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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

「羅襪」の読み (大漢和・字通) ~記事追加のお知らせ~

2017年06月20日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・「過去問の精査から 羅襪 ・・・襪 韈 布韈青鞋 アイテイ(鞋底)に遭う ・・・」2017年06月12日 | 過去問等の深掘りシリーズ
 に、以下を追加補筆してあります。


 ●H25-3「微歩して羅襪軽塵を生ず」・・・<羅襪>の音読み問題・・・標準解答は“らべつ”

・“らばつ”は✕なのか・・・“らばつ”と書いて〇(あるいは✕)になった人はいないのかな???
 (理由)
  ①信用できそうなネット上のブログなのでは(この詩そのものの文ではないが)他の唐詩の中の「羅襪」に“らばつ”とルビしているものもある。
  ②大漢和や字通は“バツ”音しか無し・・・「羅襪」の読みは?・・・・*当該辞典では未調査・・・早く調べに行きたいのだが・・・
<2017.6.20追記>
  「羅襪」:大漢和も字通も、これだけは“らべつ”だった・・・ちなみに、字通では「襪」の字は掲載されていないのに「羅」のところに「羅襪(らべつ)」は掲載されていた・・・。字通は、「韤」のところに「韈」のみ(同)扱いで記載されている。


・・・・以下、略・・・  」

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過去問の精査から 羅襪 ・・・襪 韈 布韈青鞋 アイテイ(鞋底)に遭う ・・・

2017年06月12日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●H25-3「微歩して羅襪軽塵を生ず」・・・<羅襪>の音読み問題・・・標準解答は“らべつ”

・“らばつ”は✕なのか・・・“らばつ”と書いて〇(あるいは✕)になった人はいないのかな???
 (理由)
  ①信用できそうなネット上のブログなのでは(この詩そのものの文ではないが)他の唐詩の中の「羅襪」に“らばつ”とルビしているものもある。
  ②大漢和や字通は“バツ”音しか無し・・・「羅襪」の読みは?・・・・*当該辞典では未調査・・・早く調べに行きたいのだが・・・
<2017.6.20追記>
  「羅襪」:大漢和も字通も、これだけは“らべつ”だった・・・ちなみに、字通では「襪」の字は掲載されていないのに「羅」のところに「羅襪(らべつ)」は掲載されていた・・・。字通は、「韤」のところに「韈」のみ(同)扱いで記載されている。


(漢検2)
韈(ベツ、たび、くつした):たび(足袋)。くつした。
襪(ベツ、バツ、たび、くつした):たび(足袋)。くつした。「襪線

*「韈」と「襪」はそれぞれ許容字にも異体字にもなってない・・・ということは、別の漢字扱いっていうことか?
(大字源によれば、「韈」は「襪」の別体字で、本字は「韤」(対象外漢字))
(大漢和では、「韤」のところで「「韈」に同じ。」とある。)

*漢検2の「襪線」には読みフリないが、ほとんどは“ベッセン”と読んでいる・・・当ブログでも、 
 「ベッセン(襪 線)之才」:自分の才能を言うときの謙譲語 (26-③対策 故事成語類と関連四字熟語 (実践問題その7))
 襪線之才(ベッセンノサイ):自分の才能を言うときの謙譲語 (広辞苑その他から収録した四字熟語)
 など・・・。
ただし、大字源・漢字源では「ベッセン・バッセン」両読み。(ただし、「襪才」は「ベッサイ・ベツザイ」(大字源)と、“ベツ”読みのみ)

 (参考)大漢和・字通の“バツ”読み熟語  *バツ(漢音)ベツ(慣用音)・・・大字源・・・

 襪衣(バツイ)=足袋の異称。襪線(バッセン)=たびの糸。「襪線の才」「襪才(バッサイ)」、襪布(バツフ)=足袋をつくるきれ。
 襪子(バッシ)=くつした、たび。襪底(バッテイ)=くつしたの底。襪帯(バッタイ)=くつした止め。

  *以上は大漢和・字通(ともに、“バツ”音のみ)。辞典によって読みが異なる熟語あり。


布韈青鞋(青鞋布韈)・・・漢検四字熟語掲載熟語・・・
・布韈・・・「布“襪”」という熟語はないのか・・・

*四字熟語辞典にも「布“襪”とも書く」とはなっていない・・・ネット上にも「布“襪”」は見当たらない・・・
*漢検2には「布韈」「布襪」とも掲載ナシ・・・
*大字源も「布“韈”青鞋」のみ・・・大字源によれば、「韈」は「襪」の別体字(本字は「韤」(対象外漢字))ということだから、「布“襪”」でもよさそうだが・・・ダメなんだろな・・・「布“襪”」では通用していないようだし、「青鞋」のほうが“革へん”だから合わせているのかな・・・

・ついでに「青鞋(セイアイ)」のほうも「セイ“カイ”」ではダメか、調べたが・・・ダメそう・・・
*大字源も“セイアイ”読みのみ
*漢検2も“セイアイ”読み。他の熟語は“アイ”“カイ”両読みとなっているのだが・・・
(漢検2)
鞋:アイ、カイ、くつ   *(大字源) アイ(慣用音)カイ(漢音)
意味:くつ。わらじ。「鞋底」
下つき:青鞋(セイアイ)・草鞋(ソウアイ)・(ソウカイ)・<わらじ>・芒鞋(ボウアイ)・(ボウカイ)
大見出し:鞋(くつ) 〈鞋底魚したびらめ>
*ちなみに、
「青鞋(セイアイ)」:わらじのこと  
「布韈(フベツ)」:脛を保護するために巻く布製の脚半のこと
「鞋底」:(大漢和・字通・大字源“アイテイ”) くつのそこ、くつのあと、あしもと
「芒鞋(ボウアイ・ボウカイ):(芒(すすき)読みは和語(邦語)だから、この「芒」は、「茅に似た草」のことらしい。だから、「芒鞋」=「わらぐつ → 身分の低い者のくつ(大字源)」ということらしい。 (ついでに、「芒履(ボウリ)」も同様の意味で、「わらぐつ」のこと。)

*〈鞋底魚したびらめ>は当て字読みだが、音読みだと“アイテイギョ=ひらめの異名(大漢和)。

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<今回の精査で仕入れた新知識・情報など>

●「アイテイ(鞋底)に遭う」:(北宋の楊億の故事からとか)文章の草稿を作って人に添削されること ・・・漢字・熟語は簡単だけど、こんなの、出されても知らなければ絶対といってよいほどできない難問だろうな・・・(故事の内容は未調査)


●(「布」で「布韈」のところを見ていたら、そのそばに・・・)

 布縷之征(フルのセイ):布とより糸を税として取ること。征は税。(孟子)」とあった・・・四字熟語で出ることはないだろうが、読み問題ぐらいで出るかも・・・漢検四字熟語辞典の「夫家之征」や「夫里之布」とゴッチャになりそうだ・・・

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過去問の精査から ~睦姻~

2017年06月02日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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・過去問の精査は完了済み:「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・
・今は、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・(む、むずかしい・・・あれだけやったのに、今見ると、さらに奥が深く広い・・・)

●H17-1の文章題(岡倉天心「円山応挙」より)・・・

・文章中に、「・・・先生博愛慈仁にして、族戚を睦姻し、を憫恤す・・・」(問題自体は「憫恤(びんじゅつ)」の読み問題)とあった。

・問題ではなかったのだが、「睦姻」の読み・・・問題中に当方のメモで“むついん”と記載してあった・・・なぜこういう読みなのか、記憶が定かでないので、とりあえずネットで調べたら、octave さんの記事にも「睦姻(ムツイン)」とあった。
・それがなんと「漢検分野別精選演習」の中で「睦姻(ムツイン)」ということばが出てきているとの事。
・ここ、2、3日、ずっと思い出そうとしていたのだが、この、岡倉天心の「円山応挙」はネットの青空文庫になかったから、自分で図書館に行って原典に当たったのかもしれない・・・でも原典といっても、そのルビか何かに“むついん”と記載してあっただけかも・・・

(今、図書館にも行けず、なんとも歯痒い思いをしているのですが、手元の辞書類(国語辞典や漢和辞典など)には、この「睦姻」の熟語が掲載されていないので、よくわからない・・・)


・ここでの意味はなんとなく「親戚、姻族などとも仲良くする」ということなんだろうけど・・・もともとは周礼にある六行(りくこう)で人の勤しむべき六つの行い「孝・友・睦・姻・任・恤」の「睦」と「姻」を合わせた熟語のようだ・・・

・でも、なんで“むついん”?・・・そもそも、この熟語は音読みなのか訓読みなのか・・・湯桶(ゆトウ)読みで、“むつイン”なのか・・・
・また、音読みで「ボクイン」ではダメなのか・・・「睦言」は「むつごと」と読むしなあ・・・“むつゲン”とは出てないし・・・他の音熟語はみんな“ボク”だし・・・


*この辺がよくわからない・・・「漢検分野別精選演習」って持ってないので調べようがないが、これって音読み問題なのか、それとも文章題か何かで出てるんだろうか・・・

*誰か、詳しい方がいたら教えてほしいな・・・

<2017.6.4追記>
・図書館で「岡倉天心全集3」(平凡社)の原文を見てきた・・・。ルビは“ボクイン”だった。原文そのものにルビがあったのか、編集者のルビなのか、凡例を見てもよく分からなかったが、どうも、原文ルビのようではあった・・・。
とすると、ますます“むつイン”と自分でメモしたのは何だったのか、ますます分からなくなった(ーー)
・ついでに、念の為、大漢和・字通にも当たったが。両辞典ともに「睦姻」の熟語はナシ・・・大漢和には睦事(むつごと)睦月(むつき)はあったが、両辞典ともに他の熟語はすべて“ボク”音だった。・・・大漢和には、「睦婣(ボクイン)」という熟語はあったが・・・この「婣」はどうも「姻」と同義のようではあるが・・・


(参考:ネットから借用) 周礼の六行の中の“二事”・・・
 (二事にも六つの行為がある。すなわち、)
   孝:父母によく仕える行為
   友:兄弟が仲良くする行為
   睦:親族を大事にする行為
   婣(姻):縁者を大事にする行為   
   任:友人に誠を尽くす行為
   恤:困窮者をあわれむ行為

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過去問の精査から ~経始亟(すみ)やかなる勿れ~

2017年05月30日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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(昨日、過去問の精査は完了・・・「H18~H23」、「H24~H28」、「H4~H17」の順で精査完了・・・今日からは、自己作成の模試を直近の模試からさかのぼって復習中・・・む、むずかしいじゃないかあ・・・)

●H17ー3の訓読み問題「経始亟(すみ)やかなる勿れ」・・・訓読みの問題でなく、「経始」について

<広辞苑>
 経始(ケイシ):①(詩経・大雅)測量して位置を定めること。工事を始めること。 ②物事をし始めること。

<詩経・大雅>(「東洋・西洋の古典書籍・・・古今名言集・・・」から抜萃。

 詩経-大雅[文王之什][霊台]
 詩序
 霊台は、民始めて付くなり。
 文王命を受けて、而して民其の霊徳有りて以て鳥獣昆虫に及ぶを楽しむ。

 詩文
 霊台を経始す、之を経し之を営す。
 庶民之を攻おさめ、日成らずして之を成せり。
 経始は亟(すみ)やかにする勿れ、庶民子来(しらい)す。
 ・・・(以下、略)・・・

 *経始(けいし):経営を始める、営造をはじめる。地わりをして家を建て始める。測量して位置を定めて工事を始めること。


 *こういうところにも(漢字・熟語自体は難しくはないが)、ひっそりと、歴史的に由緒ある熟語が紛れ込んでいることがある*
 
 *この後も詩経の詩は続いていて、「経始は亟(すみ)やかにする勿れ・・・」の文意が分かってくるのだが、ここでは割愛。

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過去問の精査から ~善賈を求めて沽らんか~

2017年05月29日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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(そろそろ、過去問の精査もH17を残して完了予定・・・「H18~H23」、「H24~H28」と精査して、今、「H4~H17」と精査している最中・・・精査の順番は意図的にしている・・・一番出そうな年代を最初に熟した・・・)

●H16-3文章題(中島敦「弟子」より)「・・・善賈を求めて沽らんか」・・・「善賈」と「沽らんか」の読み問題・・・後者は「沽(う)らんか」・・・

・標準解答をみたら、「善賈」の読みは「ぜんか、ぜんこ」となっていた!!

・何度か、「賈」の記事で、賈(コ)か賈(カ)で意味が異なる説明をしてきたけど、標準解答ではどちらの読みでも良いようだ・・・さすがに、2説あるので、両方ともに〇ということにしているんだろう・・・

・漢検辞典では「カ」と「コ」の意味の使い分けはしていないが、各漢和辞典では、だいたい、
  カ:価(あたい)、ねだん  コ:うる、あきなう、商人  などの意味になっている・・・。

・漢検2だと、
 意味 : ①かう。うる。あきなう。また、あきない。あきんど。「賈衒(コゲン)」 ②あたい。ねだん。類)価 ・①②估(コ)
 下つき:商賈(ショウコ)・書賈(ショコ)・良賈(リョウコ)
 大見出し:賈う(あきな-う) 賈人(コジン) 賈船(コセン)
 と、賈(コ)の熟語ばかり・・・

 *「售(シュウ、うーる)」のところにも「售賈(シュウコ)」という熟語あり。

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過去問の精査から ~白蘋緑蒲かつて動かず(文章題中の闕文)~

2017年05月28日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●H15-3の文章題(幸田露伴「連環記」より)に、「・・・定基が定基であったなら、一石が池水に投ぜられたのであったから、波瀾淪漪(りんい)はここに生ぜずには済まなかったろう。然し寂照は寂照であった、白蘋緑蒲、かつて動かずであった。・・・」という文あり。

●別に出題箇所の文ではないので問題はないのだが、後半の「然し寂照は寂照であった、白蘋緑蒲、かつて動かずであった」の「・・・白蘋緑蒲、かつて・・・」の文意がイマイチよくわからなかった・・・
 *「白蘋(はくひん)」:白い(花)のなるうきくさ (という意味だろう)
 *「緑蒲(りょくほ)」:緑色したガマ(の葉)   (という意味だろう)

●文章題でよくあることだが、どうも闕文のようなので、青空文庫を調べたら、やはり・・・

「・・・定基が定基であったなら、一石が池水に投ぜられたのであったから、波瀾淪漪(りんい)はここに生ぜずには済まなかったろう。然し寂照は寂照であった、鳥影が池上に墜ちたのみであったから、白蘋緑蒲、かつて動かずであった。・・・」となっていた(ーー)


・つまらない時間を費やしてしまった・・・こういう、文意のわからなくなる闕文の出題っていかがなものなんだろうか・・・

*ちなみに、色々と調べていたら、

「白蘋」:白い花の咲く浮き草

「白蘋」:かの有名な石川啄木の「啄木」にする前の雅号

ということだった。

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過去問の精査“+α(プラスアルファ)” ・・・濡染 ・・・

2017年05月28日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●H14-3の文章題(中村正直「西国立志編」)の一節「・・・是れ、夙慧なるに非ず、濡染の致す所なり・・・」
●問題は「夙慧(シュクケイ)」の読み・・・
●「濡染(ジュセン)」・・・漢検2辞典にも熟語掲載あり。知ってたけど、ネットなどにあまり無いようなので一応念の為載せておく・・・

<漢検2>
濡:意味 :①ぬれる。ぬらす。うるおう。「濡染」 ②とどこおる。ぐずつく。「濡滞」 ③こらえる。たえしのぶ。
*「濡染」・・・大見出しはナシ。したがって、意味までの説明もナシ。

<大字源>
濡染(ジュセン):①うるおいそまる。見たり聞いたりするうち、自然に能力がつくこと。「目濡耳染、不ㇾ学以能」(韓愈の・・・公の墓碣銘)
         ②うるおしそめる。筆で字や絵をかくことをいう。


*当ブログ「漢検1級28-3に向けて <syuusyuu 模擬試験問題その4 > 2016年12月23日 」にて、四字熟語で出題済み。

  目濡耳染(もくじゅじせん):見たり聞いたりするうち、自然に能力がつくこと。 「濡染」(漢検2)

*四字熟語でなくても、語選択問題で「見たり聞いたりするうち、自然に能力がつくこと」で出るかもね・・・簡単な熟語だけど、漢検2にも掲載されているし、出題される可能性はありそうだ・・・

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過去問の精査“+α(プラスアルファ)” ・・・“ケンセン”の至り・・・

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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●H14-1文章題(正岡子規「獺祭書屋俳話」)中の文章の一節・・・「・・・一座感賞して、三代集中のものとせり。ケンセンの至りなり。・・・」
●別に問題ではなかったので“ケンセン”は「健羨」と書いてあった・・・

・ネットなど(国語辞典など)で調べると、
<健羨>
デジタル大辞泉:非常にうらやましく思うこと。「世の人の尊重の的、 ―の府となる昔いわゆるお役人様」〈二葉亭・浮雲〉
ネット上のブログ:健羨:〔健は「非常に」の意〕「うらやましくて たまらない」意の古風な表現

などと出ていた。広辞苑にはこの熟語の掲載はなかった・・・。

・念の為、大字源でも調べたら、
<健羨>
①むさぼって飽くことがない。健も羨も、むさぼる意。「大道の要、健羨を去り、聡明を黜く」(史記) *当方の書下ろし
②深くうらやむ。
とあった。
 
*わが国では「ケンセン(健羨)の至り」という成句で通用しているようだ・・・。ちょっと古風な言い方らしいが・・・。
*故事成語類で、上記①の「大道の要、ケンセン(健羨)を去り、聡明を黜く」というような出題が・・・ないな、こりゃ。・・・

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過去問の精査“+α(プラスアルファ)” ・・・「素袍・素襖」 「蘇芳・蘇方・蘇枋」

2017年05月28日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●H13-1高山樗牛「滝口入道」の文章題中の「・・・そよ吹く風毎に素袍の袖を掠むれば・・・」・・・
・読みでも書き問題でもないが、ちょっと気になったので・・・
・「素袍」の読み・・・「すおう」なのだが、「袍(ホウ、ボウ)」には現行音に“オウ”はナシ、また、大字源をみても「オウ」音ナシ、そもそも「素袍」の熟語も記載ナシ・・・
・国語辞典では、みな、「素襖・素袍(すおう)」となっている。
・たぶん、邦語としての読みなんだろう・・・歴史的民俗用語ってやつか?

・現行音にない読みも出ることあるから、「素袍(すおう)」と覚えておくか・・・ *ふつうは「素襖(スオウ)」と書くが・・・

*ちなみに、漢検2辞典では、以下のように「袍」「襖」のところには、「素袍」の記載なく、「素」のところにのみ、「素袍」とあった。

「袍」のところ:ナシ
「襖」のところ:「意味 ①ふすま。からかみ。 ②うわぎ。あお。昔の衣服。「素襖」 ③わたいれ。」とあるのみ。
「素」のところ:
  素襖・素袍(スオウ):直垂(ひたたれ)の変化した衣服。麻地に家紋を染め出したもの。室町時代に庶民が平服として常用したものが、武士も着るようになり、江戸時代には下級武士の礼服となった。

●ついでに、「漢検1級28-3に向けて <syuusyuu 模擬試験問題その2 > 2016年12月19日  」の書き問題で、
「7.表着はスオウの織物だった」と出題したけど、これはわざと「素袍または素襖」と書かせようとした“ヒッカケ”問題・・・
*解答欄に記載したとおり、解答は「7.蘇芳・蘇方・蘇枋(×素袍・素襖は直垂の一。)」

*問題文(書き問題、文章題でありうる・・・)をよくみて、「蘇芳・蘇方・蘇枋」なのか「素袍・素襖」なのかを見極める必要がある・・・。
(参考)
蘇芳・蘇方・蘇枋:①マメ科の落葉小高木。インド・マレーシア原産。葉は羽状複葉。春、黄色い花が咲き、赤いさやをつける。心材やさやを煎(セン)じた汁から赤色の染料をとる。 ②染め色の名。黒みを帯びた赤色
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過去問の精査“+α(プラスアルファ)” ・・・比比・・・

2017年05月27日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●H12-2の森鴎外の文章題・・・「・・・酸鹹を錯らしむる・・・」の次に、「比々皆是なり」と続いていた・・・
●別に問題文ではなかったけど、読みも意味も気になったので調べた・・・

<比:小学…ヒ、くら(べる) 準1…ころ、たぐい、なら(ぶ)>
・漢検漢字辞典・漢字ペデイアには「比比」はナシ。

・広辞苑
 比比(ヒヒ):物事のつらなるさま。また、みな同じ状態にあるさま。「・・・として皆然り」
 (ついでの調査)
(狒狒(ヒヒ):略。)
(霏霏(ヒヒ):①雪・雨などがしきりに降るさま。「・・・として降る雪」 ②物事が続いて絶えないさま。)

・大字源
 比比:①しきりに。頻頻。②すべて。みな。処処。

・その他の(ネット上の)国語辞典など・・・
 (デジタル大辞泉)
 物事が並びつらなるさま。「怪を信ずる者―として皆然り」〈津田真道・明六雑誌二五〉
 一様に同じような状態であるさま。どれもこれも。「専ら勧懲を主眼として稗史を編む者―是なり」〈逍遥・小説神髄〉
(大辞林・第三版)
 物事の並び連なるさま。 「怪を信ずる者-として皆然り/明六雑誌 25」
 並んでいるものがみな同じ状態にあるさま。どれもどれも。しばしば。 「裏店の奥-此類なり/獺祭書屋俳話 子規」


*「比比」の意味合いは、あちら(中国、古代の漢語としての使い方)とこちらでは少し違うようだ・・・だから、「比比」=「頻頻」、「比比」=「処処」なんて同義語問題は(たぶん)出題されないだろう・・・

*書き問題で
 ・「ヒヒとして・・・云々」なんかで「比比(比々)」と「霏霏(霏々)」を書き分ける問題なんかは出そうではある・・・
 ・「霏霏」の用例も国語辞典などで調べたが、
   「ヒヒとして・・・降る」なんかはわかりやすいが、「ヒヒとして・・・絶えない」と出たら「比比」ではなく、「霏霏」と書くようだ。

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過去問の精査“+α(プラスアルファ)” ・・・酸鹹・甘鹹、一跌 ・・・

2017年05月27日 | 過去問等の深掘りシリーズ
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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<その壱>
●H12-2の森鴎外の文章題から・・・「・・・酸鹹を錯らしむる・・・」・・・「酸鹹(サンカン)」「錯(あやま)らしむる」の読み問題・・・
●H12-3の幸田露伴の文章題から・・・「・・・甘鹹の和を尋ぬる・・・」・・・「甘鹹(カンカン)」の読み問題・・・

・「酸鹹」も「甘鹹」も、熟語としてあまり通用していないようなので、読めれば良いレベルだとは思うが、いろいろ調べると、これらの熟語を構成している語は、すべて「五味(ゴミ)」の要素だということがわかる。
・以下は広辞苑から・・・*ネット上の各辞書などもほぼ同じような意味を掲載している・・・
 五味:①五種の味、すなわち甘・酸・鹹・苦・辛の総称
    ②仏教で、牛乳を精製する過程における五段階の味。乳味・酪味・生酥(ショウソ)味・熟酥味・醍醐味。また、仏の教えが衆生の能力に応じて順次深くなっていくことにたとえる。涅槃経に説く。

・ついでに、「鹹」について、漢字ペデイアで掲載している熟語も見る・・・
 (漢字ペデイア)
  意味:しおからい。しおけ。「鹹苦」「鹹水」
  大見出し:〈鹹草(あしたば)> 鹹湖(カンコ) 鹹水(カンスイ) 鹹い(から-い) 鹹漬(からづけ) 鹹味(カンミ) 鹹い(しおから-い)
 
  *「鹹苦(カンク)」(=塩辛くてにがい)、「鹹味」などは、“五味”からきている熟語だとわかる・・・
・余裕があれば漢和辞典もしらべてみる・・・
 (大字源)
  鹹苦(カンク)=塩辛く苦い。鹹湖=塩分を含んだ湖。鹹水湖。(対)淡水湖。鹹壌=鹹土=塩分を含む土地。鹹鹵(カンロ)=塩分が多いこと。また、その荒地。 ・・・甘鹹。酸鹹。辛鹹。大鹹。・・・

  *国語辞典などでは、文章題の「甘鹹」「酸鹹」は見当たらなかったが、漢和辞典だと、このようにあることがわかる・・・

・さらに、ついでに、広辞苑で出ていた「酥」の字についてもしらべる・・・ 
 (漢字ペデイア)
 意味:ちちしる。ウシやヒツジの乳で作った飲料。「酥酪」
 大見出し:酥油(ソユ)

・・・とかなんとか、いろいろと調べていくと、単なる漢字や熟語だけでなく、知識・教養の幅や奥行が広く深くなっていくことがわかる。これが漢検1級学習のホントの“醍醐味”なんだということが実感できてくる・・・と思いませんか(^^)

<その弐>
●27-3の佐久間象山の文章題にあった、「一跌を経れば一知を長ず」・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (28-2用) 上級者用(その2)」で故事成語類(になるかどうかわからんが)「イッテツを経れば一知を長ず」で出題済み。

・今日、この「一跌」を調べていたら、向こう(中国)では成句・四字熟語として「一跌不振」なんていう語があることがわかった・・・
・漢検四字熟語辞典に掲載の「一蹶不振」と同様の意味合いのようだ・・・
・「一跌一知」(弊方の覚え方)に加え、新たに、「“一跌”不振」という四字熟語も仕入れることができた・・・

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愚臣、不諱(フキ)の朝に処(お)る ~ 過去問の精査“+α(プラスアルファ)”の学習の仕方 ~

2017年05月26日 | 過去問等の深掘りシリーズ
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●H12-1過去問の音読み問題・・・「愚臣、不諱の朝に処る」・・・「不諱」を読ませる問題・・・解答は“フキ”・・・
●意味は省略・・・(ネット上のどこかに書いてあると思う)
●故事成語類でも出題されそうな問題ではあるけど、ここでは“過去問の精査”につづき、更にその上を行くやり方について・・・

<1>「不諱」・・・勿論、音読みができるようにするのが第一、次に、この意味を調べる・・・漢和辞典でなくても国語辞典に出てるのも多い・・・
 不諱(フキ):「不諱・不忌」(フキ) (広辞苑)①諱み憚らずに言うこと。直言。 ②避けることのできないこと、すなわち、
 ・これだけでも以下のように相当の知識が増える・・・
  ①不諱は「不忌」とも書くんだ・・・ 
  ②普通、「忌み憚らず」と書くけど、広辞苑では「諱み憚らず」と書いてる。「諱」は「いみな」だけでなく「諱(い)む」という読みもある・・・
  ③「不諱=不忌」=直言なので、 直言=ふき という同義語問題にもなりそうな熟語だ・・・
  ④広辞苑の意味②では「死」という意味もあるんだ・・・(注)これは要注意・・・他の“フキ”でも死を意味する熟語あるため・・・

<2>「フキ」の同音異義語を調べる・・・国語辞典に出ている、同じ「フキ」読みの熟語もざっと見てみる・・・
 ・広辞苑では(植物名などをのぞき)、

  不軌(フキ):①おきてを守らないこと。法に従わないこと。 ②むほんを企てること。反逆。「・・・をはかる
  不起(フキ):(再び起たない意)病気が治らないこと。また、世を去ること。「・・・の病(やまい)」
  不帰(フキ):帰らないこと。また、帰るのを忘れること。忘帰。転じて、死ぬこと。
  不器(フキ):天性の器量のない者。
  不羈(フキ):(「羈」はつなぐ意)①しばりつけられないこと。束縛されないこと。おさえつけにくいこと。「奔放・・・」 ②才識すぐれて常軌で律しがたいこと。「・・・の才
  
  *その他、「付記・附記」「富貴(フキ)」(➪“フウキ”の項への指示あり)・・・などあり。

 *これらの中には、<1>と同じように、同義語問題や語選択問題になりそうな熟語もある。また、熟語の文例や表現の仕方などもあるので、書き問題や文章題で出た時に、どの“フキ”なのかを訓練しておくのも勘を養うのに良い・・・

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過去問の“精査”が大事・・・

2017年05月26日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●過去問の問題個所と解答のみを理解・復習するのでなく、その周辺を“深掘り”することが大事だとは、以前から、このシリーズで力説していますが、
自分で言っておきながら、まだまだ“精査”が足らなかったものもあったことも含めて、今日は、その実例を過去問から例示します。


<1>H11-1訓読み問題・・・「善を嘉して不能を矜れむ」・・・“矜(あわ)れむ”の訓読み・・・
・つい最近の試験で、「ヨミ(嘉)して」という書き問題(文章題中だったか?)が出ました・・・

<2>H11-1文章題・・・「・・・既に早く評壇の一隅に囁囁の語を為す者あり・・・」・・・“囁囁”の読み・・・
・これなんか、23-3の過去問で、「一隅に囁囁の語が起こった 」という音読み問題で出て、この読みについて、漢検さんにも照会しちゃったけど、すでに、H11-1の文章題で出てた・・・この標準解答は「しょうしょう・じょうじょう」だった(^^;)・・・やはり、「しょう“じょう”」という読みは怪しそうだ・・・


*上記2例以外にも、過去問の内容を別の分野で出題している事例はたくさんあります。
*高得点を狙うには“重箱”の隅を突くような学習や漢検辞典の精査も必要でしょうが、こうやって、過去問を“精査”するだけでも相当の力がつきます。
*初心者や初合格を目指す方は、そういう視点で、過去問(および、その問題の周辺の語彙など)を重点的に学習されたほうがよろしいかと思います。

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春風吹き枳殻の花咲く ・・・枳殻の音読み・・・

2017年05月25日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●「春風吹き枳殻の花咲く」・・・H9-3過去問(音読み)・・・「キコク」・・・

・当て字の<枳殻(からたち)>の音読み問題・・・いままで何気に、音読みでは“キコク”と読んでいたけど、よくよく考えるとおかしくないか?

・「殻」は、現行音訓は“カク、から”のみ・・・
・漢検2でも<枳殻(からたち)>と出てるのみ・・・なんで“キコク”と読むのか?

*枳殻(キ“カク”)と読んだらダメなのか・・・?

・ネットでも、広辞苑でも、その他いろいろと調べても、みんな、“キコク”・・・
・大字源も調べたら、
 「枳殻(キコク):からたち。また、その実の熟したもの。落葉低木。」となっていて、やはり“キコク”読みのみ。
 
 念の為、「」のほうを見たら、「カク(漢・呉音) コク(漢・呉音)」とあり、“コク”音もあることが分かった・・・。でも、カク・コクの音による使い分けや意味分けのようなものはなかった。また、他の掲載熟語で“殻(コク)”と読む熟語は見当たらなかった・・・


 *結論*
  こればかりは、もう、覚えておくしかないようだ・・・「枳殻(キコク)」と・・・
  それにしても、かなり前の出題では、こういう音読みも出ていたんだ・・・最近はこういうの、あまり見かけないような気がするが・・・

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掌を指して治世の務めを譚論す

2017年05月25日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●「掌を指して治世の務めを譚論す」・・・H7-1過去問(音読み)・・・「タンロン」・・・

<譚:タン、ダン、はなし、ものがたり> *漢検2は「タン・ダン、はなし」のみ掲載。「ものがたり」訓はナシ・・・。

譚論(タンロン):(大字源)かたり、論じる。 ・・・下記の漢検2の意味②「かたる、はなす」に該当しそう。だから、現行の訓読みには該当する読みはナイということかも・・・。

<漢検2>
・意味 :①はなし。ものがたり。「奇譚」 ②かたる。はなす。 類)①②談
・下つき:奇譚(キタン)
・大見出し:譚歌(タンカ) 譚(はなし)
 譚歌:①神話や民話・伝説などから取材し、作り上げた物語詩。 ②物語風に歌い上げた歌曲。バラード。
 譚(はなし):内容や筋をもって語られたもの。談論。物語。

*余談
問題文の「掌を指して」は、いわゆる「指掌(シショウ)」という熟語の意味だろうな・・・

指掌(シショウ):(広辞苑)(「掌(たなごころ)を指さす」の意)事の極めて容易または明白なこと。

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