漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検四字熟語辞典:舐るような復習⑦:竹苞松茂・・・ほか

2017年09月30日 | 四字熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・漢検四字熟語辞典の“舐(ねぶ)る”ような復習を開始中・・・あと100ページ・・・
・同辞典の復習と同時並行的に気になったところをメモ的に書いています・・・初心者や合格をめざすチャレンジャーの方向けではないような気はしますが、時間に余裕のある方、ヒマな方は読んでください・・・一応、自分の復習でもあるので、為にはなる記事だとは思います(^^;)

竹苞松茂・・・これもマル暗記だったが・・・
 ・辞典では“「竹苞」は竹が叢がり生えているように堅固なことで、家の下部構造をほめる語・・・”とある・・・。
(大字源)
 竹苞松茂:落成した建築物に対する褒め言葉。竹が叢生しているように土台はしっかりしており、松が茂っているように細密な造りでたてられていること。
 *最初、この「苞」は、漢検2掲載の「苞桑」(当ブログでも紹介済み)とおなじように、「苞(ねもと)」の意味かと思ったが・・・
 *「苞」の字義に、「もと。ねもと。草木の根。」のほかに、「草木が、むらがりしげる」というのもあるので、どうも、この熟語では、後者の意味のようだ・・・でも、竹の根元、土台というような意味のあるようなので、正確にはどっちかわからないけど・・・

遅暮之嘆・・・“「遅暮」はだんだんと年をとること”とあるが・・・
 ・(「遅暮」については当ブログでも遅暮=晩年・・・などと照会済みだけど)この「遅暮」が
  ①遅(おそ)い暮(く)れという意味なのか・・・
  ②暮(く・れ、ボ)を遅(ま)つ意味なのか・・・

 どっちなのか、ちょっと分らなかったので調べた・・・たぶん、②の意味なんだろうと予測はしていたが・・・
 ・大字源で調べても「遅暮・遅莫(チボ):だんだんと年をとる。晩年になる。」としか説明はなかった・・・

 (なお、漢検2に(現行訓に“遅(ま)つ”という読みは無いが)、「遅明(チメイ):夜が明けるころ。明(メイ)を遅(ま)つ意から。」という記載と説明はある・・・これも紹介済みだけど・・・)
 
 ・で、「暮」のほうを調べたら、辞典に当るまでもなく、漢検2に、
 「:意味①くれる。(ア)日がくれる。夕ぐれ。「暮色」「薄暮」(イ)季節・年・人生などの終わり。「暮春」「歳暮」 ②くらす。くらし。」
とあった。
 ・で、「暮」が“人生などの終わり”の意味なら、「暮(ボ)を遅(ま)つ)」と読んで理解するのが適当だと思った・・・。

抽薪止沸・・・
 ・“・・・煮えたぎった湯をさます意”、“「薪(たきぎ)を抽(ぬ)きて、沸(たぎり)を止(とど)む」とも読む”とある。
 ・この説明だと、やはり、「沸」を「にえる」とか「たぎり」という訓があるのかと思ってしまう・・・まあ、昔の人がこういう読み方をしたんだろうし、当時は漢検なんて知らないんだから無理ないが、こういう紛らわしい読み方を「漢検四字熟語辞典」で案内しておくのはいかがなものかと思ってしまう・・・受検者にとってはちょっと厄介な説明じゃないのかな?

  沸:中学…フツ、わ(く)、わ(かす) 準1…ヒ 1級…た(てる)、にえ

沖和之気・・・漢検漢字辞典ではこれはわからない・・・「沖」の説明・意味にも記載ナシ・・・
 ・「沖」の字義に、「ととのった。調和した。おだやかな。「沖和」「太沖」 類)和」(大字源)とある・・・
(大字源)
 沖和:①おだやかな。やわらぐ。また、調和した気。
 沖和之気:天地の間のよく調和した気。沖気。
 沖気:天地間の調和した根源の気。沖和之気。

 *「沖」の字義や熟語は他にもいろいろと面白いのがあるが割愛・・・別建て(音訓整理(1級以下)のほう)で、整理する予定。

長生久視・・・「久視」の意味合いがイマイチ、よくわからなかった・・・
 ・辞典では“「久視」は永遠の生命を保つことで、「視」は「活」の意”とあるが・・・?
 (大字源)
  久視:①いつまでも視る。不老長生の意。「長生久視」 ②じっと長く見つめる。・・・これだけではまだよくわからないので「視」を調べた・・・
   :(字義に)「⑥生きる。生存する。「久視」(老子)」とあった・・・「視」をそういう意味で使っているのはこの熟語ぐらいのようだ・・・“活”という意味かどうかは調査不足だと思う、よくわからん・・・いつまでも“活”きるという意味でもいいんだろうか
(参考ー漢検2ー)
長生久視(チョウセイキュウシ)
長生きをすること。「長生」は長命、「久視」はいつまでも見る意で、永遠の生命を保つこと。〈『老子』〉類)長生不老・不老長寿
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漢検四字熟語辞典:舐るような復習⑥:衆賢茅茹・・・ほか

2017年09月30日 | 四字熟語
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・同辞典の復習と同時並行的に気になったところをメモ的に書いています・・・初心者や合格をめざすチャレンジャーの方向けではないような気はしますが、時間に余裕のある方、ヒマな方は読んでください・・・一応、自分の復習でもあるので、為にはなる記事だとは思います(^^;)

衆賢茅茹・・・“「茅茹」:茅の根が連なっているさまをいう語”という意味が書いてあるが、「茹」にそういう意味があるかどうか知らずにマル暗記していた(^^;)・・・
(大字源)
  :(漢検2の読み、意味には載っていないが、大字源の「茹」の字義⑥に)「草の根の連がるさま」 とあった。
 茅茹:多くの茅の根が絡み合っていること。同類の結束することのたとえ。多くの賢人が朝廷に並び立つことなどにいう。

●(「笑面夜叉」の類義語で)笑面老虎(ショウメンロウコ)・・・なんで年老いた虎が夜叉と同じような意味になるのかと思っていたら・・・
 ・「老虎」とは要するに“虎”のことのようだ・・・年取ったとかそういう意味ではなかった・・・
 ・大字源には、
  笑面虎(ショウメンコ):表面は笑っているが、胸に一物あること。陰険な人。笑中の刀。笑裏蔵刀。
 とあった。
  だから、笑面虎=笑面老虎 で良いようだ・・・。

●(「滄海桑田」の類義語で)滄海揚塵(ソウカイヨウジン) ・・・なんで青海原に塵が巻き上がるのが「滄海桑田」と同じ意味になるんだと思ったら・・・
 ・「揚塵」:つちぼこりがあがること。・・・これは読んで字のごとく、普通の意味・・・
 ・類義語で「東海桑田」もあったので、いろいろと調べたら、「東海揚塵」ってのが見つかった・・・東海が陸地になって土埃があがる、という意味・・・これと同じで、滄海揚塵・・・青海原が陸地に変わって土埃がたつようになるってこと・・・だから、これらも世の中の変化の激しい意味・・・
 ・以上は、大字源にはなく、ネット他でいろいろと調べてわかったこと・・・

属毛離裏(ゾクモウリリ)・・・
 ・同辞典の意味には、“「属」「離」はともに、つらなる、つながる意。・・・”とあり、補説に“出典には「毛(モウ)に属(ゾク)せざらんや。裏(うち)に離(つ)かざらんや」とある”とあるが・・・
 ・この「属」も現行訓なら(例の「属纊」と同様)、“属(つ)く”という意味・読みなんだろうな・・・
 ・「離」も現行訓で、「離(つ)く」という読みがある・・・
 ・だから、この出典を訓読みで読むとしたら、「毛に属(つ)かざらんや、裏に離(つ)かざらんや」となるんだろう・・・

(参考)漢検2の「属毛離裏」の説明
  親と子の深いつながりのこと。
  「離」はつらなる、「裏」は母胎の意。子の体は、皮膚・毛髪まですべて両親とつながっているということ。〈『詩経』〉
 
大海撈針・・・ここでも“「撈」はすくいあげる意で、大海に落ちた針をすくいあげること”、“「大海に針を撈(すく)う」とも読む”と書いてあるが、現行訓に「撈(すく)う」という読みはナシ・・・「海底撈針」で説明済み・・・「撈(と)る」か「撈(すくいと)る」が現行訓・・・。

頽堕委靡・・・「萎靡」ではダメなのか、✖なのか・・・委靡=萎靡だから✖にはできないような気がするが・・・漢検さんの裁量なのか?
(大字源)委靡:①なよなよしているさま。しなやかで美しいさま。②おとろえよわる。振るわない。 同)萎靡
 *同辞典で他のところでは「“萎靡”沈滞」なんだよな・・・
 *29-1で「雲遊萍寄」が「雲“游”萍寄」でも〇だったから、〇になるような気もするが・・・

大貉小貉・・・読みは、タイ“バク”ショウ“バク”・・・漢検2の現行音では「貉(カク)」しかないが、これは“バク”読みなので注意。
  *当ブログでも模試問題化したり、紹介済み。
 (当ブログ記事)
 <貉:カク、むじな>
 ・むじな:貉子:字通「カクシ」大漢和「バクシ」 =小さいむじな、人を罵る語。貉睡(カクスイ)=よく眠ること
 (参考)
 *「貉」に(現行音にはないが)“バク、ハク、バ、マ”音あり。
  (例)四字熟語で「大貉小貉(タイバクショウバク)」=“バク”の音のときは「えびす、蛮族」のことを意味している
  *他に、「貉道(バクドウ)」=貊道=北方異民族のやり方(漢字源)、貉貉(バクバク)=悪いさま(大字源)、蛮貉(バンパク)=蛮貊(バンパク)=えびす、「貉祭(バサイ)」=軍中の祭り、いくさ祭り(字通・大漢和)←「貉」にこういう祭りの意味あり。

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漢検四字熟語辞典:舐るような復習⑤:黄髪番番・・・ほか

2017年09月30日 | 四字熟語
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黄髪番番・・・“「番番」(ハハ)は白髪のさま”
 <番:小学…バン 準1…ハ、ハン、つが(い)、つが(う)、つが(える)> *ハ音は漢・呉音 

・別に、この熟語に問題があるわけではないが、「番番(ハハ)」の意味・使い方で他に無いか調べた・・・漢検2には番(ハ)音熟語ナシ・・・
(大字源)
 番番(ハハ):①頭髪の白いさま 「黄髪番番
         ②勇ましいさま。強いさま。「番番良士」・・・“番番(ハハ)たる良士”とでも読むのかな?
         ③口やかましく騒ぐさま。「番番緝緝、讒言側入」・・・“番番緝緝(ハハシュウシュウ)として讒言側に入る”と読むのか?・・・
 (参考ー当ブログ既出ー)
  ・その他:緝緝=おしゃべりの声、多言のさま 「緝緝翩翩、謀、人を譖ることを欲す」(詩経・小雅・巷伯)

犀舟勁檝・・・「犀舟勁“楫”」(他の辞典掲載アリ)で出題されることはないのだろうか・・・
(当ブログ既出)       
 *犀舟勁楫(さいしゅうけいしゅう):堅固な舟と強い櫂。 (注)漢検四字熟語辞典では「犀舟勁“檝”」。楫も檝(しゅう)も同じ読み・意味。
 *犀舟勁檝・・・「檝」は「楫」の異体字みたいだけど、「犀舟勁楫」で出題されることはないのかな(ーー)

斬衰斉衰(ザンサイ“シ”サイ)・・・「斉」に現行“シ”音はないが・・・同辞典には“「斉衰」を「せいすい」と読み誤らない。読みが特殊であるので注意。・・・」とある・・・模試では作ったけど、この熟語、出すとしたら読みのほう・・・でも出すんだろうか・・・

<衰:中学…スイ、おとろ(える)準1…サイ>  *漢検2は“サイ”音の熟語ナシ・・・。
<斉:中学…セイ 準1…サイ、ものいみ、ととの(える)、ひと(しい)、おごそ(か)> *“シ”音は現行音にはナシ・・・

衰(サイ):“サイ”音には大字源に「③喪服の名。緦衰(シサイ)。・・・同)縗(サイ)」。これ以外に“サイ”音の字義あるも、その他“サイ”音熟語は見当たらなかった・・・。
 *「緦衰(シサイ)」「衰絰(サイテツ)」なども同様の喪服関係の熟語・・・ただし、これらは対象外漢字なので意味省略・・・

斉(シ):大字源に“シ”音あり。他の字義・意味の“シ”音熟語も少しあるが、多くは、喪服関係の熟語のようだ・・・

斉衰(シサイ):喪服の名。麻でつくる。五服の中でいちばん重い三年の喪に着る斬衰(ザンサイ)が布の端が断ち切りのままであるのに対し、一年の喪に着る斉衰(シサイ)は、斬衰に次いで重く、布の端がかがってある。斉疏(シソ)。
斉疏(シソ):喪服の名。斉衰(シサイ)。
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対義語・類義語問題(上級者向け) その6/6(完)

2017年09月30日 | 類義語・対義語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●“オアソビ”と“超A級・A級”はヤメて、真剣に・・・6回シリーズ(予定)・・・これでオシマイ・・・
●漢検辞典ベースで半分くらい、残りは国語辞典などからの出題・・・難度は十分なので上級者向けです・・・
●中には、役立つものがあるかもしれないので、お時間のある他の方もご覧になっておくと良いかもしれません・・・
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<類義語問題(上級者向け6/6)>
*1.~10.は、すべて類義語の問題です。
1.牡馬  2.蒼穹   3.権実 4.頭目  5.狡猾
6.薄伽梵 7.伊達者 8.深幽 9.一時間 10.不粋

<語群>
( ばぎゃば、きょすい、かっけい、ぼしつ、いってんしょう、がち、かんかつもの、しんけ、えんげん、しょうかん )
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(解答)
1.牡騭 2.霄漢 3.真仮 4.渠帥・巨帥 5.黠慧 6.婆伽婆(薄伽婆) 7.寛闊者 8.淵玄 9.一点鐘 10.瓦智 

(補足)
牡馬 ◎蒼穹 権実  ◎頭目    ◎狡猾 ◎薄伽梵 伊達者 ◎深幽 一時間 不粋
◎牡騭 霄漢 ◎真仮 ◎渠帥・巨帥 ◎黠慧  婆伽婆 寛闊者 ◎淵玄 一点鐘 瓦智 

牡騭(ボシツ)=牡馬  ⇔ 牝馬
◎霄漢(ショウカン):そら。天。おおぞら。高いそら。虚空。 類)蒼穹(ソウキュウ)・蒼空
◎真仮(しんけ):真実と方便。権実。
(漢検2)仏)絶対的な真理と一時的な真理。真実と方便。

◎渠帥(きょすい)(・巨帥)=頭目、かしら、巨魁
 (漢検2) ③かしら。「渠魁(キョカイ)」「渠帥」 *「渠魁」は“巨魁”とも書くとなっている。「渠帥」は説明ないが、大字源では「同)巨帥」となっている。

△慧黠(けいかつ):わるがしこいこと。◎狡猾。また、こざかしいこと。
(漢検2)下つき:◎黠慧(カッケイ)
(当ブログ)黠慧(カッケイ)=こざかしい、わるがしこい。

◎薄伽梵・婆伽梵(ばがぼん):(梵語:福徳ある者、聖なる者の意。世尊と訳す。)①仏の尊称。特に釈迦牟尼の尊称。婆伽婆(ばぎゃば)。②インドで、神仏・貴人の尊称。
(漢検2)
薄伽梵(バガボン):仏)如来(ニョライ)。特に、釈迦(シャカ)の尊称。 類)世尊
梵語(ボンゴ)から。「婆伽梵」とも書く。「バカボン」とも読む。
大辞林  薄伽梵・婆伽梵:〘仏〙 如来一般のこと。また特に、釈迦 のこと。世尊。薄伽婆(ばがば)。
バガボン 薄伽梵 ばがぼん (bhagavat 婆伽婆). >>関連項目一覧. 仏教、インドの言葉で 仏の異称、「世尊」。サンスクリット語bhagavat。 インドで仙人や貴人に用いる一般的な 呼称。婆伽婆(bhagavat ばがば) と同じ。ばぎゃば とも。
*大辞林では薄伽婆(ばがば)となっているが、“ばぎゃば”とも読めるので、これも〇と思う・・・

●寛闊者(かんかつもの):だてしゃ、はでしゃ。
(参考)
寛闊(かんかつ):①ゆったりしていること。寛大なこと。度量の広いこと。②性格や服装などが派手なこと。だて。
寛闊念仏(かんかつねんぶつ):信仰のためでなく、だてに唱える念仏。
寛闊女(かんかつおんな):はでで、ぜいたくな女。
大辞林:寛闊者(かんかつもの):派手好みな者。伊達者。 「 -めと人 皆うち詠ながめける/浮世草子・一代女 4」

◎淵玄=深幽
(漢検2)「玄」下つき:淵玄(エンゲン)・青玄(セイゲン)・太玄(タイゲン)・幽玄(ユウゲン)
淵玄:奥深い。深幽  (大字源)奥深い。深奥。深玄。

●一点鐘(いってんしょう):①一時間 ②午前・午後の1時

●瓦智(がち):(「月」とも書く。「頑痴」の約転か)粋でないこと。●不粋。野暮。
大辞林 第三版の解説
がち【月・瓦智】
①〔謡曲「松風」に「月は一つ、影は二つ、三つ汐」とあることからという〕 江戸時代、上方の遊里で揚げ代一匁の下級女郎をいう。汐・影の次位で分わけの上位。
②〔一説に「頑痴がんち」の転という。「瓦智」とも当てる〕 やぼなこと。不粋なこと。また、その人。 「粋も-も入らばこそ/浄瑠璃・虎が磨」
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漢検四字熟語辞典:舐るような復習④:奇技“淫巧”・・・ほか

2017年09月30日 | 四字熟語
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奇技淫巧 
(同辞典の説明)
 ・意味:快楽のみを求めた好ましくないもののたとえ。・・・「淫」はあふれる意で、「淫巧」は非常にぜいたくな技巧のこと。
 ・注意:「淫巧」を「淫行」に書き誤らない。
 となってるが、意味説明の前半だけ読んだら“淫靡“なわざのように受け取れないだろうか・・・これだと「淫行」と誤りやすい・・・たしかに。
 ・後半の説明でやっとわかるが、説明不足の感、無きにしもあらずってとこか・・・
 
 (大字源)
 淫巧(インコウ):きわめてぜいたくな技巧。また、その物。

 (漢検2)
淫:中学…イン 高校…みだ(ら)準1…ふけ(る)、あふ(れる)、ほしいまま、みだら、みだ(す)、おお(きい)、ながあめ
(漢検2)
①ひたす。ひたる。あふれる。「淫淫」「淫水」類)浸・霑(テン) ②ふける。おぼれる。度をこす。「淫雨」「淫酒」類)湛(タン)・耽(タン) ③みだら。みだれる。みだす。「淫乱」「姦淫(カンイン)」「邪淫」④ほしいまま。わがまま。⑤おおきい。はなはだしい。⑥ながあめ。「淫雨」

 *だから、「淫巧ー淫(あふ)れる」って意味で、「淫(みだ)ら」「淫(みだら)」という意味・読みではないんだ・・・

崎嶇坎“坷”・・・「坷」は対象外なのに、なぜ(手持ちの辞典では)「1級対象」となってんだろ?今の辞書では1級対象からは外れているのかしら?
 ・「坎軻とも書く」となってるが、「轗軻」はダメなんだろうか・・・
(大字源)
 坎坷・坎軻(カンカ):①行きなやむさま ②世に受け入れられないさま。不遇で志を得ないさま。・・・ 同)轗軻
と、大字源では「坎坷」=「坎軻」=「轗軻」となってるんだけど・・・これはたぶんOK、〇だろうな、よくわからんけど・・・。

禽困覆車・・・“「禽困」は捕らえられて苦しんでいる鳥のこと”と説明があるけど、これなら「困禽」なんじゃないのか・・・
 ・大字源のこの熟語をみてよくわかった・・・これは「禽(キン)も苦しめば車を覆す」と読むんだ・・・
 ・よく見たら、同辞典にも“「禽困、車を覆す」「禽も苦しめば車を覆す」とも読む”とあったわ・・・でも、後者の読みは納得できるけど、前者の読みはやはり納得できない・・・「困禽、車を覆す」なら納得できるのだが・・・名詞扱いなら「禽」は後につくんじゃないのかなあ?同辞典の他のところで同じような例でみても「“困獣”猶闘」とかあるでっしょ?
 

厥角稽首・・・漢検2にも「厥角」は記載あるが・・・
 「厥角ー厥げる、厥ずく」・・・「厥(ま)げる、厥(ぬか)ずく」という読みは・・・出ないのかな・・・

(漢検2)①まがる。まげる。ぬかずく。「厥角」類)屈 ②その。それ。 ③中国北方の異民族の名「突厥(トッケツ)・(トックツ)」に用いられる字。
厥:ケツ、クツ、ま(げる)、ぬか(ずく)、そ(の)、それ  *漢検2には「ま(げる)」「ぬか(ずく)」の訓ナシ・・・

懸崖勒馬・・・“「懸崖に馬を勒(おさ)う」とも読む”
 ・漢検2にも「勒(おさ)える」訓はアリ・・・こういう文・表現での読みが出るかもね・・・
👍👍👍 🐔 👍👍👍
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29-2向け <語選択問題 おさらい+α(上級者用> その15&その16(完)

2017年09月30日 | 語選択
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・標準的な語選択問題(おさらいα&β)は終了しました・・・<語選択問題 おさらい+α(上級者用>も、これでオシマイです。
・上級者向けに“おさらい”問題を提供しています・・・漢検2メインで、一部、広辞苑・大字源などから出題しています・・・
・腕試しにどうぞ・・・勿論、どなたでもチャレンジしていただいて結構です・・・

<語選択問題-上級者用- その15>
1.思うままに行うこと。勝手に行うこと。
2.才能と度量
3.粗末な家。わび住まい。
4.取り扱って処理すること
5.年老いて体を動かすのが大儀なこと・
<語群>
( しだい、ききょく、ろうらん、もうもう、おういつ、しょうり、さいひ、ほうせん )

<語選択問題-上級者用- その16>
1.おごる。ぜいたく。
2.学問などをうわべだけ受け入れ、身に着いていないこと
3.舞人の衣の袖の翻るさま。また、がさがさと音を立てるさま。
4.物をむさぼり、財物をむさぼること。転じて、欲張ること。
5.きらいうたがう。うたがいにくむ。
<語群>
( がさ、したい、ばさ、けんさい、たんれい、ふじゅ、てっとう、ぼうれい )
👍👍👍 🐔 👍👍👍

(補足説明)ー解答は末尾ー
ー補足説明 ◎漢検2関連 ●広辞苑または大字源などからー

<語選択問題-上級者用- その15>
●横逸・横佚(おういつ):思うままに行うこと。勝手に行うこと。
●器局(ききょく):才能と度量。器量。
(漢検2)②心の広さ。才能。「器才」「器量」
(参考)器才:大辞林:すぐれた器量と才能。 局量:(広辞苑)人を容れる度量。襟度。
◎柴扉(さいひ):(広辞苑)①柴のとびら。柴の戸。柴門。②転じて、わびずまい。
(漢検2)柴扉(サイヒ):①しばで作ったとびら。しばの戸。類)柴戸・柴門 ②粗末な家。わび住まい。
●掌理(しょうり):(広辞苑)取り扱って処理すること。
◎老懶(ろうらん):年老いて体を動かすのが大儀なこと・・・「老懶の身・・・」
(漢検2)下つき:・・・放懶(ホウラン)・老懶(ロウラン)・・・

(解答)
1.横逸・横佚 2.器局 3.柴扉 4.掌理(しょうり) 5.老懶

<語選択問題-上級者用- その16>
●侈泰(したい):(大字源)おごる。ぜいたく。奢侈。
(当ブログ)<侈:シ、おご(る)、ほしいまま、おお(きい)、ひろ(い)>
・おご(る) :侈泰、侈驕、侈靡(シビ)=身分にすぎたおごり
・ほしいまま :侈邪=侈肆=放恣、侈遊=縦遊
・おお(きい):侈言=大言、侈口=大口、侈辞=おおげさな語、侈富=ゆたか、侈闊=広大
・ひろ(い) :侈大=広大にする、侈闊=広大
*侈泰=倨傲
(参考)
 華侈(かし):(大字源)はででぜいたく。華奢(かしゃ)。(広辞苑)派手でぜいたくなこと。華奢(かしゃ)。
(漢検2)下つき:華侈(カシ)
●膚受(ふじゅ):(大字源)①学問などをうわべだけ受け入れ、身に着いていないこと。 ②膚受之愬(フジュのソ、フジュのうったえ)に同じ。 
         *漢検2はナシ。
(大辞林)
●ばさ【婆娑】〔「婆娑」は当て字〕
①舞人の衣の袖の翻るさま。 「舞や-として、歌堂に満つ/読本・弓張月 拾遺」
②影などの乱れ動くさま。 「破芭蕉の大きな影が-として斜に映つてゐる/戯作三昧 竜之介」
③ものに風や雨などが当たってがさがさと音を立てるさま。 「古傘の-と月夜の時雨哉/蕪村句集」
◎餮饕(てっとう):(大字源)食物をむさぼり、財物をむさぼること。転じて、欲張ること。饕も、むさぼる意。饕餮(とうてつ)。 *問題集では「貪欲なことを餮饕という」の読み。
(漢検2)下つき:餮饕(テットウ)  下つき:饕餮(トウテツ)
【饕餮】トウテツ ①財貨・金銭をむさぼること。「饕餮仙(欲深い道士をそしっていう 言葉)」 ②凶悪な者のたとえ。 ③怪獣の名。
*広辞苑には「饕餮文」はアリ。
◎(漢検2)下つき:嫌猜(ケンサイ)
ウイキ:あれこれと気を回して、信用できない。疑いきらうこと。「勿受外嫌猜=外の嫌猜を受くる勿かれ」〔杜甫・示従孫済〕
大字源:きらいうたがう。うたがいにくむ。

(解答)
1.侈泰 2.膚受 3.婆娑 4.餮饕 5.嫌猜
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俶儻不羈

2017年09月29日 | 四字熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・上級者向け語選択問題で、「俶儻」を出題できたから、やっと「俶儻」の四字熟語の記事を書くことができる(^^)
・「俶儻」をいろいろとしらべていて発見したもの・・・

俶儻不羈(てきとうふき)
 ・新島襄の遺言の中にある言葉・・・
  「同志社に於ては俶儻不羈なる書生を圧束せず、務めて基本性に従い、之を順導し、以て天下の人物を養成す可き事・・・」
 ・「俶儻不羈なる書生を無理に押さえ込むことのないように」という遺言の由・・・
 ・「俶儻不羈の人」とかの使われ方をするようだ・・・

俶儻非常(てきとうひじょう)
 ・司馬遷の史記の中にもある文言・・・
 ・意味は「俶儻不羈」と似たようなもんだろう・・・
 ・これも、「俶儻非常の人」とか「俶儻非常の人の名を記す」とかの使われ方をしているようだ・・・

奇偉俶儻(きいてきとう):優れて立派で非凡なこと
 ・「魯仲連は、斉の人なり。奇偉俶儻の画策を好みて、仕宦任職を肯ぜず、好みて高節を持す・・・」なんて、古代の文献に使われていた・・・
 *「魯仲連」は四字熟語辞典にある「仲連蹈海」の、あの仲連のこと・・・

(既出)
(漢検2)俶:㊁テキ: すぐれる。ひいでる。◎「俶儻(テキトウ)」
(広辞苑):①才気があってすぐれていること ②独立していて拘束されないこと。不羈(ふき)。
(当ブログ)・すぐ(れる):俶儻(テキトウ)=卓異の人
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漢検四字熟語辞典:舐るような復習③:含英咀(ショ)華 ・・・ほか

2017年09月29日 | 四字熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・漢検四字熟語辞典の“舐(ねぶ)る”ような復習を開始中・・・
・同辞典の復習と同時並行的に気になったところをメモ的に書いています・・・初心者や合格をめざすチャレンジャーの方向けではないような気はしますが、時間に余裕のある方、ヒマな方は読んでください・・・一応、自分の復習でもあるので、為にはなる記事だとは思います(^^;)


含英咀華(ガンエイ“ショ”カ)
 ①「“英を含み華を咀(くら)う”とも読む」となっているが、「咀」に“咀(くら)う”という現行訓読みは無いが・・・
 ②咀嚼(ソシャク)に代表されるように、「咀」は“ソ”音読みではダメなのか・・・現に、おなじところに類義語として「咀嚼(ソシャク)英華」って記載してあるが・・・

(漢検2)
 「咀」の意味:かむ。かみくだく。また、あじわう。理解する。「咀嚼(ソシャク)」
(大辞典)
 「咀」の字義:漢検2とほぼ同じで“くらう”という読み・意味の記載はなかった・・・が、後記するように“花を食う”という意味で説明しているので、「かむ・あじわう」が「食う」意味と同等と捉えられている節もある・・・ただ、いずれにしても「華を咀(くら)う」という読みにしたら✖だろう・・・。
<咀:ショ、ソ、か(む)、あじ(わう)> 
(大字源)
 *ショ(漢音) ソ(慣用音)・・・この「咀華(ショカ)」の「咀(ショ)」は漢音ということか・・・
 *咀華(ソカ):花を食う。文章の良いところを味わうたとえ。(出典は、この四字熟語と同じ。)
 *大字源では、その他の熟語もすべて“ソ”読みだった・・・ただし、ただし、“「含ㇾ英咀ㇾ華」(えいをかをくらう):含英咀華(ガンエイショカ)に同じ”という記載もあって、「含」の方を見ると、
 「含英咀華(ガンエイショカ・えいをふくみかをくらう)」:文章を読むとき、その優れたところをよく味わう。
 となっていた・・・
 *この四字熟語、ガンエイ“ソカ”と読んだら✖になるのかしら?・・・漢検四字辞典には、他のところではよく記載してあるような“「(ソカ)」とも読む”とは書いてないから、ちょっとアブナイかもしれない・・・

海底撈月(カイテイロウゲツ)
(これはどこかに書いたか、誰かのブログにコメントしたか、記憶あるのだが・・・)

 *同辞典の意味に“「撈月」は月をすくいあげる意。”とか、補説に「“海底に月を撈(すく)う”とも読む」とか、書いてあるけど、これも、「撈」の現行訓読みにはナイ読み・・・

  撈:ロウ、と(る)、すくいと(る)  *漢検2には「すくいと(る)」訓は載せていない・・・

(漢検2)
 意味:とる。すくいとる。「漁撈」
 「撈」から始まる言葉:撈魚(ロウギョ)
 撈魚(ロウギョ):魚をすくいとること。いさり。すなどり。類)漁労

*だから、「撈月ー撈る」とあったら、「撈(と)る」か「撈(すくいと)る」・・・四字熟語辞典を鵜呑みにして「すくいあげ(る)」なんて書いたら✕にされるだろう・・・

英華発外
 ・辞典の意味のところに“「英華」は美しい花・華やかな光”の意、補説のところに“「英華外(そと)に発(はっ)す」とも読む”とある。
 ・大した問題ではないが、大字源によれば、
  英華(エイカ):①~⑧までの意味が掲載されているが、詳細は省略・・・本四字熟語に関係するところだけ記載すると、
  「①美しい花。 ②美しさが表面に現れたものをいう。 ③華やかな光。「英華発外」(礼・楽記) ④・・・」
 *大字源によれば、この四字熟語の「英華」は、③の「華やかな光」の意味のほうのようだが・・・
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対義語・類義語問題(上級者向け) その5/6

2017年09月29日 | 類義語・対義語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●“オアソビ”と“超A級・A級”はヤメて、真剣に・・・6回シリーズ(予定)・・・
●漢検辞典ベースで半分くらい、残りは国語辞典などからの出題・・・難度は十分なので上級者向けです・・・
●中には、役立つものがあるかもしれないので、お時間のある他の方もご覧になっておくと良いかもしれません・・・
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<類義語問題(上級者向け5/6)>
*1.~10.は、すべて類義語の問題です。
1.昊天  2.煩悩 3.真実 4.共犯  5.非難 
6.擬古文 7.微行 8.品騭 9.舟歌 10.桎梏 

<語群>
( あいぜん、きし、あいだい、せいげん、がぶん、かこう、ひんそう、しんぷ、きはん、えんしゅつ )
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(解答)
1.青玄 2.愛染 3.信孚 4.加功 5.譏刺 6.雅文 7.燕出 8.品藻 9.欸乃・靄迺・靄乃 10.羈絆
(補足)
◎昊天  煩悩 真実 共犯  非難 擬古文 微行 ◎品騭 舟歌       ◎桎梏      
◎青玄 △愛染 ●信孚 加功 ◎譏刺 雅文  燕出 品藻 ◎欸乃・靄迺・靄乃 ◎羈絆

◎青玄=蒼玄=◎昊天・・
 (漢検2)「玄」下つき:淵玄(エンゲン)・青玄(セイゲン)・太玄(タイゲン)・幽玄(ユウゲン)
 (ネット上)青玄(せいげん)は、俳誌。 (大字源)おおぞら。蒼玄。
 (漢検2)
 意味:そら。おおぞら。「昊天」
 下つき:蒼昊(ソウコウ)
 昊天(コウテン):①広く大きい空。大空。天。 ②夏の空。

△愛染 煩悩
愛染(アイゼン):①貪愛染着(トンアイセンジャク)の意。貪り愛しそれにとらわれ染まること。煩悩。 ②愛染明王の略。
(漢検2)愛染明王(アイゼンミョウオウ):仏)密教で、愛欲をつかさどる仏。全身赤色で、三つの目と六本の腕をもつ。怒りの顔つきをしている。

●信孚(しんぷ):(「孚」も信の意」:まこと。真実。孚信(ふしん)。 *「孚」フ、かえ(す)、まこと、はぐく(む)
●加功(かこう):加担すること、共犯
*【加功】他人の行為の一部を分担すること。手助けをすること。 稲村が企てし ハルマ釈辞の書は、彼が―して其業を助成せりとなり〔出典: 蘭学事始〕
*高田馬場の決闘で有名な堀部安兵衛を称えた「 堀部武庸加功遺跡碑」(明治43年)

◎譏刺(きし):そしること、非難
(漢検2)◎下つき「刺譏(シキ)」あり。
◎擬古文(ぎこぶん):古代の文体をまねて作った文。雅文
 (漢検2)擬古文(ギコブン):古い時代の文体や表現などをまねて作った文。特に、江戸時代に平安時代の作品を模範として書かれた文章

●燕出(えんしゅつ)=微行

●品藻(ひんそう):しなさだめ。品評。*大字源も同じ。*漢検2ナシ。
 *品騭(ひんしつ):(大字源)しなさだめ。騭は、定めるの意。品評。
 ◎品騭:漢検2掲載熟語(意味説明ナシ)

◎欸乃(アイダイ):(以下のように、他にも別解あるが「欸乃・靄迺・靄乃」までは〇か・・・
(漢検2)①船頭のかけ声。また、櫓(ろ)のきしむ音。②舟歌。③きこりの歌。*「アイナイ」とも読む。
(広辞苑)(アイナイとも)漁夫が船を漕ぎながら歌う歌。ふなうた。
(DS)船を漕ぐときの掛け声や櫓のきしる音
(大字源)船頭が船をこぐとき、調子を合わせてうたう歌。転じて一般に、船歌。また、転じて、きこり歌。同)曖乃
「靄迺・靄乃(アイダイ)」:舟をこぐときの歌声。同)欸乃

羈軛(きやく)=束縛、羈絆
(漢検2大見出し)
◎羈絆(キハン):つなぎとめること。また、そのもの。行動を拘束するものや事柄。きずな。「世の―を脱する」「音楽は人を地上の―から切り放す」類)束縛・◎桎梏(シッコク) 「羇絆」とも書く。
羈軛(キヤク):牛馬をつなぎとめる道具。転じて、自由を制限すること。「旧社会の―を打破する」類)束縛
👍👍👍 🐔 👍👍👍
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29-2向け <語選択問題 おさらい+α(上級者用> その13&その14

2017年09月29日 | 語選択
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・標準的な語選択問題(おさらいα&β)は終了しました・・・
・上級者向けに“おさらい”問題を提供しています・・・漢検2メインで、一部、広辞苑・大字源などから出題しています・・・
・腕試しにどうぞ・・・勿論、どなたでもチャレンジしていただいて結構です・・・

<語選択問題-上級者用- その13>
1.わずかな長さ
2.左右から助けること
3.真心に感じること。通じ合うこと。 
4.天の最も高い所。 
5.無心の世界。無の境地。
<語群>
( てんがい、きゅうしょう、たいげん、ふすん、げんこう、かんぷ、きょうほ、ほうすん )

<語選択問題-上級者用- その14>
1.目のとどくかぎり。見渡すかぎり。
2.手足などの筋肉が収縮すること
3.しげりはびこること
4.あふれるほど盛んなこと
5.宰相が国を治めること
<語群>
( せんぼう、こうれん、おういつ、じんれん、きょくもく、しょうり、はんえん、まんえん )
👍👍👍 🐔 👍👍👍

(補足説明)ー解答は末尾ー
ー補足説明 ◎漢検2関連 ●広辞苑または大字源などからー

<語選択問題-上級者用- その13>

●膚寸(ふすん):(大字源)わずかな長さ。膚は、四本の指を並べた長さ。寸は、指一本の長さ。 同)扶寸
 *方寸(ほうすん):①一寸四方。転じて、ごくせまいところ。②こころ。心中。胸中。
◎夾輔(きょうほ):(広辞苑)左右から助けること
(漢検2)①はさむ。さしはさむ。「夾撃」類)挟 ②はさまる。まじる。「夾雑」 ③たすける。「夾輔(キョウホ)」

◎感孚(かんぷ):真心に感じること、通じ合うこと  *孚:フ、かえ(す)、まこと、はぐく(む)  (漢検2)下つき「感孚(カンプ)」
●九霄(きゅうしょう):天の最も高い所。九天。 ⇔九地
◎太玄:大辞林 太玄:無心の世界。無の境地。 「 -の閽もんおのづから 開けて、此華やかなる姿を、幽冥ゆうめいの府に吸ひ込まんとするとき/草枕 漱石」 ...
(漢検2)下つき:淵玄(エンゲン)・青玄(セイゲン)・太玄(タイゲン)・幽玄(ユウゲン)
(大字源)①虚無恬淡の道家の道。②太玄経に同じ。書名。易経をまねてつくったもの。
(解答)
1.膚寸 2.夾輔 3.感孚 4.九霄 5.太玄

<語選択問題-上級者用- その14>

●極目(きょくもく):目のとどくかぎり。見渡すかぎり。
(ダミー)瞻望:遠くを見渡す,遠望する。大辞泉 瞻望:遠く見渡すこと。「偕に戸外に出でて―し たり」〈鴎外訳・即興詩人〉
 「瞻望」は 仰ぎ見て尊敬すること
◎拘攣(コウレン)(漢検2):手足などの筋肉が収縮すること。類)痙攣(ケイレン)
ブログ:③攣拘=拘攣(コウレン):つなぎしばられる。拘束。官職や道徳その他にしばられて自由に行動できないこと。筋肉が収縮して、手足や首などが曲がって伸びないこと

●蕃衍・繁衍(はんえん):しげりはびこること
◎横溢・汪溢(おういつ):①水のみなぎりあふれること。②あふれるほど盛んなこと。「元気・・・」
(漢検2)汪溢(オウイツ):満ちあふれること。「元気が―する」 「横溢」とも書く。
◎燮理(しょうり):(広辞苑)やわらげおさめること。ほどよくととのえること。宰相が国を治めることにいう。
(漢検2)燮理(ショウリ):①やわらげおさめること。調和させて整えること。「陰陽を―する」 ②宰相が国を治めること。

(解答)
1.極目 2.拘攣 3.蕃衍・繁衍 4.横溢・汪溢 5.燮理

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漢検四字熟語辞典:舐るような復習②:回光反(ヘン)照 ・・・ほか

2017年09月28日 | 四字熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・漢検四字熟語辞典の“舐(ねぶ)る”ような復習を開始中・・・
・同辞典の復習と同時並行的に気になったところをメモ的に書いています・・・初心者や合格をめざすチャレンジャーの方向けではないような気はしますが、時間に余裕のある方、ヒマな方は読んでください・・・一応、自分の復習でもあるので、為にはなる記事だとは思います(^^;)


回光反照(カイコウヘンショウ):・・・なぜ、「反」なのに“ヘン”と読むんだ?
回光返照(エコウヘンショウ) :・・・こっちは仏教用語なので「“エ”コウ」と読んでも「エ」で覚えるしかないか・・・

 ・「反」の現行音は“ハン、ホン、タン”・・・大字源も同じく“ハン、ホン、タン”のみ・・・“ヘン”音はナシ・・・
 (*ちなみに、「返」の現行音は、“ハン、ホン、ヘン”・・・大字源も同じ・・・)

(大字源)
 反照(ハンショウ):①てりかえし ②夕映え。反景(ハンエイ)。  同)返照⇦読み振りナシ
 返照(ヘンショウ):①光りが照りかえす。②ゆうばえ。返景。 同)反照 ⇦読み振りナシ
 *返景(ヘンエイ・ヘンケイ):夕日の光。返照。 同)返影。反景(ヘンケイ)。 ⇦ここでは「反」を“ヘン”と読んでいる! 
(漢検四字辞典)
 *「回光返照」の「返照」は、夕日の照り返し・反射の意の由・・・
 *「回光反照」の「反照」は、夕焼けの光の意、夕日の照り返しの由・・・      
 *「返照」も「反照」もほぼ同じ意味のようなので、「返照」≒「反照」と理解しておいて良いようだが・・・どうも「反照」読みがわからない・・・
  「返照(ヘンショウ)」のところに「同)反照」とあるから、この「反」は「返(ヘン)」の代用と考えればよいのだろうか・・・「返景(ヘンエイ・ヘンケイ)」のところで、「同)返影。反景(ヘンケイ)」と明記してあるし・・・しかしなあ、「反照」のところには「ハンショウ」と記載されているんだけどなあ・・・わからんけど、そういうふうに理解しておかないと、どうにもしっくりこない・・・

 ・余談だが、「反」を“ヘン”と読ませる熟語は、漢検2にもアリ・・・
 (漢検2)
  〈反閉〉・反陪 (ヘンバイ)
  ①昔、貴人が外出するとき、陰陽師(オンヨウジ)が行った呪法(ジュホウ)で、千鳥足のように歩くこと。禹歩(ウホ)。
  ②能や神楽などに見られる特殊な足づかい。
 ・念の為、大字源も調べたら、
  反閉:🈩ハンベイ:肌着の小さいもの。②外から扉を閉める。③軍法家の行った呪禁(ジュゴン)・・・
     🈔ヘンバイ:(国語)貴人の出行などまときに陰陽家のおこなった呪法。日本では安倍家に伝えた秘法。足で地を踏みしめ呪文を唱えて、邪気を払い正気を迎え、運を開くためのもの。のち、芸能における呪術的な足遣いをいう。

 *この“反(ヘン)”読みは国語となっているので、なぜ「反照(ヘンショウ)」なのかの疑問の解決にはならないけど、「反」を“ヘン”と読む例は他にもあったということ・・・
 *〈反閉〉は当て字・熟字扱いになっている。
 *「反陪」は大字源には無かった・・・。
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漢検四字熟語辞典:舐るような復習①:引縄批(ヘイ)根・・・ほか

2017年09月28日 | 四字熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・明日、明後日の「対義語・類義語問題(上級者向け)」「 29-2向け <語選択問題 おさらい+α(上級者用>」は予約配信完了~。
・これで、上級者向けの記事も今季はオワリ~、たぶん。
・当て字・熟字訓の復習も1回終了~。今日から、漢検四字熟語辞典の“舐る”ような復習を開始・・・タイトルにも書いたのは、念のため「ネブる」と読めるようにするため・・・。“なめる”と読む場合は「舐(な)める」で送り仮名が違うので注意・・・前も書いたな、たぶん(^^)
(参考:漢検2)「老牛犢を舐る」:ロウギュウ、トクをねぶる:親が子どもを深く愛することのたとえ。「犢」は子牛、「舐る」はなめまわす意。

・ということで、何回か、同辞典の復習をしながら、同時並行的に気になったところを記事に書いていく予定・・・でも、これも、どちらかといえば、上級者向けかもしれない・・・初心者や合格をめざすチャレンジャーの方向けではないような気がする・・・時間に余裕のある方、ヒマな方は読んでください・・・一応、自分の復習でもあるので、為にはなる記事だとは思います(^^;)

引縄批根(インジョウヘイコン)・・・なぜ、「批根」は“ヘイコン”で、同辞典では“ヒコンと読み誤りやすい”と書いてあるんだろ?
                  これ、“ヒコン”と読んだら✖にされるのかしら?・・・大字源では“ヒコン”と読んでんだけど・・・
(現行の「批」の音訓)
批:ヒ 外)う(つ)・ただ(す)
(大字源)
批根(ヒコン):押し退けて交わらない。
*批:音で、「ヘイ、ヒ」ともにあり・・・いずれも漢・呉音。ただし、掲載熟語はすべて“ヒ”読みだった。
*なお、ここの「批」は、「字義②しりぞける。おしのける。 類)推、排」のようだ・・・
・ご丁寧にも漢検四字熟語辞典では“「縄を引き根を批(ひら)く」とも読む”となってるけど、大字源では「批」にそのような字義は載ってなかった・・たぶん、同音の「披」の意味で、昔の人がそのように読んじゃったんだろな・・・「披荊斬棘」のほうなら、そのまま「荊を披(ひら)く」で素直に読めるけど・・・

椀飯振舞(おうばんぶるまい)・・・前から気になっていた“オウバン”読み・・・
・「椀」には、オウという音読みはナシ・・・大字源にもナシ・・・
 *椀:ワン はち  *大字源にも“オウ”音ナシ・・・
・って、書いてたら、前、調べた記憶がよみがえってきた・・・一応、念の為確認したら、これは椀飯(わんばん)が「わうばん」になって、さらに「おうばん」に変化したという歴史的由来のある読みだった・・・日本の中世以降定着した読み方のようだ・・・

*なお、この熟語は“おうばん・・・”と読み書き、当て字の「大盤・・・」は“おおばん・・・”なので注意。

鳶飛魚躍・・・「補説」に、“鳶は飛んで天に戻(いた)り、魚は淵に躍る”とあった・・・前にも「戻」の記事のところに書いたが、この場合の「戻」は「戻(いた)る」と読むようだ・・・1級受検で「戻(もど)る」と読む人はいないだろうけど、よく読まないと反射的に「戻(もと)る」と読んじゃう場合もあるかもしれないので注意する・・・

 (参考)以前の「戻」の記事・・・ここにも「戻天」を記載してあったわ・・・
 <戻: 中学…もど(る)、もど(す) 高校…レイ 準1…もと(る)、いた(る)>
(漢検2)
 意味:①もどる。もどす。かえす。「返戻」 ②もとる。道理にそむく。「暴戻」 ③いたる。くる。とどまる。「戻止」
 ・いた(る)
  戻止(レイシ):(大字源)くる。きたる。来臨する。きたりとどまる、の意。戻は、いたる。
  戻天(レイテン・テンにいたる):(大字源)天に届くかと思われるほど高く上る。「鳶飛戻天」(詩経・大雅)
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対義語・類義語問題(上級者向け) その4/6

2017年09月28日 | 類義語・対義語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●“オアソビ”と“超A級・A級”はヤメて、真剣に・・・6回シリーズ(予定)・・・
●漢検辞典ベースで半分くらい、残りは国語辞典などからの出題・・・難度は十分なので上級者向けです・・・
●中には、役立つものがあるかもしれないので、お時間のある他の方もご覧になっておくと良いかもしれません・・・
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<類義語問題(上級者向け4/6)>
*1.~10.は、すべて類義語の問題です。
1.書斎 2.輔佐 3.公卿 4.十二日間 5.旅費 
6.農耕 7.台形 8.即刻 9.鵞鳥  10.干将莫耶


<語群>
( しょくる、かしょく、ていけい、えいしん、しょうしん、よくりょう、うんかく、ほし、とうがん、ないじ )
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(解答)
1.芸閣 2.翼亮 3.纓紳 4.浹辰 5.脯資 6.稼穡 7.梯形 8.乃時・迺時 9.唐雁 10.属鏤

(補足)
◎書斎 ◎輔佐 ◎公卿 十二日間 ◎旅費 ◎農耕 ◎台形 ◎即刻    ◎鵞鳥 ◎干将莫耶
◎芸閣 翼亮   纓紳 ●浹辰  ◎脯資 ◎稼穡 ◎梯形 乃時・迺時  唐雁  ◎属鏤

◎芸閣(ウンカク):(漢検2大見出し)書庫。また、書斎。
●翼亮(ヨクリョウ)=●輔佐、翼輔・・・
●纓紳(エイシン):冠のひもと、大帯。公卿をいう。
●浹辰(しょうしん):12日間 *辰:12支が1周する意味
◎脯資(ホシ):(DS)旅行のときの費用。≒旅費  漢検2:意味 ほじし。ほした肉。「脯資」
  当ブログ:脯資(ほし)=ほじしと糧食。転じて、後世、旅費の意。
◎稼穡(カショク):(DS)農耕 (漢検2大見出し)稼穡(カショク)穀物の植えつけと刈り取り。農業。類)耕作・農作・農事
◎梯形(テイケイ):(漢検2)一組の向かい合った辺が、平行な四辺形。台形の旧称。
*乃刻(ないこく):その時すぐ。即時。●即刻。 =●乃時・●迺時(ないじ)
●唐雁(トウガン):(広辞苑)鵞鳥の異称
●干将莫耶    名剣  属鏤(しょくる)・・・宝剣と名剣と違いはあるが・・・(漢検2)「鏤」の下つきで、「属鏤(ショクル)」あるので・・・。

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29-2向け <語選択問題 おさらい+α(上級者用> その11&その12

2017年09月28日 | 語選択
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・標準的な語選択問題(おさらいα&β)は終了しました・・・
・上級者向けに“おさらい”問題を提供しています・・・漢検2メインで、一部、広辞苑・大字源などから出題しています・・・
・腕試しにどうぞ・・・勿論、どなたでもチャレンジしていただいて結構です・・・

<語選択問題-上級者用- その11>
1.薪を取ることと草を刈ること。転じて、いなかの人の生活のわざ。
2.勢いが激しくさかんなこと。活気のあること。
3.どもって容易に発言しないさま 
4.ふさがる。また、気がふさいでくるしむ。ふしあわせ。
5.同類が集まって進むこと
<語群>
( きょうきょう、しょうき、いしん、がいがい、しじょう、いんやく、しょうそ、さいしん) 

<語選択問題-上級者用- その12>
1.文章のあやのあざやかなさま
2.鶯が枝から枝へうつって鳴くさまのたとえ
3.才能を隠して世をのがれ隠れること
4.性質がきびしくただしいこと。厳格で道理をまげないこと。
5.才気があってすぐれていること 
<語群>
( けんらん、てきとう、かいとく、かんえん、きょうせん、おうさ、しょうちょく、がんろう ) 
👍👍👍 🐔 👍👍👍

(補足説明)ー解答は末尾ー
ー補足説明 ◎漢検2関連 ●広辞苑または大字源などからー

<語選択問題-上級者用- その11>

◎樵蘇(しょうそ):①薪を取ることと草を刈ること ②転じて、いなかの人の生活のわざ。
(漢検2大見出し)樵蘇(ショウソ):たきぎを拾うことと草刈りをすること。また、その人。
◎熾盛(しじょう・しせい):火が燃え上がるように盛んなこと。気勢の盛んなさま。(漢検2「シセイ」火の燃え上がるように、勢いが激しくさかんなこと。活気のあること。 「シジョウ」とも読む。

●艾艾(がいがい):どもって容易に発言しないさま *(魏の鄧艾がどもって自分の名をいうのに「艾」を重ねた故事に基づく)
(漢検2)下つき:耆艾(キガイ)・蒿艾(コウガイ)・沛艾(ハイガイ)・蓬艾(ホウガイ)・幼艾(ヨウガイ)
蒿艾(コウガイ):(大字源)草の名。よもぎぐさ。
<艾:ガイ、よもぎ、もぐさ、としよ(り)、か(る)、おさ(める)>
・よもぎ:蒿艾(コウガイ)、蓬艾、艾葉=(もぐさを作る)よもぎの葉、艾酒
・もぐさ:艾灸、艾火、艾灼(ガイシャク)=もぐさを焼く、灸をすえる、艾気=②もぐさの臭い
・としよ(り):艾耆(ガイキ)・耆艾=50、60歳の老人のこと(「艾」は50歳)、幼艾、艾者=50歳の人・老人、艾老、艾年=50歳
・か(る):艾殺=刈る、殺す、平らげる、艾絶=刈りたやす=刈絶
・おさ(める):艾安、艾康
・その他:艾艾(ガイガイ)=どもりの人の語、艾気=①どもりの口気 (②もぐさの臭い)
◎湮厄(いんやく)(漢検2小項目)
 (大字源)湮厄・湮阨(いんやく):ふさがる。また、気がふさいでくるしむ。ふしあわせ。
●彙進(いしん):同類が集まって進むこと

(解答)
1.樵蘇 2.熾盛 3.艾艾 4.湮厄・湮阨 5.彙進

<語選択問題-上級者用- その12>

●奐焉(かんえん):文章のあやのあざやかなさま
◎鶯梭(おうさ):鶯が枝から枝へうつって鳴くさまを、機の梭(ひ)を左右にくぐらせるのにたとえていう語。
(漢検2)下つき:鶯梭(オウサ)
 *雁字鶯梭(がんじおうさ):漢詩文の字句を修飾すること
 (雁の空中を飛ぶ列を文字に見立て、鶯の樹間を飛びかうさまを織機の梭(ひ)にたとえていう)
△晦匿(かいとく):才能を隠して世をのがれ隠れること
(漢検2)晦蔵(カイゾウ):①自分の才能や知識などを目立たぬように隠すこと。類)韜晦(トウカイ)
              ②物資や資源などがうずもれていること。
●峭直(しょうちょく):性質がきびしくただしいこと。厳格で道理をまげないこと。峻厳
◎俶儻:(漢検2)俶:㊁テキ: すぐれる。ひいでる。◎「俶儻(テキトウ)」
(広辞苑):①才気があってすぐれていること ②独立していて拘束されないこと。不羈(ふき)。
(当ブログ)・すぐ(れる):俶儻(テキトウ)=卓異の人

(解答)
1.奐焉 2.鶯梭 3.晦匿 4.峭直 5.俶儻
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コメント (2)
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対義語・類義語問題(上級者向け) その3/6

2017年09月27日 | 類義語・対義語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●“オアソビ”と“超A級・A級”はヤメて、真剣に・・・6回シリーズ(予定)・・・
●漢検辞典ベースで半分くらい、残りは国語辞典などからの出題・・・難度は十分なので上級者向けです・・・
●中には、役立つものがあるかもしれないので、お時間のある他の方もご覧になっておくと良いかもしれません・・・
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<類義語問題(上級者向け3/6)>
*1.~10.は、すべて類義語の問題です。
1.美人    2.讒言 3.僊人 4.華美   5.能書 
6.天神地祇 7.托鉢 8.険阻 9.十日間 10.水晶

<語群>
( こうくん、しょうぜつ、ぎょくえい、こうてんこうど、かしゅ、えんかく、きしん、そうじゅん、らさい、かさ )
👍👍👍 🐔 👍👍👍

(解答)
1.紅裙 2.毀譖 3.煙客 4.過差 5.嘉手 6.皇天后土 7.羅斎 8.峭絶 9.匝旬 10.玉瑛


(補足)
◎:漢検2掲載熟語 その他:大字源・広辞苑など国語辞典掲載熟語

美人  ◎讒言 ◎僊人 華美 能書 ◎天神地祇 ◎托鉢 ◎険阻 十日間 ◎水晶
◎紅裙  毀譖  煙客 過差 嘉手 皇天后土  羅斎 ◎峭絶  匝旬 ◎玉瑛

◎紅裙(こうくん):美人。芸妓。
(漢検2)美人。また、芸者。 *紅色の着物のすその意から。

●毀譖(キシン):人のことを悪く告げ口する。●讒言。
●煙客(えんかく)=仙人・僊人

●過差(かさ):分に過ぎたこと。華美。ぜいたく。
●嘉手(かしゅ):書の巧みな人。能筆。能書。

●皇天后土(こうてんこうど):天の神と地の神。天神地祇。

(広辞苑)●羅斎(らさい)=●托鉢、●乞食(こつじき)=邏斎(ろさい) 
 <参考>
(漢検2)邏斎(ロサイ):①托鉢(タクハツ)して斎食(サイジキ)を乞(こ)うこと。 ②乞食(コジキ)の別称。
(注)「邏」:ラ、めぐ(る)、みまわ(る)、みまわ(り) →通常は、「邏卒」とか「巡邏」とか・・・。

◎(漢検2大見出し)◎峭絶(ショウゼツ):山などが高くそびえ立って、けわしいさま。
 (大字源)峭絶:非常に険しい。険絶。●険阻。
●(DS)「匝旬(そうじゅん)」:10日間の意 十日間の意 (広辞苑)●旬朔(じゅんさく):①10日と朔日 ●②10日間

漢検2:①とおか。一〇日間。「旬間」「旬日」「初旬」 ②一〇か月。また、一〇年。 ③あまねくゆきわたる。みちる。 ④しゅん。野菜・果物・魚などの最も味のよい時期。

◎(漢検2)「玉瑛(水晶の別名)」 (大字源)「玉瑛」は水晶。
👍👍👍 🐔 👍👍👍
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