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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<
百尺竿頭一歩を進む> <
百里を行く者は九十を半ばとす> <
為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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<偶然は準備のできていない人を助けない>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その16)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・。
●今季模試はこれで終了です。果敢にチャレンジいただいた方々の、<30-1>本番でのご健闘と上々のご首尾を心から祈念しております。
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、
時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その16>
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.煌びやかな
璇室に驚愕する
2.
圻埒の衛戍に派遣さる
3.
咄咤の変事が出来する
4.
兌糴の政により民歓喜す
5.閭閻
屮茅より興り、邦震撼す
6.村の
翁媼を訪ねて昔話を聞いた
7.巷に
噫嗚の声満つ
8.
寥邃の地に幽棲する
9.久しく
啜茗の会を催さず
10.鼎の牛耳を執り、
喋盟す
11.佞倖の徒、
煬竈を縦にして君の明を蔽う
12.城壁の
周亙、隍に復る
13.
珥蟬の栄に浴す
14.美しい
瑩魄を嘆賞する 。
15.蛤やからす貝の類は、
瓣鰓類と云う
16.
稷蜂は城孤社鼠の類なり
17.夜間、盗賊跋扈のため
蹙竦やまず
18.
鶏蹠に胼胝あり、病を疑うべし
19.白雲親舎、父母を思い、
啜泣す
20.春秋戦国に
邀名の策士多し
21.記憶の中の娘の姿は
璞のままだ
22.
衵姿の童女が現れた
23.人々の願望が神話を
孚んだ
24.人民を
恊かして財物を奪う
25.
恁かる事態は想定していなかった
26.苗を助長するに、則ち苗
槁る
27.ここにも
笨かな漢がいた
28.
捩を挟んで琵琶を弾く
29.
簍に物を載せて運ぶ
30.神酔いて尸
謖つなり
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.鉄道が
フクソウする要衝である
2.
トウが立ってもう食べられない
3.
ケイラ隊を指揮して巡視する
4.
マチがある封筒に書類を入れた
5.餅を杵で
ツく
6.詩の何たるかを心得ぬ
エセ詩人である
7.着古して衣服の色が
サめた
8.寄せ木細工を
カンコウに依頼した
9.情勢緊迫のなか、
カンコウ令が敷かれた
10.儒仏の学に精通した
ハッコウの碩学だ
11.
ハッコウを宇と為す
12.彼女は男の気を引くような
ビショウをする
13.大惨事が
ビショウに迫っている
14.奇しくも
ソウソウたる顔ぶれが集まった
15.大衆が蟻のように
ソウソウと集まって来た
16.彼女は庸中の
コウコウと云える女性だ
17.鐘が
コウコウと鳴り響く
18.弦楽器の
コウコウは百済から伝来した
(国字)
19.かの人の
オモカゲを追う
20.
カケスは樫の実を好んで食べる
(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.捨てて用いられないこと
2.三公の地位。大臣。
3.政治が緩んで振るわないことのたとえ
4.子孫が繁栄すること
5.盗賊のねぐら。あるいは盗んだ物を隠しておく所。
<語群>
( ひい、かか、ていげん、えんぱい、ていとう、いひ、しゅうし、けつじん )
(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。(20) 2×10
1.( )以翼 2.( )絶後 3.( )同契 4.( )逡巡 5.( )之妻
6.枉法( ) 7.鳳友( ) 8.偃武( ) 9.八極( ) 10.投瓜( )
<語群>
( きゅうがい、こうぜん、とくけい、かいぶん、ふこ、ふんゆ、そうこう、じゅんし、こぎ、らんこう )
問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.もてなしのこころ
2.戦場で兵士が父母を思う心
3.人民が暴政に苦しむことのたとえ
4.人や物事の繁栄、衰退、禍福のこと
5.死傷者の多いさま
<四字熟語群>
( 華亭
鶴唳 栄枯
休咎 箕山之志 流血
漂鹵 鴇羽之嗟
截髪易酒 魴魚
赬尾 尾生之信 )
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.尸童 2.豆田 3.軍鶏 4.鬼頭魚 5.大角豆 6.小連翹 7.冬青 8.紫萁 9.方済各 10.西班牙
(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.讙説 - 2.讙ぶ
イ.3.駘籍 - 4.駘む
ウ.5.跋躓 - 6.跋く
エ.7.謇諤 - 8.謇しい
オ.9.尸政 - 10.尸る
(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.平坦 2.禍機 3.恬澹 4.掉尾 5.曩祖
6.鞏鞏 7.為替 8.游冶郎 9.挑戦 10.攫徒
<語群>
( ひょうかく、いんえい、かいだ、たんらん、しょうぜつ、へきとう、かちょう、とうばく、りょうせん、こうれん )
(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.大旱の
ウンゲイを望むが若し
2.
キュウキュウたる武夫は公の干城
3.賁諸、
スイジンを懐けども天下勇となす
4.
ラッキョウ食うて口を拭う
5.
ソウヨウは二月の花よりも紅なり
6.
コウレイの約を結ぶ
7.
ゴマメの魚交じり
8.
ケンロの技
9.
ショショク馨(かんば)しきに非ず。明徳惟れ馨し。
10.
ゲンピンの門、是、天地の根を謂う
(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・われ髪はついまだ白からず。しかも既にわれながら老いたりと感ずること昨日今日のことにはあらず。父を喪ひてその一週忌も過ぎける翌年の夏の初、突然烈しき痢病に冒され半月あまり枕につきぬ。元来酒を嗜まざれば従つて日頃悪食せし覚えもなし。強ひて罪を他に負はしむれば慶応義塾にて取り寄する弁当の洋食にあてられしがためともいはんか。そも三田の校内にては奢侈の風をいましめんとて校内に取り寄すべき弁当にはいづれもきびしく代価を制限したり。されば料理の材料おのづから粗悪となりてこれを食らへば終日胸苦しきを覚ゆ。紅がらにて染めたるジャム、
1.ビン付けのやうなるバタなんぞ見る折々いつも気味わるしと思ひながら雨降る日なぞはつい門外の三田通りまで出で行くに
ア.懶く、その日も何心なく一皿の中少しばかり食べしがやがて二日目の暁方突然腸搾らるるが如き痛みに目ざむるや、それよりは夜の明け放るるころまで幾度となく
イ.廁に走りき。
その頃わが住める家はいと広かりき。われは二階なる南の六畳に机を置き北の八畳を客間、梯子段に臨む西向の三畳を寝間と定めければ、幾度となき昇降(あがりおり)に疲れ果て両手にて痛む下腹押へながらもいつしかうとうととまどろみぬ。目覚むれば早や午に近し。召し使ふものの知らせにて離れの一間に住み給ひける母上捨て置きてはよろしからずと
ウ.直様医師を呼び迎へられけり。われは心窃かに赤痢に感染せしなるべしと思ひ付くや人の話にてこの病の苦しさを知り心は戦々兢々たり。幸いにして医師の診断によればわが病はかかる恐しきものにてはなかりしかど、昼夜絶ゆる間なく蒟蒻にて腹をあたためよ。肉汁とおも湯の外は何物も食らふべからず。毎朝不浄のもの検査すべければ薬局に送り届けよなぞ、医師はおごそかにいひ置きて帰り行きぬ。わが家には父いませし頃より二十年あまりも召し使ふ老婆あり。このもの医師の命ぜし如く早速蒟蒻あたためて持ち来たりしかばそれをば下腹におし当てて再びうとうとと眠りき。
南向の小窓に雀の子の母鳥呼ぶ声頻りなり。梯子段に誰やら昇り来たる足音聞き付け目覚むれば老婆の蒟蒻取り換へに来たりしにはあらで、
エ.唐桟縞のお召しの半纏に襟付きの袷前掛け締めたる八重なりけり。根下がりの丸髷思ふさま
オ.髱後ろに突き出だし前髪を短く切りて額の上に垂らしたり。こは過ぐる日八重わが書斎に来たりける折書棚の草双紙絵本の類取り卸して見せける中に豊国が絵本『時勢粧(いまようすがた)』に「それ者」とことわり書きしたる女の前髪切りて
カ.黄楊の横櫛さしたる姿の仇なる、今時の芸者もかうありたしとわれの戯れにいひけるを、何事も気早やの八重、机の上にありける西洋鋏手に取るより早く前髪ぷツつり切落し、鏡よ鏡よとて喜びさわぎしその名残なりかし。・・・」(「矢はずぐさ」 永井荷風)
(B)「・・・方今天下の事、幕府の宰成する所、右の如し。列侯中若し智勇の人あらば、或いは樽俎を越えて其の事をも弁ずべし。而して世其の人あることなし。人の智勇固より天に
2.リンする所にして、その必無を断じ難しと雖も、当今の時勢を以てすれば、樽俎を越ゆるの人なきを知るに足る。当今幕府愚怯極まれりと雖も、列藩の愚怯の甚だしきが如くならず。乱を
3.ハッし正に反するは規模を以て主とす。列藩の執政を歴観するに、其の智慮の及ぶ所僅かに其の
4.ホウキョウに止まる。其の比隣の国政人材と雖も、茫然知る所なし。況んや天下の大なる、
5.シイの遠き、安んぞ能く一々に是を審らかにせんや。今幕府衰えたりと雖も、天下列藩主相の賢否、武備の強弱、一々詳審、
6.シショウに在るが如し。天下の人材江戸に群集し、府廷の人材、列藩の企て及ぶ所に非ず。故に善く列藩の上に立ちて、天下の事を宰成するに足りて、天下列藩一も違言するものあることなし。故に余樽俎を越ゆるの人なきを知る。且つ天下の乱、諸侯に出でざれば黎庶に起る。古往の跡皆然り。然れども今や列藩愚怯と雖も政綱縝密(注)、一物を掠め一人を殺す者と雖も、皆之を脱漏することなし。況んや悪党を糾合し事端を滋出せんと欲する者あらば、速やかに勦滅に就くべし。吾、甲寅の歳江戸の獄に居り、多く関東の博徒と交はる。皆曰く、「夷船の来たりしより、
7.シュウホ甚だ厳しく博徒大いに困迫す。吾輩の捕に就くも亦是が為なり」と云ふ。又聞く、往年虚無僧の権甚だ放縦なり。近時大いに抑屈せらる。此の類を以て幕府民変を制する、亦自ずから術あるを知る。・・・」(「野山雑著」吉田松陰)
(注)縝密(しんみつ):①つつしみ深く、慎重であること(さま)。②(思想・考えなどが)緻密である。 ここでは「政治のしくみに細かい配慮がされていて」という意味(全集頭注)
(C)「・・・ 心地すぐれざるも打ち臥すほどにもあらねば病めりとはいひがたし。病なくして病あるが如き身のさまこそいぶかしけれ。下谷の外祖父毅堂先生の詩に〔小病に名無なく 暮寒を怯る〕といはれしもかくの如き心地にや。老杜が登高の七律にも〔万里の悲秋 常に客と
キ.作る、百年の多病 独り台に登る〕の句あり。
正月二月の寒風に吹かれて家に入れば、眼くるめくばかり頭痛を催し、八月の炎天を歩み汗を拭はんとて物かげに憩ひ風を迎ふれば凉しと思ふ間もなく、忽ち肌ひやひやとして気味わるき寒さを覚ゆ。冬の日はわれ人共に寒きものなればさして悲しとも思はねど夏はつくづく情なき事のみなり。夕方の行水にも湯ざめを恐れ、咽喉(のど)の渇きも冷たきものは口に入るること能はざれば、これのみにても人並みの交りは出来ぬなり。人にさそはれ夕凉みに出づる時もわれのみは予め夜露の肌を冒さん事を慮りて気のきかぬメリヤスの
ク.襯衣を着込み常に足袋をはく。酒楼に上りても夜少しく深けかかると見れば欄干に近き座を離れて我のみ一人
8.ヨシドのかげに露持つ風を避けんとす。をちこちに夜番の拍子木聞えて空には銀河の流れ漸く鮮やかならんとするになほもあつしあつしと打ち叫びて電気扇正面に置き据ゑ貸浴衣(かしゆかた)の襟ひきはだけて胸毛を吹きなびかせ麦酒(ビール)の盃に投げ入るるブツカキの氷ばりばりと石を割るやうに噛み砕く当代紳士の豪興、われこれを以て野蛮なる哉や没趣味なる哉やと嘆息するも誠はわが虚弱の妬みに過ぎず。何事に限らずわが言ふ処生まじめの議論と思し給はば飛んでもなき買い冠りなるべし。
・・・
八重も女の身の既に三十路を越えたり。始めのほどはリウマチスの病さへ癒えて舞ふに苦しからずなりなば再び新橋にや帰らん新たに柳橋にや出でんあるひは地を選びて師匠の札をや掲げんなぞ思ひ企つる処さまざまなりしかども、いつか我が懶惰の習ひにや馴れ染めけん、かつは日頃親しく尋ね来たる向島の隠居金子翁といふ老人のすすめもありてや、浮世の夢をよそに、思い出多き一生を大久保の里に埋め、早衰のわが身が朝夕の世話する事とはなりぬ。そは
ケ.甲寅の年も早や秋立ち初めし八月末の日なりけり。目出度き相談まとまりて金子翁を八重が仮の親元に市川左団次夫妻を仲人にたのみ山谷の八百屋にて形ばかりの盃事いたしけり。・・・八百屋善四郎が家はその時庭の地揚げ土台の根つぎなぞ致すため客をことわりてゐたりしかど金子翁かつて八百屋が先代の主人とは懇意なりける由にて事の次第を咄して頼みければ今の若き主人心よく承知して池に臨む下座敷を清め床の間の軸も光琳が松竹梅の
9.サンプクツイをかけその日のみわれらがために一日商売(あきない)の面倒をいとはざりけり。
この日残暑の夕陽烈しきに山谷の遠路をいとはずしてわが母上も席に連なり給ひぬ。母は既に父在せし頃よりわが身の八重といふ妓に狎れそめける事を知り玉ひき。去る歳わが病み伏しける折日々看護に来たりしより追々に言葉もかけ給ふやうになりて窃かにその立居振舞を見たまひけるが、癇癖強く我が儘なるわれに事へて何事も意にさからはぬ心立ての殊勝なるに加へて、殊に或る日わが居間の軸を掛け替ゆる折◎滬上こじょう当今の書家高邕(こうよう)といふ人の書きける
10.ショウトが茶煙
コ.禅榻の七絶すらすらと読み下しける才識に母上このもの全く世の常の女にあらじと感じたまひてこの度の婚儀につきては深くその身元のあしよしを問ひたまはざりき。
八重竹柏園に遊びて和歌を学びしは久しき以前の事なり。近頃四谷に移り住みてよりはふと東坡が酔余の手跡を見その飄逸豪邁の筆勢を憬慕し法帖多く購い求めて手習い致しける故唐人が行草の書体訳もなく読み得しなり。何事も日頃の心掛けによるぞかし。」(「矢はずぐさ」 永井荷風)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その16 標準解答>
(一)
1.せんしつ *璇室=玉で飾った部屋 2.きらつ *辺界 3.とった*咄咤(トッタ):(大字源)事が急なこと。あわただしい 4.だてき *「兌糴(だてき)」:米穀政策の一つ。歳用の餘糧を広く民に買わせ、秋に穀物ができて政府が買い入れること 5.そうぼう *屮茅(ソウボウ)=くさむら、転じて民間・在野 6.おうおう 7.いお *なげきいたむ 8.りょうすい*静かで奥深い 9.せつめい*茶をすする。茶を飲む。喫茶。 10.ちょうめい*血をすすって盟う。 11.ようそう*竈にあたること。転じて、一人が竈にあたれば、他の者はこれにあたることはおろか、見ることさえできないこと。 12.しゅうこう *周囲・まわり 13.じせん*近侍の臣たる栄誉のこと。 14.えいはく *月の異名 15.べんさい *瓣鰓類(ベンサイルイ)=腔中に瓣状の鰓がある軟体動物の一部門(からす貝、蛤の類)。 16.しょくほう *「稷狐(ショクコ・ショッコ)」「稷蜂(ショクホウ)」・・・これらは、城孤社鼠の類・・・穀物の神の祠に巣くう狐や蜂のことで、君主の側に仕える悪臣にたとえる・・・ということだそうです。 17.しゅくしょう *蹙竦(シュクショウ): 恐れすくむ。 ぐっと身をひきしめる、びくびくおそれて安心できないさま 18.けいせき*鶏蹠(けいせき)=鶏の足のうら 19.てっきゅう *啜泣(てっきゅう) *“せっきゅう”は△(漢検2は読みフリ無し。大勢は“てっきゅう”かと。) “すすりなく”意の場合は“テツ”音で読んだほうがよさそうである。
*漢字源には、音による意味分けあり・・・
「セツ」=①すする、ずるずるとかゆや汁をすする ②とめどなくしゃべる 「テツ」=すすりなく、そのさま。 *「啜泣」=大字源「テッキュウ・セッキュウ」大漢和「テッキュウ」漢字源「テッキュウ」 20.ようめい *邀名(ようめい)=名声を求める
21.あらたま 22.あこめ 23.はぐく(んだ) 24.おびや(かして) ✕おど(かして) 25.か(かる) 26.か(る) *槁:コウ、か(れる)、か(らす)、かれき、かわ(く)、かわ(かす) 27.おろ(かな) 28.ばち 29.たけかご 30.た(つ)
(二)
1.輻輳・輻湊 2.薹 3.警邏 4.襠 5.搗(く)・舂(く) 6.似非・似而非 7.褪(めた) 8.嵌工 *(漢検2)嵌工:象眼・埋め木細工・寄せ木細工などをする職人。また、その細工。 9.箝口・鉗口・(△拑口・△緘口) *漢検2では「箝口(令)」・「鉗口(令)」の表記はあるも、「“拑口令”・“緘口令”とも書く」とはなっていない。が、国語辞典などでは「箝口令・緘口令」としているものもあり。“緘口”令は〇となる可能性が高いと考える。 10.博洽 11.八紘 12.媚笑 13.眉睫 14.錚錚・錚々 15.簇簇 16.佼佼 17.鏗鏗 18.箜篌 19.俤 20.鵥
(三)
1.捐廃:*漢検2熟語 (大字源)エンパイ:捨てて用いられないこと。「常に、復、捐廃されんことを恐る」
2.鼎鉉:漢検2下つき:鼎鉉(テイゲン) (大字源)鼎の耳づる。転じて、三公の地位。大臣。
3.痿痹(イヒ):(漢検2掲載熟語)(大字源)手足がしびれる病気。転じて、政治が緩んで振るわないことのたとえ。
4.螽斯:(漢検2)①イナゴまたはキリギリスの漢名。 ②子孫が繁栄すること。
*②イナゴが子をたくさん生むことから。
5.窩家(漢検2):(大字源)カカ:盗賊のねぐら。あるいは盗んだ物を隠しておく所。
(四)
問1
1傅虎 2.曠前 3.枌楡 4.狐疑 5.糟糠 6.徇私 7.鸞交 8.恢文 9.九垓 10.得瓊
*八極(九垓)(はっきょくきゅうがい):天下の意 (「伊尹(負鼎)」と差し替え。)
問2
1.せっぱつ 2.ほうう 3.ていび 4.きゅうきゅう 5.ひょうろ
(参考)
1.(截髪)易酒:(セッパツエキシュ):もてなしのこころ
2.(鴇羽)之嗟(ホウウノサ):戦場で兵士が父母を思う心・なげき
3.魴魚(赬尾)(ホウギョテイビ):人民が君子の暴政に苦しむことのたとえ。 魚のあかい尾。魚が疲れると尾があかくなるということから。「ほうぎょ」:おしきうおのこと
4.栄枯(休咎)(えいこきゅうきゅう):人や物事の繁栄や衰退と、禍福のこと。 「休咎」は喜びと災い、禍福のこと。 類)栄枯盛衰
5.流血(漂鹵)(リュウケツヒョウロ)」:戦場で流れ出た血や鹵(たて)が漂っているさま(死傷者の多いさま)
(ダミー)華亭(鶴唳)(箕山)之志 (尾生)之信
(五)
1.よりまし 2.まめふ 3.しゃも 4.しいら 5.ささげ 6.おとぎりそう 7.そよご 8.ぜんまい 9.ザビエル 10.スペイン
(六)
1.かんえつ 2.よろこ(ぶ)
3.たいせき 4.ふ(む) 漢検2「③ふ(踏)む。「駘籍」」(注)「駘籍(タイセキ)」:しのぎ踏みにじる(大漢和)ふみにじる(字通) 「兵、相、駘“藉”す」(史記) *他の意味もありますが割愛。 (注)漢検では、タケかんむりの「籍」だが、大漢和(および他の辞典)では、出典も含めて(調べた範囲では)すべてクサかんむりの「藉」。
5.ばつち・ばっち 6.つまず(く) 7.けんがく 8.ただ(しい) 9.しせい 10.つかさど(る)
(七)
1.峭絶 2.嘉兆 3.貪婪 4.劈頭 5.胤裔
6.拘攣 7.匯兌 8.嫖客 9.撩戦 10.掏摸
(参考)
平坦⇔◎(漢検2大見出し)◎峭絶(ショウゼツ):山などが高くそびえ立って、けわしいさま。 (大字源)峭絶:非常に険しい。険絶。●険阻。
禍機⇔嘉兆
禍機(カキ):わざわいの生じる機会。わざわいのきざし。 *「機(きざ)し」
⇒吉兆、吉徴、嘉祥、瑞祥、嘉瑞、嘉兆・・・
鞏鞏=拘攣(コウレン) (=鬱結:(広辞苑)気が晴れないでふさぎこむこと)
為替 匯兌 かわせ:匯兌(カイダ)*漢検2は“カイダ・ワイダ”=為替 ②かわせ(為替)。「匯兌(ワイダ)・(カイダ)」
嫖客=うかれ客=遊冶郎・游冶郎
嫖客ヒョウカク:芸者買いをする男。うかれお。類)遊客 「飄客」とも書く。
游冶郎:(広辞苑)酒色にふけり身持ちの悪い男。放蕩者。たわれお。・・・うかれおとこ。
(漢検2)遊冶郎(ユウヤロウ):酒と女色に遊びふける男。放蕩(ホウトウ)者。「游冶郎」とも書く。
挑戦 撩戦 (漢検2熟語)撩戦:(大字源)戦いをいどむ・いどみたたかう=挑戦
攫徒 掏摸 *すり=攫客
(八)
1.雲霓 2.赳糾・赳々 3.錐刃 4.辣韮・薤 5.霜葉 6.伉儷(漢検2掲載)7.鱓 8.黔驢 9.黍稷 10.玄牝 *漢検2掲載熟語「玄牝(げんぴん)」・・・「玄牝(げんぴん)」:万物を生ずる道。「玄」はその作用の微妙で奥深いこと。「牝」は雌で、子を産むように万物を生み出すこと。「玄牝の門、是、天地の根を謂う」(老子)
(九)
1.鬢 2.稟 3.撥 4.封疆(「邦境」も〇と思う・・・広辞苑にアリ) 5.四夷 6.指掌 7.緝捕(収捕) 8.葭戸(「葦戸」も〇と思う・・・広辞苑にアリ) 9.三幅対 10.小杜
ア.ものう(く) イ.かわや ウ.すぐさま エ.とうざんじま オ.たぼ カ.つげ キ.な(る) ク.シャツ ケ.きのえとら コ.ぜんとう
(注)「ク.シャツ」「ケ.きのえとら」は、それぞれ「ク.シンイ」「ケ.コウイン」とも読めるが、この文体から〇となるかどうか不詳・・・。
(参考)
*緝捕 ・・・たぶん「収捕」(広辞苑:とらえること。めしとること。)でも〇。
(漢検2)
意味:①つむぐ。つなぐ。 ②あつめる。あつまる。「緝綴(シュウテイ)」 類)集・輯(シュウ) ③とらえる。とりおさえる。「緝捕」 ④やわらげる。「緝穆(シュウボク)」 ⑤ひかる。ひかりかがやく。 ブログ:とら(える):緝捕=罪人をとらえる、また、その役人。
*三幅対:デジタル大辞泉:三幅で一組になる画軸・掛け物。
*文章題(A)の出だしの「老杜」がヒント。老杜:杜甫のこと。「小杜」は杜牧のこと。ブログ既出。
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(想定減点幅)
読み6 書き6 語選択4~6 四字4 当て字3 音訓1~2 対類6 故事6 文章8
計44~49 151~156
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