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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢字辞典第2版から・・・
・「春風駘蕩」、「駑駘」などの「駘」・・・
・今度は第1版と第2版の内容をそのまま載せてみましょうか・・・比較すると、いかに変わっているかが一目瞭然かも。
<第1版> 音:タイ・ダイ 訓:(表記なし) 意味 ①にぶい。のろい。②広くゆったりしている。のどかである。「駘蕩」 下つき:「駑駘」
<第2版> 音:タイ、ダイ 訓:にぶ(い)。ふ(む) 意味 ①にぶい。のろい。②広くゆったりしている。のどかである。「駘蕩」 ③ふ(踏)む。「駘籍」 ④ぬぐ。馬がくつわをはずす。 ⑤「哀駘」は、さえないさま・みにくいさま。 下つき:「駑駘」
(参考)現行の「駘」の読み:タイ、ダイ、ぬ(ぐ)、にぶ(い)、ふ(む)、のど(か)、みにく(い)
・ね、だいぶ変わって内容も増加している一方で、きわめて不親切で説明不足なことが一目瞭然・・・(^^)何をどう理解して覚えれば良いのか、よくわからない記述だと思いませんかあ(ーー)
・ま、とりあえず、試験も近いので、漢検記載の熟語で目新しい「駘籍」と「哀駘」の説明を・・・
「駘籍(タイセキ)」:しのぎ踏みにじる(大漢和)ふみにじる(字通) 「兵、相、駘“藉”す」(史記) *他の意味もありますが割愛。 (注)漢検では、タケかんむりの「籍」だが、大漢和(および他の辞典)では、出典も含めて(調べた範囲では)すべてクサかんむりの「藉」。
「哀駘(アイタイ)」:(私の調べた辞典では漢検の「さえないさま」という意味は見いだせなかったが・・・←漢字源に「さえないさま。姿の醜いさま。」とあった。)
大漢和:①醜いさま ②複姓 「衛に悪人あり、哀駘它(アイタイタ)と曰う」(釈文:哀駘=醜貌、它=其の名なり)
大字源:容貌の醜いさま
漢字源:人名。春秋時代、衛の人。「哀駘」は姓、名は「它」。顔は非常に醜かったが、魯の哀公は国政を担当させたという。
字 通:(「哀駘」の熟語記載あるも説明なし。)
と、こんな感じです・・・漢検も不親切と言えば不親切ですが、各辞典がこうだと、説明しきれないのかも(^^)
・でも、なんで、こんな中途半端な音訓・意味・熟語の記載になるのか、あいかわらず、不満というか、怒りを覚えてしまう今日この頃・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・以前の「熟語の読み・音訓整理」記事で紹介した(と思いますが(^^;))、「駘」の熟語と音訓整理を、一部重複してますが、ご参考まで載せておきます。
●駘:タイ、ダイ、ぬ(ぐ)、にぶ(い)、ふ(む)、のど(か)、みにく(い)
・ぬ(ぐ):駘銜(タイカン):馬の銜をはずす≒ぬぐ 説文解字「馬の銜を脱する也」
・にぶ(い):駑駘:にぶい馬、のろい馬=羸駘(ルイタイ)
・ふ(む):駘藉(タイセキ):ふみにじる、相掩映する(大)「兵、相、駘藉す」(史記) (参)掩映:① 覆い隠すこと。 ② 照り映えること
・のど(か):駘蕩:とりとめもなく広い、のどか
・みにく(い):駘背(タイハイ)=老寿 *この駘は「鮐(タイ・ふぐ)」に同じ(対象外漢字)。→「鮐背」:ふぐのようなしみのある老人という意味。
👍👍👍 🐑 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●漢検漢字辞典第2版から・・・
・「春風駘蕩」、「駑駘」などの「駘」・・・
・今度は第1版と第2版の内容をそのまま載せてみましょうか・・・比較すると、いかに変わっているかが一目瞭然かも。
<第1版> 音:タイ・ダイ 訓:(表記なし) 意味 ①にぶい。のろい。②広くゆったりしている。のどかである。「駘蕩」 下つき:「駑駘」
<第2版> 音:タイ、ダイ 訓:にぶ(い)。ふ(む) 意味 ①にぶい。のろい。②広くゆったりしている。のどかである。「駘蕩」 ③ふ(踏)む。「駘籍」 ④ぬぐ。馬がくつわをはずす。 ⑤「哀駘」は、さえないさま・みにくいさま。 下つき:「駑駘」
(参考)現行の「駘」の読み:タイ、ダイ、ぬ(ぐ)、にぶ(い)、ふ(む)、のど(か)、みにく(い)
・ね、だいぶ変わって内容も増加している一方で、きわめて不親切で説明不足なことが一目瞭然・・・(^^)何をどう理解して覚えれば良いのか、よくわからない記述だと思いませんかあ(ーー)
・ま、とりあえず、試験も近いので、漢検記載の熟語で目新しい「駘籍」と「哀駘」の説明を・・・
「駘籍(タイセキ)」:しのぎ踏みにじる(大漢和)ふみにじる(字通) 「兵、相、駘“藉”す」(史記) *他の意味もありますが割愛。 (注)漢検では、タケかんむりの「籍」だが、大漢和(および他の辞典)では、出典も含めて(調べた範囲では)すべてクサかんむりの「藉」。
「哀駘(アイタイ)」:(私の調べた辞典では漢検の「さえないさま」という意味は見いだせなかったが・・・←漢字源に「さえないさま。姿の醜いさま。」とあった。)
大漢和:①醜いさま ②複姓 「衛に悪人あり、哀駘它(アイタイタ)と曰う」(釈文:哀駘=醜貌、它=其の名なり)
大字源:容貌の醜いさま
漢字源:人名。春秋時代、衛の人。「哀駘」は姓、名は「它」。顔は非常に醜かったが、魯の哀公は国政を担当させたという。
字 通:(「哀駘」の熟語記載あるも説明なし。)
と、こんな感じです・・・漢検も不親切と言えば不親切ですが、各辞典がこうだと、説明しきれないのかも(^^)
・でも、なんで、こんな中途半端な音訓・意味・熟語の記載になるのか、あいかわらず、不満というか、怒りを覚えてしまう今日この頃・・・。
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・以前の「熟語の読み・音訓整理」記事で紹介した(と思いますが(^^;))、「駘」の熟語と音訓整理を、一部重複してますが、ご参考まで載せておきます。
●駘:タイ、ダイ、ぬ(ぐ)、にぶ(い)、ふ(む)、のど(か)、みにく(い)
・ぬ(ぐ):駘銜(タイカン):馬の銜をはずす≒ぬぐ 説文解字「馬の銜を脱する也」
・にぶ(い):駑駘:にぶい馬、のろい馬=羸駘(ルイタイ)
・ふ(む):駘藉(タイセキ):ふみにじる、相掩映する(大)「兵、相、駘藉す」(史記) (参)掩映:① 覆い隠すこと。 ② 照り映えること
・のど(か):駘蕩:とりとめもなく広い、のどか
・みにく(い):駘背(タイハイ)=老寿 *この駘は「鮐(タイ・ふぐ)」に同じ(対象外漢字)。→「鮐背」:ふぐのようなしみのある老人という意味。
👍👍👍 🐑 👍👍👍
前半では「駘籍」、過去記事紹介では「駘藉」となっていますが、
前半は間違いではありませんか?
「籍」「藉」ともに「ふ(む)」なので両方正しいのでしょうか?
一応、記事中にも補足しておきました。
「駘籍」を検索したときに、設定が「日本語のページの検索」になっていたせいで、
結果がここのページを含めて2件しかなく、
もう1件も「駘蕩」を「駘湯」と書いているぐらい信用できないものだったので、
間違いかと思ってしまいました。失礼しました。
ただ、ここまで日本語として浸透していない表記を載せるのも不自然ですね。
誤植の可能性も…まあ、万一誤植だったら、
未来永劫「駘藉」は出題できないでしょうから、
そこまで悩む必要はないですが(笑)