漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

◎ブログのタイトルを変更しました◎

2015年11月30日 | 日記
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●記録更新を記念して(^^;)、ブログのタイトルを変更させてもらいました(^^)
●「漢検1級 満点めざして生涯学習!!只今最高197点!!」から「漢検1級198点!!満点取るまで生涯学習!!」へ変更。

<旧タイトルでのアクセスも増えてきているみたいなのに、大変恐縮ではありますが、勝手に変更させてもらいました。>

<「漢検1級 197点」っていう検索も多いですが、これからは「漢検1級 198点」で検索してください、テヘッ(^^;)>
●これからも引き続き、ご愛読ください。よろしくお願いいたします<m(__)m>

👍👍👍 🐑 👍👍👍


・・・な~にを楽しそうに、やってんだニャ~(・。・) キーボード、バチバチとうるさいんだニャ~"(-""-)"

👍👍👍 🐑 👍👍👍
 

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漢検1級 198点  (H27-②) 自己最高記録更新!!

2015年11月30日 | 漢検1級受験歴
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●漢検1級・平成27年度第2回の結果は、ほぼ自己採点どおり、198点 でした🎶🎶🎶

●197点獲得後、1年あまりかけて、やっと1点アップ、自己記録を更新🎶🎶🎶

●書取でトメハネクズシの減点がなかったのが幸いした👍
●ハズかしいのは「澹(あわ)い・・・」と「ずずむし」の当て字!! ちょっとオ、下手すると満点になってしまっていたゾオ~\(◎o◎)/!

👍👍👍 🐑 👍👍👍
 *これから、1年ごとに1点ずつアップさせるか(^^;)
 *生涯学習なので、そんなに早くは満点は達成しないようにしないと・・・ナンチャッテ(^^)

👍👍👍 🐑 👍👍👍



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耳レオン 1130

2015年11月30日 | ペット猫(レオン)
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●お~、かゆいニャ~(≧▽≦)

●か(ゆ)い、か(ゆ)い・・・(+o+)

●オマエ、人のベッドの上で耳垢落すなよ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

👍👍👍 🐑 👍👍👍
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漢検1級 27-③に向けて その46 黷

2015年11月30日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その46>

●まだ来ねえなあ・・・結果通知(ーー)。携帯の登録ミスで“失格”かあ(^^;)。嬉しい合格&高得点の報告が来出しているってのに(ーー)
●僻遠の地、僻陬の地、遐域、遐陲の地・・・我孫子ナンチャッテ(ーー)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●漢検漢字辞典第2版から・・・
<黷:トク、けが(す)、けが(れる)、よご(す)、よご(れる)>
・第2版では「よご(す)、よご(れる)」は音訓にはなくて、意味の中で「けがす、けがれる」と同じ場所に載っている。
・掲載熟語は、「冒黷」「黷職」「干黷」・・・「冒瀆」「黷職」はわかるが、「干黷(カントク)」はわかりづらいよねえ・・・勿論、なんの説明もなし。
・「干黷」:「おかし、けがす。人に面会を求めることにもいう。(大字源)、「くりかえしねだる(漢字源)」・・・辞典によってちょっと意味が違うぜ(ーー) 大字源では「干」を「おかす」意味で、漢字源では「干」を「求める」意味で解釈しているようだ。
・「黷」の説明は漢字源が親切・・・漢字源によれば、
 ①うすぐろくよごれる、どろやしみがつく ②よごす、きずつける ③人にいやな感じを与えるほどしつこく繰り返す
(漢字源では「干黷」は、この③の意味で解釈しているようだ・・・「干禄=禄をもとめる」という熟語もあるから、漢字源の解釈で良いような気がするが・・・。)
・ほかに、
 「黷武(トクブ)」=みだりに兵を用いて武徳をけがす
 「黷誓(トクセイ)」=誓いをけがす
 「黷泄(トクセツ)」=けがしあなどる
 「黷煩(トクハン)」=汚れにごって煩雑なこと→人にわずらいをかけるにいう
 「黷祭(トクサイ)」=祭るべからざるときに神にへつらって祭る
 「黷貨(トクカ)」=①不正な財物をとる ②金銭をみだりにつかう

👍👍👍 🐑 👍👍👍

 
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漢検1級 27-③に向けて その45  文章題訓練⑮ & 文章題訓練⑯

2015年11月30日 | 文章題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その45>
●「カインの末裔」(有島武郎)から、<その1>&<その2>として、文章題⑮&⑯の2題です。
●今回の難度は、並みよりちょっと上・・・80%(24点)はクリアしたいところ・・・・。
●文章題⑮:次の文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。(30) 書き2×10 読み1×10

「カインの末裔」(有島武郎) ―その1―

「・・・K市街地の町端(はず)れには空屋が四軒までならんでいた。小さな窓は(1)ドクロのそれのような真暗(まっくら)な眼を往来に向けて開いていた。五軒目には人が住んでいたがうごめく人影の間に囲炉裡の(ア)根粗朶がちょろちょろと燃えるのが見えるだけだった。六軒目には(2)テイテツ屋があった。怪しげな煙筒からは風にこきおろされた煙の中にまじって火花が飛び散っていた。店は(3)ヨウロの火口を開いたように明るくて、馬鹿馬鹿しくだだっ広い北海道の七間道路が向う側まではっきりと照らされていた。片側町ではあるけれども、とにかく家並があるだけに、強いて方向(むき)を変えさせられた風の脚が(4)イシュに砂を(イ)捲き上げた。砂はテイテツ屋の前の火の光に照りかえされて濛々と渦巻く姿を見せた。仕事場の(ウ)鞴の囲りには三人の男が働いていた
(注)テイテツ屋:馬のひづめを保護する装置を作る鍛冶屋
四、五町歩いたと思うと彼らはもう町はずれに来てしまっていた。道がへし折られたように曲って、その先は、真闇(まっくら)な (5)クボチに、急な勾配を取って下っていた。彼らはその突角まで行ってまた立停った。遙か下の方からは、うざうざするほど繁り合った(6)カツヨウジュ林に風の這入る音の外に、シリベシ河のかすかな水の音だけが聞こえていた。

夫婦はかじかんだ手で荷物を提げながら小屋に這入った。永く火の気は絶えていても、吹きさらしから這入るとさすがに気持ちよく暖かかった。二人は真暗な中を手さぐりであり合せの(エ)古蓆や藁をよせ集めてどっかと腰を据えた。妻は大きな溜息をして背の荷と一緒に赤坊を卸して胸に抱き取った。乳房をあてがって見たが乳は枯れていた。赤坊は堅くなりかかった歯齦(はぐき)でいやというほどそれを噛んだ。そして泣き募った。
「腐孩子(くされにが)! 乳首たたら食いちぎるに」
 妻は(7)ケンドンにこういって、懐から(8)シオセンベイを三枚出して、ぽりぽりと噛みくだいては赤坊の口にあてがった。
「俺(おらが)にも越(く)せ」
 いきなり仁右衛門が(9)エンピを延ばして残りを奪い取ろうとした。二人は黙ったままで本気に争った。食べるものといっては三枚のセンベイしかないのだから。

仁右衛門は(オ)眼路のかぎりに見える小作小屋の幾軒かを眺めやって糞でも喰らえと思った。未来の夢がはっきりと頭に浮んだ。三年経たった後には彼は農場一の大小作だった。五年の後には小さいながら一箇の独立した農民だった。十年目にはかなり広い農場を譲り受けていた。その時彼は三十七だった。帽子を被って二重マントを着た、(カ)護謨長靴の彼の姿が、自分ながら小恥しいように想像された

・・・炉を間に置いて佐藤の妻と広岡の妻とはさし向いに(キ)罵り合あっていた。佐藤の妻は安座(あぐら)をかいて長い火箸を右手に握っていた。広岡の妻も背に赤ん坊を背負って、早口にいい募っていた。顔を血だらけにして泥まみれになった佐藤の跡から仁右衛門が這入って来るのを見ると、佐藤の妻は訳を聞く事もせずにがたがた震える歯を噛み合せて猿のように唇の間からむき出しながら仁右衛門の前に立ちはだかって、飛び出しそうな怒りの眼で睨みつけた。物がいえなかった。いきなり火箸を振上げた。仁右衛門は他愛もなくそれを奪い取った。噛みつこうとするのを押しのけた。そして仲裁者が一杯飲もうと勧めるのも聴かずに妻を促して自分の小屋に帰って行った。佐藤の妻は(ク)素跣のまま仁右衛門の背に(10)バリを浴せながら怒精フューリーのようについて来た。そして小屋の前に立ちはだかって、(ケ)囀るように半ば夢中で仁右衛門夫婦を罵りつづけた
・・・よくこれほどあるもんだと思わせた長雨も一カ月ほど降り続いて漸く晴れた。一足飛びに夏が来た。何時の間に花が咲いて散ったのか、天気になって見ると林の間にある山桜も、(コ)辛夷も青々とした広葉になっていた。蒸風呂のような気持ちの悪い暑さが襲って来て、畑の中の雑草は作物を乗りこえて葎のように延びた。雨のため傷められたに相異ないと、長雨のただ一つの功徳に農夫らのいい合った昆虫も、すさまじい勢いで発生した。・・・」
👍👍👍 🐑 👍👍👍

(1)髑髏 (2)蹄鉄 (3)熔炉 (4)意趣 (5)窪地 (6)濶葉樹(闊葉樹) (7)慳貪 (8)塩煎餅 (9)猿臂 (10)罵詈 
(ア)ねそだ (イ)ま (ウ)ふいご (エ)ふるむしろ (オ)めじ (カ)ごむ(ゴム) (キ)ののし (ク)すはだし (ケ)さえず (コ)こぶし 
(注)意趣:(4つぐらい意味があるが、ここでは)「①心の向かうところ。考え。意向。」(広辞苑)の意味と思われる。 
(注)眼路:広辞苑では「目路(めじ)=目で見通せる範囲。眼界。」
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●文章題⑯:次の文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。(30) 書き2×10 読み1×10

「カインの末裔」(有島武郎) ―その2―

「・・・(ア)甘藍のまわりには、えぞしろちょうが(イ)夥しく飛び廻った。大豆には、くちかきむしの成虫がうざうざするほど集まった。麦類には黒穂の、(1)バレイショには、べと病の徴候が見えた。
(2)アブ(3)ブヨとは自然の(4)セッコウのようにもやもやと飛び廻った。濡れたままに積み重ねておいた汚れ物をかけわたした小屋の中からは、あらん限りの農夫の家族が武具(えもの)を持って畑に出た。自然に歯向う必死な争闘の幕は開かれた。
 鼻歌も歌わずに、汗を肥料のように畑の土に滴らしながら、農夫は腰を二つに折って地面に噛じり付いた。耕馬は首を下げられるだけ下げて、乾き切らない土の中に脚を深く踏みこみながら、絶えず尻尾(しりっぽ)でアブを追った。しゅっと音をたてて襲って来る毛の束にしたたか打れたアブは、血を吸って丸くなったまま、馬の腹からぽとりと地に落ちた。仰向けになって鋼線(はりがね)のような脚を伸したり縮めたりして藻掻く様は命の薄れるもののように見えた。暫くするとしかしそれはまた器用に(ウ)翅を使って起きかえった。そしてよろよろと草の葉裏に這いよった。そして十四、五分の後にはまた翅をはってうなりを立てながら、眼を射るような日の光の中に勇ましく飛び立って行った。

・・・競馬場の(5)ラチの周囲は人垣で埋った。三、四軒の農場の主人たちは決勝点の所に一段高く(6)サジキをしつらえてそこから見物した。松川場主の側には子供に付添って笠井の娘が坐っていた。その娘は二、三年前から函館に出て松川の家に奉公していたのだ。父に似て細面の彼女は函館の生活に磨きをかけられて、この辺では際立って垢抜けがしていた。競馬に加わる若い者はその妙齢な娘の前で手柄を見せようと争った。他人の妾に目星をつけて何になると皮肉をいうものもあった。
 何しろ競馬は非常な景気だった。勝負がつく度に揚る(7)カッサイの声は乾いた空気を伝わって、人々を家の内にじっとさしては置かなかった。
 仁右衛門はその頃(エ)博奕に耽っていた。始めの中うちはわざと負けて見せる博徒の手段に甘々うまうまと乗せられて、勢い込んだのが失敗の基で、深入りするほど損をしたが、損をするほど深入りしないではいられなかった。亜麻の収利は(オ)疾うの昔にけし飛んでいた。
それでも馬は金輪際売る気がなかった。(カ)剰す所は燕麦(からすむぎ)があるだけだったが、これは播種時(たねまきどき)から事務所と契約して、事務所から一手に陸軍(8)リョウマツショウに納める事になっていた。その方が競争して商人に売るのよりも割がよかったのだ。商人どもはこのボイコットを如何して見過していよう。彼らは農家の戸別訪問をしてリョウマツショウよりも遙かに高価に引受けると勧誘した。リョウマツショウから買入代金が下ってもそれは一応事務所にまとまって下るのだ。その中から小作料だけを差引いて小作人に渡すのだから、農場としては小作料を回収する上にこれほど便利な事はない。小作料を払うまいと決心している仁右衛門は馬鹿な話だと思った。彼は腹をきめた。そして競馬のために人の注意がおろそかになった機会を見すまして、商人と結托して、事務所へ廻わすべき燕麦をどんどん商人に渡してしまった。
 仁右衛門はこの取引をすましてから競馬場にやって来た。彼は自分の馬で競走に加わるはずになっていたからだ。彼は裸乗りの名人だった。
 自分の番が来ると彼は鞍も置かずに自分の馬に乗って出て行った。人々はその馬を見ると敬意を払うように互いにうなずき合って今年の(キ)糶では一番物だと賞め合った。
・・・仁右衛門は死体を背負ったまま、小さな墓標や石塔の立ち列なった間の空地に穴を掘りだした。鍬の土に喰い込む音だけが景色に少しも調和しない鈍い音を立てた。妻はしゃがんだままで時々頬に来る蚊をたたき殺しながら泣いていた。三尺ほどの穴を掘り終ると仁右衛門は鍬の手を休めて額の汗を手の甲で押し拭った。夏の夜は静かだった。その時突然恐ろしい考が彼の(ク)吐胸を突いて浮んだ。彼はその考えに自分ながら驚いたように呆れて眼を見張っていたが、やがて大声を立てて(9)ガンドウの如く泣きおめき始めた。その声は醜く物凄かった。妻はきょっとんとして、顔中を涙にしながら恐ろしげに良人を見守った。
「笠井の四国猿めが、嬰子(にが)事殺しただ。殺しただあ」
 彼は醜い泣声の中からそう叫んだ。
 翌日彼はまた亜麻の束を馬力に積もうとした。そこには華手なモスリンの端切れが乱雲の中に現われた虹のようにしっとり朝露にしめったまま(ケ)穢い馬力の上にしまい忘られていた。
・・・彼が気がついた時には、何方をどう歩いたのか、昆布岳の下を流れるシリベシ河の河岸の丸石に腰かけてぼんやり河面を眺めていた。彼の眼の前を透明な水が跡から跡から同じような(10)カモンを描いては消し描いては消して流れていた。彼はじっとその戯れを見詰めながら、遠い過去の記憶でも追うように今日の出来事を頭の中で思い浮べていた。(コ)凡ての事が他人事のように順序よく手に取るように記憶に甦った。・・・」
👍👍👍 🐑 👍👍👍

(1)馬鈴薯 (2)虻 (3)蚋 (4)斥候 (5)埒 (6)桟敷 (7)喝采 (8)糧秣廠 (9)頑童 (10)渦紋 
(ア)きゃべつ(キャベツ) (イ)おびただ (ウ)はね (エ)ばくち(「バクエキ」でもいいんだろうが・・・) (オ)と (カ)あま (キ)せり (ク)とむね(「と胸を衝く」の当て字と思われる。「と(ト)」は強意の接頭語。) (ケ)きたな (コ)すべ 
(注)頑童=(①男色の相手となる少年) ②かたくなで、聞き分けのない子供。(広辞苑)
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藤原緋沙子  「花鳥」

2015年11月29日 | 読書
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●藤原緋沙子さんの書下ろし長編時代小説「花鳥(はなどり)」・・・(花鳥、作中では「鶯」のことを云っている)
●もう、10年ぐらい前の刊行・・・
●あの諸田玲子さんも「四十八人目の忠臣」で主人公にしていた“月光院”(徳川第7代将軍の生母)の物語・・・
●諸田玲子さんとは視点も出自も異なる立場での小説でしたが、それなりに楽しめた。
●藤原緋沙子さんのは「隅田川事件帖」シリーズしか読んでいなかったけど、まあ、軽い読み物としていいんじゃないかな(^^;)
●それにしても、藤沢周平さん亡き後の時代小説の旗手のひとりとして、何かの雑誌に特集されていたのだけど、まだまだ、とてもその域ではないですねえ・・・そのころから、読みだしたのが、宇江佐真理、佐伯泰英、諸田玲子、山本一力などの面々だけど、みんな、ちょっとなあ・・・という感じ。もっとガンバレ・・・といっても、ついこの間、宇江佐さんは亡くなってしまいましたね(合掌)。その中では、諸田玲子さんは藤沢周平とは全然ちがうけど、ちょっと読ませる作品もあり👍

👍👍👍 🐑 👍👍👍
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手枕レオン 1129

2015年11月29日 | ペット猫(レオン)
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●ネコも手枕するんですねえ(^.^)/~~~

●右腕、痺れないのかあ(´-ω-`)

●ど・アップ・・・気持ちよさそおっ(^O^)/


👍👍👍 🐑 夜はベッドで私の手枕で寝るようになりました(^^)ちょっとの間だけど・・・でも、当然、写真とれず(^^;)👍👍👍

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警戒レオン 1129

2015年11月29日 | ペット猫(レオン)
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●ん?庭に何かが?・・・

●ん?道に誰かが?・・・

●・・・気の散るレオン(・。・)

👍👍👍 🐑 👍👍👍

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漢検1級 27-③に向けて その44 齦 齪 齲 

2015年11月29日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その44>
(本日の朝、追記:結果通知、きだしているみたいだけど、辺鄙な我孫子はまだ(ーー)ここは僻陲の地か?郵便局はあるのか(^^;)ナンチャッテ・・・いつ来るんだろ・・・)
●カモメ・・・1週間前は1、2羽だったのが、最近は異常に増えています・・・手賀沼公園入口近辺・・・まさに、「鷗盟(鴎盟)」の気分🎶🎶🎶

●漢検漢字辞典第2版から・・・「齒部」(その2)
①齦(ギン、コン、はぐき、か(む))
・第2版では、音訓すべて掲載されている・・・掲載熟語は「歯齦(シギン)」「齦齦」(←読み記載ナシ)
・「齦齦」は「ギンギン」の読みで良さそう。①たわむれ笑うさま ②恭譲のさま (大漢和・字通) *大字源では「笑うさま(笑えば歯ぐきがみえるのでいう)、一説に恭譲のさま」との事。
・「か(む)」に該当する熟語・・・「齦割(コンカツ)」=噛み裂く(大漢和・字通)、かんで割く(大字源) *「コン」音!!
(*第2版では音による“読み分け”はないが、大字源では、「ギン」(漢音)=はぐき、「コン」(漢・呉音)=かむ、 と読み分けの説明あり。)
・問題は「齦齶」の読みと意味・・・
 大漢和「コンガク」=岩石がごつごつと凹凸のはげしいところ
 字 通「ギンガク」=はぐき
 漢字源:「ギンガク・ゴンガク」=岩石などがでこぼこしているさま *漢字源は「ゴン」音!!。
 大字源:「ギンガク・コンガク」=歯ぐきのように凹凸しているさま
 ・・・こうなると、もう面倒見切れませんね(^^;) 任天堂DSでは、たしか「ギンガク」で「はぐき」の意味じゃなかったかな(^^;)
 ・・・これ、音読みで出題されたら、どうしたらいいんだろ?
②齪(セク、サク、シュク、せま(る)、こせつ(く)、つつし(む))
・これ、漢検辞典(第2版)のイケないところがモロに出ている例・・・
 ア.「せま(る)、こせつ(く)」は、訓読みには載せていないのに、熟語「齷齪(アクセク・アクサク)」は載せている(ーー)
 イ.「つつし(む)」は、訓読みに載せているのに、熟語は載せていない(ーー)
 ウ.こんなにバランス悪いのに、音読み分けはしっかりと載せている(「サク・セク」=こせつくさま、せまるさま。「シュク」=つつしむさま。)。
・前にも記事にしましたが、
 「齪齪(シュクシュク)」=廉直なさま・うやうやしいさま(大漢和)。つつしみ勤める(字通)・・・
 *しかし、大字源・漢字源には「シュク」音なし・・・だから、「齪齪」も「サクサク」=「まじめで融通のきかないさま」 と、なっていた。
・ついでに、「齪」の字の意味・・・各辞典の説明が面白いから(^^)
 大辞典:歯と歯の間が詰まっているさま。漢字源:歯と歯の間がせまいさま(「俗:不潔なさま」)・・・だって👍・・・「アクセク・アクサク」の意味がイメージ涌きますねえ・・・。
・大字源だけ「齪落(サクラク)」という熟語あり・・・「きちんと整える」という意味。
・「齷齪熱(アクサクネツ)」(=溽暑)は以前、ご紹介したとおり。
③齲(ウ、ク、むしば)・・・27-②「書き問題」で出ましたねえ・・・「齲歯(ウシ)」。
・齲歯(ウシ)=むしば *当て字で<齲歯(むしば)>、齲痛(ウツウ)=むしばの痛み  *漢字源は「齲歯(ウシ・クシ)」(「ウ」は慣用音。「ク」は漢音・呉音。)
・その他
 齲蝕症(ウショクショウ)=齲(むしば)の異名。齲歯笑(ウシショウ)=(虫歯があるような笑い方ということで)媚態のこと らしい・・・。

👍👍👍 🐑 👍👍👍
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漢検1級 27-③に向けて その43  文章題訓練⑭

2015年11月29日 | 文章題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その43>
●今回の難度も並み・・・80%(24点)以上はとりたいところ・・・・。制限時間は10分ぐらい(^^)
●文章題⑭:次の文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。(30) 書き2×10 読み1×10
●「小さき者へ」(有島武郎)

「・・・昼過きになると戸外の吹雪は段々鎮まっていって、濃い雪雲から漏れる薄日の光が、窓にたまった雪に来てそっと戯れるまでになった。然し産室の中の人々にはますます重い不安の雲が蔽い被さった。医師は医師で、産婆は産婆で、私は私で、(1)メイメイの不安に捕われてしまった。その中で何等の危害をも感ぜぬらしく見えるのは、一番恐ろしい運命の淵に臨んでいる産婦と胎児だけだった。二つの生命は (2)コンコンとして死の方へ眠って行った。
 丁度三時と思わしい時に――産気がついてから十二時間目に――夕を催す光の中で、最後と思わしい激しい陣痛が起った。肉の眼で恐ろしい夢でも見るように、産婦はかっと(3)マブタを開いて、あてどもなく一所を(ア)睨みながら、苦しげというより、恐ろしげに顔をゆがめた。そして私の上体を自分の胸の上にたくし込んで、背中を羽がいに抱きすくめた。若し私が産婦と同じ程度にいきんでいなかったら、産婦の腕は私の胸を押しつぶすだろうと思う程だった。そこにいる人々の心は思わず総立ちになった。医師と産婆は場所を忘れたように大きな声で産婦を励ました。
 ふと産婦の握力がゆるんだのを感じて私は顔を挙げて見た。産婆の膝許には血の気のない(4)エイジが仰向けに横たえられていた。産婆は(イ)毬でもつくようにその胸をはげしく(ウ)敲きながら、葡萄酒、葡萄酒といっていた。看護婦がそれを持って来た。産婆は顔と言葉とでその酒を(エ)盥の中にあけろと命じた。激しい(5)ホウフンと同時に盥の湯は血のような色に変った。嬰児はその中に浸された。暫くしてかすかな産声が気息もつけない緊張の沈黙を破って細く響いた。
 大きな天と地との間に一人の母と一人の子とがその(6)セツナ(7)コツジョとして現われ出たのだ。
 その時新たな母は私を見て弱々しくほほえんだ。私はそれを見ると何という事なしに涙が眼がしらに(オ)滲み出て来た。それを私はお前たちに何といっていい現わすべきかを知らない。私の生命全体が涙を私の眼から搾り出したとでもいえばいいのか知らん。その時から生活の諸相が総て眼の前で変ってしまった。
 お前たちの中、最初にこの世の光を見たものは、このようにして世の光を見た。二番目も三番目も、生れように難易の差こそあれ、父と母とに与えた不思議な印象に変りはない。
 こうして若い夫婦はつぎつぎにお前たち三人の親となった。

北国には冬が見る見る(カ)逼って来た。ある時病院を訪れると、お前たちの母上は寝台の上に起きかえって窓の外を眺めていたが、私の顔を見ると、早く退院がしたいといい出した。窓の外の(8)カエデがあんなになったのを見ると心細いというのだ。なるほど入院したてには燃えるように枝を飾っていたその葉が一枚も残らず散りつくして、花壇の菊も霜に傷められて、(キ)萎れる時でもないのに萎れていた。私はこの寂しさを毎日見せておくだけでもいけないと思った。然し母上の本当の心持ちはそんな所にはなくって、お前たちから一刻も離れてはいられなくなっていたのだ。

同時に私たちは自分の悲しみにばかり浸っていてはならない。お前たちの母上は亡くなるまで、金銭の(ク)累いからは自由だった。飲みたい薬は何でも飲む事が出来た。食いたい食物は何でも食う事が出来た。私たちは偶然な社会組織の結果からこんな特権ならざる特権を(9)キョウラクした。お前たちの或るものはかすかながらU氏一家の模様を覚えているだろう。死んだ細君から結核を伝えられたU氏があの理智的な性情を有ちながら、天理教を信じて、その御(10)キトウで病気を(ケ)癒やそうとしたその心持ちを考えると、私はたまらなくなる。薬がきくものか祈祷がきくものかそれは知らない。然しU氏は医者の薬が飲みたかったのだ。然しそれが出来なかったのだ。U氏は毎日下血しながら役所に通った。ハンケチを巻き通した喉からは(コ)皺嗄れた声しか出なかった。・・・」
👍👍👍 🐑 👍👍👍

(1)銘々(銘銘) (2)昏々(昏昏) (3)瞼 (4)嬰児 (5)芳芬 (6)刹那 (7)忽如 (8)楓 (9)享楽 (10)祈祷 
(ア)にら (イ)まり (ウ)たた (エ)たらい (オ)にじ (カ)せま (キ)しお (ク)わずら (ケ)い (コ)しわが 
👍👍👍 🐑 👍👍👍

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東野圭吾  「歪笑小説」

2015年11月28日 | 読書
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●「黒笑小説」「怪笑小説」「毒笑小説」につづき、「歪笑小説」を読了・・・これも全12篇の短編集。
●いやあ、これは面白かった・・・
●「黒笑小説」の登場人物たちが出てきて、短編ではあるが、続きもののように思えて、感情移入もできる設定になってた。
●“笑い”としては「黒笑・・・」の方が笑える。こちらの方は、“笑い”というよりも題名どおり、ちょっと“歪んだ”笑い?(・・・笑いといえるのかどうか・・・これもまた面白いとこだけど。)
●だから、「黒笑・・・」を読んでから、この短編集を読んだほうが、より深く味わえます👍
●「歪笑・・・」≒「黒笑」>>>「怪笑」>「毒笑」って感じでしょうか。でも、最後の最後、読者のお楽しみだからハッキリとはいえないが、12篇すべて読了した後の巻末の(よく見かける)諸作家の作品紹介のところまで読むと・・・評価は大逆転!・・・「歪笑・・・」>「黒笑・・・」。「歪笑小説」のほうが一枚上手だったと思う・・・最後の最後にホントに大爆笑デチタ(^^)

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手(足?)を組むレオン 1128

2015年11月28日 | ペット猫(レオン)
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●見てのとおり・・・(^^)

●机の脚に凭りかかっているところが、ズボラなレオン丸出し(-_-メ)

👍👍👍 🐑 👍👍👍
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漢検1級 27-③に向けて その42 齔 齣 齠

2015年11月28日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その42>
●自分の書いた記事が「助かりました」とか「役に立った」とか、コメントいただけると、なんだか嬉しいものですね(^^)他人のブログなど、“見てそのまま”の場合が多い・・・私も以前はそのクチだった(^^;)今は、自分もブログ作り始めて、初めて記事を作っている人の気持ちがある程度分かるようになってきたので、なるべくコメントするようにしています(^^)・・・ナンチャッテ、まだまだですけど(^^;)
●漢検漢字辞典第2版から・・・「齒部」(その1)
①齔(シン、はがわり、みそっぱ、おさな(い))
・第2版の読みには「シン、みそっぱ」のみ。意味のほうに、「はがわり、おさない」あり。
・掲載熟語は「齔童」「沖齔」(←第2版に載ってたかどうかちょっと自信なし。第2版は持っていないので、図書館でノートに写してきてるが、他の辞典記載熟語と混同しているおそれもあり。一応、第2版にも記載されていたという前提で・・・)
・ほかにも、各辞典には
 「齔歯(シンシ)」=歯がぬけかわる
 「齔髫」=「齔齠(シンチョウ)」=ぬけかわる乳歯。転じて幼年。
 などの熟語あり。
・「沖齔」・・・読みも意味の説明もなく、ただ、「下つき」熟語ということで記載されているだけ・・・。とっても不親切。
・「沖齔(チュウシン)」=沖人=幼沖(大字源) →幼年ということ。 *「沖」には「おさない、いとけない」という意味あり*
(念の為、第1版でみたら、「沖」(4級配当らしい)のところに、「幼沖」って熟語があった・・・しかし、「沖」の読み・意味のところに、「おさない、いとけない」という説明は一切無く、この熟語のみだった・・・どうしてこういうこと、するんだろ(ーー)
②齣(シュツ、セキ、くぎり、くさり、きれめ、こま)
・第2版の読みには「シュツ、セキ、くさり、こま」のみ。意味のほうに、「くぎり、きれめ」あり。音熟語の掲載はナシ。
・音熟語・・・「齣目(セキモク)」=折り目、幕次第。「一齣(イッセキ)」「両齣(リョウセキ)」
・問題は「シュツ」音・・・第2版でも「シュツ」音のところに、この「齣」が出ているが・・・「シュツ」音の記載があるのは、漢字源のみ(大漢和・大字源・字通には「シュツ」音なし)。残念ながら、いつもは親切な漢字源も、この「シュツ」(漢音)については何の説明もなかったのでちょっと不明・・・いずれにしても「シュツ」音の熟語は見当たらなかったけど・・・。でも、どうして、こういう状態の「シュツ」音なのに、第2版は、「シュツ」なんて音のところに載せているんだろう・・・まったくわからん。
③齠(チョウ、みそっぱ、おさない)

・第2版は「チョウ、みそっぱ」。意味のほうに「おさな(い)」。音熟語記載ナシ。
・齠歯=みそっぱ、乳歯。齠歳=歯のぬけかわる頃、幼い年、その子供。齠年=幼稚。齠齔=みそっぱ、幼年。齠髪=童子の垂れ下がっている髪。幼い子供。(「齠」は「髫」)。齠容=幼い姿、童子のように生き生きとして美しい姿。齠耋(チョウテツ)=幼い子供と年老いた者。

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コメント (3)
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漢検1級 27-③に向けて その41  文章題訓練⑬

2015年11月28日 | 文章題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その41>
●今回の難度は、並みよりちょっと上?・・・80%(24点)以上はとりたいところか・・・・。制限時間は10分ぐらい(^^)
●文章題⑬:次の文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。(30) 書き2×10 読み1×10
●「生まれいずる悩み」(有島武郎)

「・・・北海道第一と言われた(ア)鰊(イ)群来が年々減って行くために、さらぬだに生活の圧迫を感じて来ていた君の家は、親子が気心をそろえ力を合わして、命がけに働いても年々貧窮に追い迫られ勝ちになって行った。
・・・私は君を忘れてはならない。もう港を出離れて木の葉のように小さくなった船の中で、君は配縄(はいなわ)の用意をしながら、恐ろしいまでに荘厳なこの日の序幕をながめているのだ。君の父上は(1)カジザにあぐらをかいて、時々晴雨計を見やりながら、変化のはげしいそのころの天気模様を考えている。海の中から生まれて来たような老漁夫の、皺にたたまれた鋭い眼は、雲一片の(ウ)徴をさえ見落とすまいと注意しながら、顔には木彫のような深い落ち付きを見せている。君の兄上は、凍って自由にならない手のひらを腰のあたりの荒布にこすりつけて熱を呼び起こしながら、帆綱を握って、風の向きと早さに応じて帆を立て直している。雇われた二人の漁夫は二人の漁夫で、 (2)フタヒロ置きに本縄から下がった針に餌をつけるのに忙しい。海の上を見渡すと、港を出てからてんでんばらばらに散らばって、朝の光に白い帆をかがやかした船という船は、等しく沖を目がけて波を切り開いて走りながら、君の船と同様な仕事にいそしんでいるのだ。
荒れても晴れても毎日毎日、一命を投げてかかって、緊張し切った終日の労働に、玉の緒で炊き上げたような飯を食って一生を過ごして行かねばならぬ漁夫の生活、それにはいささかも遊戯的な余裕がないだけに、命とかけがえの真実な仕事であるだけに、言葉には現わし得ないほど尊さと厳粛さとを持っている。ましてや彼らがこの目ざましいけなげな生活を、やむを得ぬ、苦しい、しかし当然な正しい生活として、誇りもなく、(3)キョウショクもなく、不平もなく、素直に受け取り、(エ)軛にかかった輓牛(ひきうし)のような柔順な忍耐と覚悟とをもって、勇ましく迎え入れている、その姿を見ると、君は人間の運命のはかなさと美しさとに同時に胸をしめ上げられる。
 こんな事を思うにつけて、君の心の目にはまざまざと難破船の痛ましい光景が浮かび出る。君はやはりカジザにすわって他の漁夫と同様に握り飯を食ってはいるが、いつのまにか人々の会話からは遠のいて、物思わしげに黙りこくってしまう。そして果てしもなく回想の迷路をたどって歩く。
・・・その猛烈な力を感じてか、(4)ダンガイの出鼻に降り積もって、徐々に斜面をすべり下って来ていた積雪が、地面との縁から離れて、すさまじい地響きとともに、何百丈の高さから一気になだれ落ちる。巓を離れた時には一握りの銀末に過ぎない。それが見る見る大きさを増して、(5)インセイのように白い尾を長く引きながら、音も立てずにまっしぐらに落として来る。あなやと思う間にそれは何十里にもわたる水晶の(6)オオスダレだ。ど、ど、どどどしーん‥‥さあーっ‥‥。広い海面が目の前でまっ白な平野になる。山のような(オ)五百重の大波はたちまちおい退けられて(カ)漣一つ立たない。どっとそこを目がけて狂風が四方から吹き起こる‥‥その物すさまじさ。
 君たちの船は悪鬼におい迫られたようにおびえながら、懸命に東北へとカジを取る。磁石のような陸地の吸引力からようよう自由になる事のできた船は、また揺れ動く波の山と戦わねばならぬ。
・・・・漁夫たちは(7)ロやカジや帆の始末を簡単にしてしまうと、舷を伝わって陸におどり上がる。海産物製造会社の人夫たちは、漁夫たちと入れ替わって、船の中に猿のように飛び込んで行く。そしてまだ死に切らない鱈の尾をつかんで、(キ)礫のように砂の上にほうり出す。浜に待ち構えている男たちは、目にもとまらない早わざで数を数えながら、魚を(ク)畚の中にたたき込む。漁夫たちは吉例のように会社の数取り人に対して何かと故障を言いたててわめく。一日ひっそりかんとしていた浜も、このしばらくの間だけは、さすがににぎやかな気分になる。景気にまき込まれて、女たちの或る者まで男といっしょになってけんか腰に物を言いつのる
・・・鱈の漁獲がひとまず終わって、鰊の先駆(はしり)もまだ群来て来ない。海に出て働く人たちはこの間に少しの間 息をつく暇を見いだすのだ。冬の間から一心にねらっていたこの暇に、君はある日朝からふいと家を出る。もちろんふところの中には手慣れたスケッチ帳と一本の鉛筆とを潜まして。
 家を出ると往来には漁夫たちや、女でめん(女労働者)や、海産物の仲買いといったような人々がにぎやかに浮き浮きして行ったり来たりしている。根雪が氷のように(ケ)磐になって、その上を雪解けの水が、一冬の(8)ジンアイに染まって、泥炭地のわき水のような色でどぶどぶと漂っている。(コ)馬橇に材木のように大きな生々しい薪をしこたま積み載せて、その悪路を引っぱって来た一人の年配な内儀さんは、君を認めると、引き綱をゆるめて腰を延ばしながら、戯れた調子で大きな声をかける。
・・・画学紙の上には、吹き変わる風のために乱れがちな雲の間に、その頂を見せたり隠したりしながら、まっ白にそそり立つ峠の姿と、その手前の広い雪の野のここかしこにむら立つ針葉樹の木立ちや、薄く炊煙を地になびかしてところどころに立つ惨めな農家、これらの間を鋭い刃物で断ち割ったような深い峡間、それらが特種な深い感じをもって特種な(9)ヒッショクで描かれている。君はややしばらくそれを見やってほほえましく思う。久しぶりで自分の隠れた力が、哀れな道具立てによってではあるが、とにかく形を取って生まれ出たと思うとうれしいのだ。
 しかしながら(10)コギは待ちかまえていたように、君が満足の心を充分味わう暇もなく、足もとから押し寄せて来て君を不安にする。君は自分にへつらうものに対して警戒の眼を向ける人のように、自分の満足の心持ちをきびしく調べてかかろうとする。そして今かき上げた絵を容赦なく山の姿とくらべ始める。・・・」
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(1)舵座 (2)二尋 (3)矯飾 (4)断崕(断崖) (5)隕星 (6)大簾 (7)艪 (8)塵埃 (9)筆触 (10)狐疑 
(ア)にしん (イ)くき (ウ)しるし (エ)くびき (オ)いおえ (カ)さざなみ (キ)こいし (ク)もっこ (ケ)いわ (コ)ばそり 
<注1>「馬橇(バそり)」・・・「うまそり・うまぞり」でもいいのではないかと思ったら、広辞苑では「馬橇(ばそり)」でしか出てこない・・・。
<注2>「筆触」=絵筆の効果、すなわち色調・明暗などの表現を形成する画筆の作用。筆ざわり。タッチ。(広辞苑)

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洗面レオン 1127

2015年11月27日 | ペット猫(レオン)
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●念入りに、朝の洗面に勤しむレオン・・・

●ペロペロ、ペロペロ・・・

●さあ、メシだ、メシだ・・・
 

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