伯(ゴハ)、伯主(ハシュ)、伯者(ハシャ) ←すべて「覇」でも代替可能。
⑤「窕」:チョウ、ヨウ、ふか(い)、あで(やか)、おくゆか(しい)
・「チョウ」:窈窕
・「ヨウ」:窕冶(ヨウヤ)   *模試問題か、音訓シリーズかで、くわしく解説ずみ。

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その97 灑 蒻 俶 粥 墅 苴 

2015年10月16日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●27-②・・・
いよいよあと10日ですか・・・もう、試験問題できているんだろうな(^^)ということは、これからの記事の中に出題する熟語などがあっても、もう修正できないだろうな(^^)まだ、読んでいただいている方に幸運が訪れますように👍
●漢検漢字辞典第2版・・・音による読み分け・・・
①「灑」:サイ、シャ、そそ(ぐ)、あら(う)、ち(らす)
・「サイ」:そそぐ、あらう、まきちらす・・・灑掃(サイソウ)応対、灑泣(サイキュウ)
・「シャ」:(=洒)さっぱりしているさま、こだわらないさま・・・瀟灑(ショウシャ)=瀟洒
②「蒻」:ジャク、ニャク、がまのめ、むしろ
・「ジャク」:蒻蓆(ジャクセキ) *蒲で編んだむしろ
・「ニャク」:蒟蒻(コンニャク)
③「俶」:シュク、テキ、よ(い)、はじ(める)、すぐ(れる)
・「シュク」:よい、はじめる、ととのえる、おさめる・・・俶装(シュクソウ)、俶献(シュクケン)←四季折々の初物をはじめて献じる(詩経)
・「テキ」:すぐれる ・・・俶儻(テキトウ)
④「粥」:シュク、イク、かゆ、ひさ(ぐ)
・「シュク」:かゆ・・・豆粥(トウシュク)
・「イク」:ひさぐ・・・粥文(イクブン)
⑤「墅」:ショ、ヤ、なや、しもやしき、のはら
・「ショ」:なや、しもやしき・・・村墅、別墅
・「ヤ」:の、のはら ・・・(辞典には熟語記載なし) *墅=野に同じ。「野」の方でほとんど熟語あり。
⑥「苴」:ショ、サ、つと、あさ、くろ(い)、おぎな(う)、ちり←漢検2には意味の方で載っている。
・「ショ」:つと ・・・苞苴(ホウショ、つと)
・「サ」 :ちり、あくた ・・・(辞典には熟語記載なし)
 (注)「サ」音の熟語は各辞典では「土苴」しか該当する熟語なし・・・おそらく、この「土苴」で「ドサ」と読ませる意図かと思われる。
 ただし、例によって、辞典によって読み方は異なる。
 大漢和:(読み・意味の説明の中にでてくる「土苴」は「サ」で読む項目なので、おそらく)「土苴(ドサ)」=あくた、ちり、かす
 大字源:「ドショ、ドサ」=あくた、肥料にするごみ、一説にかす・くず、本物でないもの。一説に無心のさま。
 漢字源:「ドショ」=「其れ、土苴の如くして天下を治む」(荘子・攘王)←無心のさまの意か。
 字通 :「ドショ」 *字通には「サ」音の記載なし。

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その96 磬 慧 景 筴 蔕 倅 噫 萱 縒  藉 

2015年10月15日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●漢検漢字辞典第2版から・・・音の読み分け・・・
①「磬」(ケイ、キン、は(せる))
・「ケイ」:への字形の打楽器・・・磬鐘(ケイショウ)、磬折(ケイセツ)、鐘磬(ショウケイ)、磬控(ケイコウ)ー磬(は)せる
・「キン」:礼拝や読経のときに打ち鳴らす仏具=磬(キン)
②「慧」(ケイ、エ、さと(い)、かしこ(い))
・「ケイ」:慧眼、慧悟、慧敏・・・
・「エ」:慧眼(エゲン) ←仏教用語。 慧可断臂(エカダンピ)
③「景」・・・現行音は「ケイ、エイ」のみだが・・・
・景迹(キョウジャク) 
④「筴」(キョウ、サク、はし、はさ(む)、めどぎ、はかりごと)
・「キョウ」:はし(箸)、はさむ の意の場合・・・辞典には熟語記載なし。
・「サク」 :めどぎ・ぜいちく、はかりごと・計画 の意の場合・・・辞典には熟語記載なし。
⑤「蔕」(タイ、テイ、へた、うてな、とげ、ねもと)
・芥蔕(カイタイ)、苦蔕(クタイ、クテイ)、根蔕(コンタイ、コンテイ)  *「芥蔕」だけは「カイタイ」のみ。
⑥「倅」(サイ、ソツ、せがれ、たす(け)、にわ(か))
・「サイ」:たすけ、副の意のとき・・・倅車(サイシャ)
・「ソツ」:辞典には熟語記載なし。
⑦「噫」(イ、アイ、ああ、おくび)
・「イ」 :噫乎(ああ) ・噫嗚(イオ)
・「アイ」:噫気(アイキ、おくび)
⑧「萱」(カン、ケン、かや、わすれぐさ)
・「カン」:萱草(カンゾウ)
・「ケン」:萱堂(ケンドウ)、椿萱(チンケン)
⑨「縒」(シ、サク、ふぞろ(い)、みだ(れる)、よ(る)、よ(り))
・「シ」:参縒(シンシ)=糸のふぞろいなさま
・「サク」:縒綜(サクソウ)=入り乱れるさま
⑩「藉」(シャ、セキ、むしろ、し(く)、か(りる)、か(す)、よ(る)、かこつ(ける)、ふ(む))
・「シャ」:藉口(シャコウ)
・「セキ」:狼藉(ロウゼキ)、藉田(セキデン)=籍田、藉藉(セキセキ)

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その95 洒

2015年10月15日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●<漢検1級 27-②に向けての学習状況  その80>の「鋸屑(キョセツ)」・・・言葉や文章がよどみなく出てくるたとえ・・・
・はずかしい・・・漢検漢字辞典第1版にも第2版にも「鋸屑(キョセツ)」の意味②として、出てました(^^;)しかし、出典や意味の説明がないと、あっさりと読みすごしそうなところですねえ。漢検漢字辞典を隈なく読んでいる人には簡単だったのかも(^^;)・・・失礼しました。
●漢検漢字辞典第2版から・・・その1(雑談)・・・
・「鸚猩(オウショウ)」という熟語掲載あり。  *「鸚鵡(おうむ)と猩猩(しょうじょう)」のこと。どちらも人のことばをまねる。
・ま、漢検に倣って読んでおいたほうが良いでしょうが、大漢和・大字源では「オウセイ」。漢字源・字通には熟語なし。でも、漢検さんはどこから「オウショウ」を採録したんでしょう???
 *ついでに、漢検辞典に載っていた「鸚哥(インコ)」・・・一応念の為、調べたら、大漢和「オウカ」、大字源「オウカ、インコ」、漢字源「オウコ、インコ」、字通「オウカ」・・・ま、もうどうでもいいけど。ちなみに、「哥」は当て字で「コ」と読ませているのがありますね、哥倫比亜(コロンビア)とか国名で・・・。
●漢検漢字辞典第2版から・・・その2(音での読み分け熟語)・・・
・「洒洒落落(サイサイラクラク、シャシャラクラク)」の「洒」・・・今回、大幅に音読みの種類&音読み分けの熟語ともに増加していました。要注意かも。
①サイ、セイ:すすぐ、そそぐ、あらう ・・・洒掃(サイソウ)、澣洒(カンサイ)
②シャ:さっぱりとしているさま    ・・・洒脱(シャダツ)、洒落(シャラク)、瀟洒(ショウシャ)
③セン:つつしむさま         ・・・洒如(センジョ)
④ソン:おどろくさま         ・・・洒然 ←読みの振りはなかったが、「ソン」の所での熟語掲載なので「ソンゼン」と思われる。ただし、以下末尾の説明にも注意してください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<注>
・以上が漢検漢字辞典第2版上の「洒」の熟語ですが(ちょっとややこしくなりますが)、①「洒然」 ②「洒如」についてはちょっと注意が必要かも。
①「洒然」
・大漢和 ①「おどろくさま」のときは「ソンゼン」 ②「つつしむさま」のときは「センゼン」 ③「水がそそぐさま」のときは「サイゼン」 ④「心がさっぱりしているさま」のときは「シャゼン」と読みが分けられていました・・・これは面倒でも非常にわかりやすい。やはり、漢検辞典は不親切・・・間違いではないが説明不足ですね。 *大漢和以外の3辞典の読み・意味は、またマチマチでかなり混乱すると思うので掲載は割愛します。大漢和以外の読みもあるようです。
②「洒如」
・大漢和・大字源ともに「センジョ」。字通は「サイジョ」=恭しい。漢字源は熟語なし。ま、字通は、この際、無視ですね(^^;)
③その他、
・洒洒(シャシャ)=さっぱりと執着しないさま
・洒洒(ソンソン)=寒くておののくさま(大漢和)、冷え込む(字通)、「洒淅(ソンセキ)」=寒い(字通)
・洒腆(センテン)=饗儀を鄭重にすること(=洗腆)(大漢和) *「洗腆」については以前の記事で紹介済み。
のような熟語もありました。ご参考まで。
・「洒」は、文章中の意味によって読み分けをしっかりしないといけない漢字なのかもしれません!!
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👍👍👍 🐑 👍👍👍
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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その94 薀 熨 悁 圜 耆 亀

2015年10月14日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●<漢検1級 27-②に向けての学習状況 その90>の記事・・・
・コメントをいただいていた<「駘籍」・「駘藉」>問題、および「哀駘」の内容について補足を加えておきました。興味ある方はご参照ください。
●漢検漢字辞典第2版から・・・
・今、ざっとですが、第2版中で、①音の読み分けをしているもの ②熟語に音読みが載っているもの を中心に学習しています。
・たとえば、「苑」・・・これは準一級レベルですが・・・、
 ①エン、オン:その、庭。物事の集まる所・・・苑台、外苑、御苑、神苑、説苑(ゼイエン)・・・
 ②ウツ:ふさがる、つきる 熟語なし。 ←模試では、「ウツ」で読む熟語を出題した記憶あり。
となっています。こういうふうに、音で分けている場合で、両方に熟語があって、音読みも異なる場合は、そのように回答しないと×なんでしょうね。
・と、いうことで、ちょっと気になったので、大急ぎで、そのような音読み分けをしているところを探しています。まだ1/5ぐらいしか見てませんが、それでもありますねえ・・・。以下、第2版に載っている熟語のみ掲載しています。
①「薀」(ウン、オン)
  薀蓄(ウンチク)(=蘊蓄)
  薀藻(オンソウ)=(水草の場合、“オン”らしい)「きんぎょも」のことに用いられる由。
②「熨」(ウツ、イ)
  熨帖(ウッチョウ)=おさえる意。 ←「ウツ」読み。これはどこかで記事にした記憶あり。
  湯熨(トウイ、ゆのし)
③「悁」(エン、ケン)
  悁恚(エンイ)、忿悁(フンエン)・・・うれえる、いかる意の場合
  悁急(ケンキュウ)・・・いらだつ、あせる意の場合
④「甕」(オウ)
  甕天(オウテン)
  甕菜(ヨウサイ)←これなんかは、現行音にない読み。ヒルガオ科の多年草で茎・葉が食用で特に中国料理で用いられる・・・だって(ーー)。 しかし、こんなの、載せる意味あるのかねえ。
⑤「圜」(カン、エン)
  圜繞(カンジョウ)、圜流(カンリュウ)・・・めぐる、めぐらす意の場合
  大圜(タイエン)・・・まる、まるい意の場合
⑥「耆」(キ、シ)
  耆宿(キシュク)、耆老(キロウ)、耆旧(キキュウ) など・・・老いる、としよりなどの意の場合
  耆欲(シヨク)・・・たしなむ(「嗜む」)意の場合。
⑦「亀」(キ、キン)
  亀卜(キボク)ほか多数・・・“かめ”の意の場合。
  亀手(読みは出ていなかったが「キン」音のところに表示あり。「キンシュ」か。)*模試か何かで「キシュでも可か」と書いた覚えがありますが、「キンシュ」にしておいた方がよろしいですね。・・・「キン」の場合は、ひび、あかぎれの意。

👍👍👍 🐑 👍👍👍 まだまだありそうです、時間が許すかぎり、続けて載せていきたいと思っています 👍👍👍




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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その93 四字熟語演習

2015年10月13日 | 四字熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●漢検・四字熟語辞典から・・・
・同辞典以外からの出題も視野にいれて学習する必要はありますが、こと、ここに至っては新たに学習範囲を広げるよりは、同辞典を隅々まで復習したほうが良いと思い、復習しています。
・もう、何十回と読んでいる辞典の筈が・・・まだ見落としていたものがあった(^^;)「百薬之長」の類義語としての「ギテキ之酒」→「儀狄之酒」(*「儀狄」は、古代中国・夏の帝王・禹のとき、始めて酒を発明したとされている人の名)。
・過去問でも大項目では載っていなかった「衆口鑠金」が出題されたように、小さな字で類義語・対義語として載っている四字熟語も視野にいれて(時間があれば)復習したほうが良いかも知れない・・・。なにしろ、四字熟語は、「四字熟語」ジャンルだけでなく他の項目での出題も多々あり、全体の点数獲得・上乗せのためのドル箱みたいなものですから、疎かにできません。
・そういった観点から、同辞典の中で小項目で載っていた、気になる四字熟語を拾ってみました・・・問題形式で試してみてください👍
*「=」は類義語、「⇔」は対義語の意味です。 *解答は末尾に記載しています。熟語の意味・内容は(不明であれば)同辞典やネットなどで調べてみてください。
①別有天地=別有ドウテン
②万目睚眥=百口チョウボウ
③焚琴煮鶴=清泉タクソク=背山キロウ
④富貴福沢⇔貧賤ユウセキ
⑤伐性之斧=チクカ之馬
⑥鳳凰于飛=鴛鴦コウケイ
⑦不虞之誉⇔キュウゼン之毀
⑧羊頭狗肉=羊頭バホ
⑨比肩随踵=摩肩接踵=キカン成雨
⑩蘭摧玉折⇔蕭敷ガイエイ
⑪攀轅臥轍=攀轅コウバ
⑫同声異俗=習与セイセイ
・いかがでしたか?80%以上(ということは10問前後)回答できていればOKでしょう・・・。ちょっと不足気味な方は、時間の許す限り、漢検・四字熟語辞典を、何度も徹底的に復習されるべきですね👍

<四字熟語 解答>
①洞天 ②嘲謗 ③濯足・起楼 ④憂戚 ⑤逐禍 ⑥交頸 ⑦求全 ⑧馬脯 ⑨揮汗 ⑩艾栄 ⑪扣馬 ⑫性成

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その92 榜

2015年10月13日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●漢検漢字辞典第2版から・・・標榜の「」・・・だいぶ記載内容が増加しています・・・
<第1版> 音訓:ボウ、ホウ、ふだ 
      意味:①ふだ、たてふだ ②かかげしめす 「標榜」 ③むち、むちうつ *下つき:金榜、黄榜、虎榜、標榜
<第2版> 音訓:ボウ、ふだ、たてふだ、かか(げる)、むちう(つ)、ゆだめ、かじ、こ(ぐ)
      意味:①ふだ、たてふだ ②かかげる、かかげしめす 「標榜」③むち、むちうつ ④ゆだめ、弓の曲がり具合を直す道具 ⑤かじ、舟をこぎ進める道具 ⑥こぐ、舟をこぐ  *下つき:(第1版と同じ)
参考:<現行音訓読み>ボウ、ゆだめ、むちう(つ)、ふだ、たてふだ、かか(げる)、しめ(す)、かじ、こ(ぐ)
・音熟語は①と②の意味の熟語だけなので、なんで、こんなに、訓読みや意味を増やすんだろう・・・ホントに、他の記載内容とのバランスが悪い(ーー)また、増えているようでいて、訓読みの説明などは、実は確とした説明になっていないのでは???
・たとえば、「榜す」の読みが出たとしたら・・・「かかげしめ(す)」なんて回答したら×でしょ?現行読みでは「かか(げる)」と「しめ(す)」は読み分けしているのだから・・・。いいのかな、第1版も第2版も、こんな説明で・・・(ーー) 「榜(しめ)す」「榜(かか)げる」と載せてくれたほうがわかりやすくないですか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<ご参考>例によって、大漢和&字通ベースで以前に調べた音熟語です。
●榜:ボウ、ゆだめ、むちう(つ)、ふだ、たてふだ、かか(げる)、しめ(す)、かじ、こ(ぐ)
・ゆだめ:榜檠(ボウケイ)=ゆだめ
・むちう(つ):榜掠(ボウリョウ・ボウリャク)=むちうつ 、榜服=鞭うって罪にふくせしめる、榜撻・榜笞・榜楚=むちうつ 
・ふだ・たてふだ:榜札=たてふだ、遍く衆人に示すために設けた立札、榜令=立札に記した法令・命令、榜顔=進士の2番目の合格者を示す掲示板、榜花:進士及第者を発表する告示板、榜首=科挙の第一合格者、榜上=合格者を発表する掲示板、榜筆=(榜)額(のための?)の大筆(大筆:大きな字を書くのに用いる大きな筆)、榜字=(榜)額(のための?)の大字(大字:単純な字形の漢数字の代わりに用いる漢字)
・かか(げる):榜額=扁額=榜顔(壁上に額をかける、その額(大))、榜文=告示の文、
・しめ(す):榜示=立札で表示する=標榜・榜標、榜売=価格を公示する 
・かじ:「榜、船櫂也」:榜船=かい(かじ)で船をこぐ、榜声=舟を漕ぐかい(かじ)の音 
・こ(ぐ):榜声=舟をこぐ音 、榜船=こぎ船    *かじ(梶・舵・楫):水をかいて船を進めるのに用いる道具。櫓・櫂などの類。
<その他>
*榜具:拷問の道具、榜捶:刑罰に用いる杖  *榜様・榜例:手本、模範 *榜歌:ふなうた、榜師:舟人、榜人:船頭=榜夫

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その91 沮

2015年10月13日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●模擬試験問題・・・
・本番までアト2週間ですか・・・みなさん、ラストスパートでしょうか(^^)アクセス状況で、各模擬試験問題へのアクセスが多いですねえ、本番前の訓練に役立てば重畳ですが・・・それにしても「補習版その2」はやらない方が良いと言ったらアクセスが増えるのはどういうことでしょう(^^)・・・「怖いもの見たさ」でしょうか(^^)(^^)(^^)吃驚しないでくださいね👍👍👍
●漢検漢字辞典第2版から・・・「沮」・・・
<第1版> 音訓:ショ、ソ はば(む) 意味 ①はばむ。さまたげる。「沮止」 ②湿気の多い土地。「沮如」(←読みナシ) ①は「阻」が書きかえ字。
<第2版> 音訓:ショ、ソ はば(む)、ふせ(ぐ)、も(れる) 意味 ①はばむ。さまたげる。ふせぐ。「沮止」 ②さわ、湿気の多い土地。「沮如」 ③くじける。ひるむ。 ④もれる。もらす。 (「阻」が書きかえ字の熟語あり。沮止=阻止、沮喪=阻喪 沮(はば)む=「阻(はば)む」とも書く。)
<現行の音訓> ショ、ソ、はば(む)、ふせ(ぐ)、くじ(ける)、ひる(む)、も(れる)、さわ
・「沮如」の読み・・・
 大漢和「ショジョ」 漢字源「ソジョ」 大字源「ショジョ・ソジョ」 字通「ソジョ」・・・どっちでも良いのかな(^^;)
*ただし、一貫しているのは大漢和・・・同じような熟語で「沮泄(ショセツ)=にじみもれる」「沮道(ショドウ)・沮沢(ショタク)=低く湿気のある道や沢」・・・と、すべて「ショ」読み。
*ちなみに、これらの熟語についての他の辞典の読みを列挙すると、
 「沮泄」・・・漢字源「ソセツ」 大字源「ショセツ」 字通(熟語なし)
 「沮道」・・・漢字源(熟語なし)大字源「熟語なし」 字通(熟語なし)
 「沮沢」・・・漢字源「ソタク」 大字源「ソタク」  字通「ソタク」
*漢字源と字通はすべて「ソ」音読みのようですね。大字源は「ショ、ソ」混同タイプ。

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・以前に調べた、「沮」の熟語と音訓整理・・・ご参考まで。熟語の読みはほとんど大漢和・字通がベースとなってます。中に、「沮」以外にも1級漢字を含む熟語があります。
●「沮:ショ、ソ、はば(む)、ふせ(ぐ)、くじ(ける)、ひる(む)、も(れる)、さわ」
・はば(む):沮遏(ソアツ)=おしとどめる・阻止する、沮抑(ソヨク)=はばみ抑える・抑止 沮礙・沮害(ソガイ)=はばむ 、沮衄(ソジク)=はばみくじける
・ふせ(ぐ):沮短(ソタン)=妨げそしる
・くじ(ける):沮散(ソサン)=心がくじける 、沮靡(ソビ)=くじけなびく・気をのまれる、沮壊(ソカイ)=くじけやぶれる・くじける・はばみやぶれる
・ひる(む):沮喪(ソソウ)=失望落胆する、くじけ弱る・気落ちする、沮胆(ソタン)=胆をつぶす
・も(れる):沮憤(ソフン)=憤りをも(洩)らす、沮漏(ショロウ)=にじみも(泄)れる
・さわ:沮丘(ショキュウ):水を背にした丘(阻丘)、沮道(ショドウ):低く湿気のある道、沮沢(ショタク):低く湿気のある地、沮如(ショジョ):低くて水にひたりやすい土地

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その90 駘

2015年10月12日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●漢検漢字辞典第2版から・・・
・「春風駘蕩」、「駑駘」などの「」・・・
・今度は第1版と第2版の内容をそのまま載せてみましょうか・・・比較すると、いかに変わっているかが一目瞭然かも。
<第1版> 音:タイ・ダイ 訓:(表記なし) 意味 ①にぶい。のろい。②広くゆったりしている。のどかである。「駘蕩」 下つき:「駑駘」
<第2版> 音:タイ、ダイ 訓:にぶ(い)。ふ(む) 意味 ①にぶい。のろい。②広くゆったりしている。のどかである。「駘蕩」 ③ふ(踏)む。「駘籍」 ④ぬぐ。馬がくつわをはずす。 ⑤「哀駘」は、さえないさま・みにくいさま。 下つき:「駑駘」
(参考)現行の「駘」の読み:タイ、ダイ、ぬ(ぐ)、にぶ(い)、ふ(む)、のど(か)、みにく(い)
・ね、だいぶ変わって内容も増加している一方で、きわめて不親切で説明不足なことが一目瞭然・・・(^^)何をどう理解して覚えれば良いのか、よくわからない記述だと思いませんかあ(ーー)
・ま、とりあえず、試験も近いので、漢検記載の熟語で目新しい「駘籍」と「哀駘」の説明を・・・
駘籍(タイセキ)」:しのぎ踏みにじる(大漢和)ふみにじる(字通) 「兵、相、駘“藉”す」(史記) *他の意味もありますが割愛。 (注)漢検では、タケかんむりの「籍」だが、大漢和(および他の辞典)では、出典も含めて(調べた範囲では)すべてクサかんむりの「藉」。
哀駘(アイタイ)」:(私の調べた辞典では漢検の「さえないさま」という意味は見いだせなかったが・・・←漢字源に「さえないさま。姿の醜いさま。」とあった。
 大漢和:①醜いさま ②複姓  「衛に悪人あり、哀駘它(アイタイタ)と曰う」(釈文:哀駘=醜貌、它=其の名なり)
 大字源:容貌の醜いさま
 漢字源:人名。春秋時代、衛の人。「哀駘」は姓、名は「它」。顔は非常に醜かったが、魯の哀公は国政を担当させたという。
 字 通:(「哀駘」の熟語記載あるも説明なし。)
と、こんな感じです・・・漢検も不親切と言えば不親切ですが、各辞典がこうだと、説明しきれないのかも(^^)
・でも、なんで、こんな中途半端な音訓・意味・熟語の記載になるのか、あいかわらず、不満というか、怒りを覚えてしまう今日この頃・・・。

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・以前の「熟語の読み・音訓整理」記事で紹介した(と思いますが(^^;))、「駘」の熟語と音訓整理を、一部重複してますが、ご参考まで載せておきます。
●駘:タイ、ダイ、ぬ(ぐ)、にぶ(い)、ふ(む)、のど(か)、みにく(い)
・ぬ(ぐ):駘銜(タイカン):馬の銜をはずす≒ぬぐ 説文解字「馬の銜を脱する也」
・にぶ(い):駑駘:にぶい馬、のろい馬=羸駘(ルイタイ)
・ふ(む):駘藉(タイセキ):ふみにじる、相掩映する(大)「兵、相、駘藉す」(史記) (参)掩映:① 覆い隠すこと。 ② 照り映えること
・のど(か):駘蕩:とりとめもなく広い、のどか
・みにく(い):駘背(タイハイ)=老寿 *この駘は「鮐(タイ・ふぐ)」に同じ(対象外漢字)。→「鮐背」:ふぐのようなしみのある老人という意味。

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その89 馘 剥

2015年10月12日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

(今朝の開館前のアビスタ図書館と公園入口の閑散とした風景・・・気持ちの良い朝でした)
●漢検漢字辞典から・・・「」・・・
・以前、「馘首」の「馘」・・・「馘耳」なら、「馘(みみき)る」と紹介しましたが、漢検漢字辞典に「馘耳」以外に、「俘馘(フカク)」も「みみきる」に対応する熟語として載っていました。
俘馘
・大漢和:俘と馘。俘はとりこ、馘は敵を殺して截りとった耳。漢字源:敵を生け捕りにしてその左耳を切り取る。大字源:(ほぼ大漢和と同内容) 字通:生け捕りにすること。左耳を截る。
・だから、「馘耳、俘馘 -馘る」なんて、熟語・一字訓読問題では「みみき(る)」と回答しないとマズイでしょうね・・・。
・ちなみに、「斬馘」とか「馘首」なら、「くびき(る)」でOKのようです・・・。
・ついでですが、「馘」の本字は「クビへん」ではなく「ミミへん」だったようですね、だから、もともとは、「耳きる」が語源なんでしょうね。
●過去問&問題集から・・・
・「剥棗」・・・「ホクソウ」か「ハクソウ」か・・・私のやった問題集では「ホクソウ」だったが・・・。
・漢検漢字辞典第2版には「ハク、表外ホク」とあるのみで、この熟語は記載なし。*第2版では音訓・意味ともかなり増加しています。ただし、「ハク=はぐ、はがす、むく・・・。ホク=とる、撃つ」と音での意味分けをしています・・・第1版には無かった内容です・・・
・さて、
  大漢和「ホクソウ」=棗の実を打ち落としてとる、転じて、陰暦8月の異称
  字通「ハクソウ」=棗の実をわる
  *他の漢和辞典、国語辞典には当該熟語なし。
  *ネットや他のブログでは「ハクソウ」が優勢のような感じ・・・
・ここは大漢和に軍配が上がりそうですねえ・・・。ついでに、「ホク」と読む熟語はこの大漢和の「剥棗」しか見当たらなかったゾ!!
・ついでのついでですが、過去の当ブログの文章題で出した、(戸を叩いたり、訪問者の足音などの音の形容である)「剥啄」・・・これはすべての辞典で「ハクタク」でした・・「剥剥(ハクハク)」も同様に「こつこつ」という音の形容。囲碁を打つ音という説明のある辞典もあった。「打つ」のだから、「ホクタク」とか「ホクホク」とか読むのかと思ったら違うんだ・・・。

👍👍👍 🐑 👍👍👍 今年のトラはおわった(ーー) 某かんとく、「“憂愁”の美」、いや、「“有臭”の尾」でした、何はともあれ、オチュカレ👍
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